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2006年7月 8日 (土)

044: バッファロー’66

最悪の俺に、とびっきりの天使がやってきた。

Buffalo66_01

原題 : BUFFALO'66
監督 : ヴィンセント・ギャロ
製作 : クリス・ハンレー
脚本 : アリソン・バグナル , ヴィンセント・ギャロ
音楽 : ヴィンセント・ギャロ

出演 : クリスティーナ・リッチ , アンジェリカ・ヒューストン , ベン・ギャザラ , ロザンナ・アークエット , ヴィンセント・ギャロ

製作年 : 1998 / アメリカ
収録時間 : 111分
レンタル開始日 : 2003-01-16

1966年、ニューヨーク州バッファローに生まれたビリー・ブラウン。彼は5年ぶりに刑務所から釈放され、故郷に帰ることになる。ところが、ビリー は両親にこの5年の空白を「結婚して、政府の仕事で遠くに行っていた」と偽っており、そのうえ自分に薄情な両親の関心を引きたいあまり、母親への電話で 「女房を連れて帰る」と約束してしまう。そんなすぐにバレそうな嘘を繕うため、彼は通りすがりの女、レイラを拉致し、両親の前で妻のふりをするよう脅迫す る・・・。公式HP

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最初は ふぅ~ん・・・って感じで見てたけど、途中から、ちょっと惹きこまれてしまった。主人公ビリー・ブラウンの痛みが、よく伝 わってくるのだ。ルックスは悪くないのに、思春期で成長が止まってしまったようなすっごく極端な性格で、両親に自分をヨク見てもらいたい想いも強いのに、 自分に絶望もしている。強がり、小心者、見栄っ張り・・・・・情緒不安定。

Buffalo66_02

ヴィンセント・ギャロが、監督、脚本、音楽、主演を務めている。ギャロの実体験が元になっているらしい。そのせいか、間延びを感じるトコロはあって も、全体にブレがなくて芯のある映画だった。“痛い”んだけど、笑えるし、緊張感もあるし、あえてご都合主義的なトコロも必然で、面白かった。 

この映画をリアルに感じさせてくれるのは、ビリー・ブラウンの感情の変化がよく伝わってくるからだ。ギャロがインタビューに答えているなかで、興味深いコメントをしていたので、抜粋してみる。 ヴィンセント・ギャロ インタビュー より

サ バービアの生活は、いろいろな意味でギャロの創作に影響を及ぼしているように思える。たとえばそれは、主人公ビリーの潔癖症ともいえる性格だ。彼は出所直 後に尿意をもよおすが、 少しでも人目があると用が足せないらしく、必死にトイレを探しつづける。レイラを拉致した彼は、彼女のクルマに乗り込むときにフロントガラスの汚れに気づ き、 緊迫した状況であるにもかかわらず、彼女にきれいにするよう命じる。さらに彼は、自宅のベッドルームから仲間に電話した後で、ベッドカヴァーの皺をきれい にのばすのだ。

「まず最初に、そのことに触れてくれたことにお礼を言うよ。これまでのインタビューで一度も尋ねられ たことがなかったから。オレは病的な習慣について考えていたんだ。 もしオレがああいうとんでもない両親と生活していたら、どんな習慣が生まれることになるかってことだ。これは、怒りに駆られる人間がどうやって体系的に自 分をコントロールし、 人生の苦痛を生き延びる道を探し出すかという社会学的なコンセプトに基づいている。仲間に電話した後の主人公の行動はまるで精神病者だが、それは同時に自 分をコントロールする行為でもあるんだ」

多彩な才能を持つギャロは、自身のHP Vincent Gallo.com で“精子”を売っているけど、売れるのかな?? 

ギャ ロのオフィシャルグッズを扱うオフィシャルサイト「Vincent Gallo Merchandise」では、人工授精用にギャロの精子を100万ドル(約1億2000万円)で販売。50万ドルを追加で支払えば、自然受精、つまり セックスもOKだという。また、購入者の写真をギャロが気に入れば、ディスカウントも可能。ブロンドや青い瞳、ドイツ軍人の直系、ユダヤ人は5万ドル割引 されるそうだ。その他、商品説明では、アートからスポーツまで多岐にわたるギャロの多才ぶりや、健康状態や外見、性器のサイズまで解説しており、“遺伝 子”の性能の高さをアピールしている。

 冗談のようなサイトだが、「生まれてくる子供にはギャロという姓名をつけないこと」などという条件も書かれている。

結構、本気??

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» ヴィンセント・ギャロはチョコレートと和解する [屋上者の島へ]
必要があって、コーヒーが印象的に登場する映画をあれこれ見なおしている。コーヒーを飲むシーンなんてあらゆる映画にありそうでいて、いざ探すとなると意外にないものだ。 バッファロー66の心動かすラストシーンで、ヴィンセント・ギャロが「コーヒーを買ってくる」と部屋を出ていくカットをよく覚えていたので、TSUTAYAでDVDを借りてきてもう一度見なおしたところ、最後に買っていたのは彼女のためのホットチョコレートで(字幕ではココアと訳されていた)、自分のためのコーヒーは買っていなかった。この映画のなかで、... [続きを読む]

受信: 2006年7月19日 (水) 23時30分

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