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2006年10月25日 (水)

094: 地下鉄(メトロ)に乗って

「母親の幸せと、愛した人の幸せを、
秤にかけてもいい・・・・・?」

罪をおかした者には、罰が下される。

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監督 篠原哲雄
原作 浅田次郎

出演 堤真一 、岡本綾 、常盤貴子 、大沢たかお 、田中泯 、笹野高史

上映時間 121分
製作年度 2006年 日本

永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは三十年前(昭和39年)の風景。ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため…。公式HP

■■■さくら 72点  劇場鑑賞(レディースデイ)

俳優陣が結構好きだったのと、「東京オリンピックが開催された昭和39年の東京の世相」に惹かれて観てみた。思ったより昭和39年の風景は少なかったけど、過去へ遡るたびに新たな事実が分かって、結構間延びしないで楽しむことが出来た。昭和39年の風景も、面白かったけど、というか今の東京をもっとよく知っていれば、昔はこうだったんだ~って感じでもっと面白かったんだろうけど、よく知らないあたしには戦後すぐの風景のほうが、興味深かった。

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映画の中で、昭和39年、昭和21年、戦時下の東京、そして『現在』という時間軸が登場するけど、1995年に第16回吉川英治文学新人賞に輝いた浅田次郎『地下鉄(メトロ)に乗って』が原作なので、『現在』が今から10年ちょっと前という設定になっている。最初、このタイムラグに気が付かな くて、「昭和39年に主人公が中学生くらいということは、今現在は・・えっと・・・!??えぇ~~??・・・・・あ、そっか、原作があるから、原作が書かれ た時が『現在』なんだ!」、と気が付くまではモンモンしちゃいました(笑)。『現在』は1994年で、主人公は43歳という設定みたいだ。

映画のコピーにあった「父親になる前の父親を知ってますか」。そうなのよね、父親にも当然父親になるまでの「過去」があるわけで、自分が知ってる姿が全てじゃないことは、頭ではわかってる。とっても身近なんだけど、実は全然分かってないんじゃないかって、思ったこともある。でも、あたしの父親 はもう死んじゃっているから、本人に話しを聞くことは出来ない。彼はどんな過去を生きていたんだろうか・・・。そして、母親は・・・。

話し変わって、ヒロインみちこを岡本綾が演じているけど、結構よかった。でも、岡本綾といえば、この春に中村獅童が飲酒運転で捕まった時の同乗者ということで話題になっていた。中村獅童の元カノらしい。あたしは、岡本綾の名前と顔が一致してなくて、映画を観ている時は、それに気が付かなかっ た。

■■■ネタバレ

みちこが消えてしまって現在に戻った主人公が、会社に行きみちこの席に別人が座っているのを見るシーンがある。この時、主人公にはタイムスリップした過去の記憶があったんだよね?

父親が亡くなって、お墓参りの後、弟と主人公で、戦後に父親が衣料品を扱う仕事をやり始めたきっかけを話すシーンがあったけど、この時点ではタイムスリップした過去の記憶は無くなっているんだよね?

主人公の背広のポケットから、みちこにプレゼントした指輪が出てくるシーンがあったんだけど、主人公はその指輪がなんなのか、わかってなかったよね。 みちこの想いが跡形も無く消えてしまったことを実感して、悲しくて切ない場面だった。

主人公の兄の死という過去は変えられなかったけど、みちこが自分で自分を消すことによって未来を変えることは出来た。みちこにしてみたら、愛する人を罪の意識で苛ませたくなかったからこその決断なんだから、忘れられてしまうことは本望なんだろうけど、悲しい。

あのあと、みちこの母親と主人公の父親はどうなったのかな。

主人公と父親の確執を基にしているから視点がそっちよりなんだけど、主人公の母親の視点での人間関係もとっても面白そうだった。原作では、その辺も、もう少し書きこんでいるのかな。どうなのかな。

読んでみたいな。

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