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2006年10月15日 (日)

089: 自由戀愛

二人とも好きなんだ
一方が居なくなったら
僕はきっと壊れてしまう

・・・すべては「自由戀愛」の宣言から始まった

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監督:原田眞人
原作:岩井志麻子
出演者:長谷川京子  木村佳乃  豊川悦司

収録時間 : 117分
製作:2005年 日
レンタル開始日 : 2006-01-27

大正初期の東京。 「職業婦人」という言葉が生まれ、当時の女学生たちの憧れとなっていた。 ――数年後。 美貌と明朗さで誰からも愛される、明 子。 聡明な職業婦人、清子。 二人の女性に愛される男、優一郎。 一枚の着物が、女の戦いに火をつける…。 自立と自由を求めた女たちの生き様を描くラ ブ・ロマン。。。。。公式HP

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全部ロケで撮ったというだけでなく、不思議な臨場感のある映画だった。内容は、ラブというより、もちろんそれも絡むんだけど、女性の「自立」のお話で、主演の3人、豊川悦治、木村佳乃、長谷川京子の服装もとっても素敵でお洒落だったのも、見応えがあった。長谷川京子演じる「明子」が着ている着物の柄は、とても好きな感じで、今現代でも粋だろうと思った。

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大正という時代背景をもとに、「女性の自立」が描かれていて、「明子」も「清子」もとっても魅力的に描かれている。そして、「優一郎」の魅力は・・・・・なんといったらいいのだろうか?映画の中では不思議な魅力を放っている。やっぱり、トヨエツの声ってステキ!

あたしの目を惹いた登場人物に、主演3人のほかに「優一郎の母」と「清子の父」がいる。彼らは勿論「明治」生まれで、その時代の考え方の中で育ってきている。主演3人との対比が興味深い。

明子と清子の再会シーンで、喪服を脱いで清子が言ったセリフが、「そんな時代だったんだ・・・」と、ちょっとびっくりした。

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ストーリーや映像もとっても好きな感じだったんだけど、それ以上にあたしの興味を惹いたのが「大正」という時代だ。いったいどんな時代だったんだろうか?

大正(たいしょう):明 治の後、昭和の前。大正天皇の在位期間である1912年7月30日から1926年12月24日までの期間。明治時代まで呉服屋であった老舗が次々に「百貨 店」に変身を遂げ、銀座はデパート街へと変貌した。“洋食”が一般化し「カフェ」「レストラン」が成長。男性の洋装が当たり前になったのもこの時代。

1914年には第一次世界大戦が勃発:発生直後こそは世界的規模への拡大に対する混乱から一時恐慌寸前にまで陥ったが、やがて戦火に揺れたヨーロッパの列強各国に代わり日本と米国両新興国家が物資の生産拠点として貿易を加速させ、日本経済は空前の好景気となり、大きく経済を発展させた。多数の「成金」が出現。

1918年に戦争が終結:景気が悪化。

1923年(大正12年)関東大震災

1925年(大正14年) 治安維持法制定、普通選挙法

1927年3月から金融恐慌、1929年10月24日から世界恐慌

上記のような時代に、女性開放運動が起こっている。その代表的なのが、平塚らいてう(ひ らつか らいちょう)である。らいてうは、1911年、生田長江のすすめで女性だけの文芸雑誌『青鞜』を母からの資金援助で創刊する。同誌第1巻第1号にらいてう が書いた「元始女性は太陽であつた-青鞜発刊に際して」は、女性解放の宣言として注目された。同誌は、文芸運動にとどまらず、このとき以降の女性解放運動 に大きな影響を与えた。

青鞜(せいとう):1911年(明治44年)から1916年(大正5年)にかけて発行。当時のヨーロッパで知的な女性達がはいていた靴下が青かったことからブルーストッキングと呼ばれたことに由来する。

元始、女性は実に太陽であつた。真正の人であつた。
今、女性は月である。
他に依つて生き、他の光によつて輝く、病人のやうな蒼白い顔の月である。
偖(さ)てこゝに「青鞜(せいたふ)」は初声(うぶごゑ)を上げた。
現代の日本の女性の頭脳と手によつて始めて出来た「青鞜」は初声を上げた。
女性のなすことは今は只嘲りの笑を招くばかりである。
私はよく知つてゐる、嘲りの笑の下に隠れたる或(ある)ものを。

     日本ペンクラブ 電子文藝館編輯室より

10_2 原作が「岩井志麻子」で、最後のほうでチラッと映画にも登場していた。彼女の作品は読んだ事がなく、バラエティやエッセイでの強烈なキャラしか知らなかった。この映画では原作とは違った最後になっているらしいが、原作にも興味を持ったので、借りて読んでみたい。

監督の「原田眞人」は『ラスト・サムライ』では役者としても出演していたらしい。あたしは、観ているけど知らなかった。

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販売元:ハピネット・ピクチャーズ
発売日:2006/01/27
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