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2006年11月 1日 (水)

097: ホテル・ルワンダ

この映画では一人の平凡な男が武器を使わずに
知恵だけで暴力や政治に立ち向かう姿を見せてくれる。

――――――――――

白人のカメラマンが虐殺の現場をビデオに収める。
「これで世界の人々がこの映像を見て、何かしてくれますよね」


「・・・・・この映像を見て、『恐ろしいね』と言って、
           何事もなかったようにディナーを食べるだけさ」

01_9

原題 : HOTEL RWANDA

監督 : テリー・ジョージ
製作 : ハル・サドフ , ダンカン・リード , テリー・ジョージ
脚本 : テリー・ジョージ

出演 : ドン・チードル , ソフィー・オコネドー , ホアキン・フェニックス , ニック・ノルティ

収録時間 : 122分
製作:2004  イギリス・イタリア・南アフリカ
レンタル開始日 : 2006-09-02

1994年にルワンダで起こった大量虐殺事件をテーマとするこの作品は、当初日本国内の配給会社が無く、公開が危ぶまれていた。しかし、公開を望む ネット上映嘆願著名が多数集まったことにより、株式会社メディア・スーツさんの配給によって、2006年正月に公開される事になるという経緯を辿る。  

公式HP http://www.hotelrwanda.jp/

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う~~んんっ!! これが事実に基づいているなんて、たった数ヶ月の間に100万人もの人が殺されたなんて、それも同国の人間同士で・・・。宗教的思想の対立なんかじゃない、同じカソリック同士でも「民族」の違いで殺しあっているのだ。

02_6 フツ族とツチ族の対立なんていってるけど、フツ族とツチ族って政治目的でつくられた「民族」で、言語や文化に差異なんかない。文化的に見た場合、これらの 民族集団の分け方は民族性に基づいているというよりも階級的に分けられた、人工的なものなのだ。第一次世界大戦後、ベルギー人が植民地支配に利用するため にその概念をつくったのだ。

その間で争いになるなんて、なんて酷いんだろう。昨日までの仲の良い隣人が、急に敵になってしまうなんて、恐ろしい。

「“~族”という呼称は、差別を連想させるものとして、公式の場で使用されていません」と公式HPにもあった。差別を連想・っていう感覚が、色々なことを物語っている。

『ジェノサイド』『民族浄化』という、まるでヒットラーのようにお題目を唱えて虐殺していく様が、たった10数年前に繰り広げられていたなんて、あ たしは知らなかった。あたしはルワンダと国境を接するタンザニアに、この数年後行っているんだけど、今にして思えばお気楽な旅だったなぁ~~。

■■■ネタバレ

国連軍がでてくるんだけど、映画を観ていると「撤退しないで助けてあげてよ~~」って思う。・・・でも現実は複雑で、そうばっかりは言っていられない。国連軍の助けを必死に求めているのに。

「国連軍」に対しては、日本は微妙な立場だ。この事件に係わってはいないけど、なんか考えちゃいますよね、どうしても。

主人公ポール・ルセサバギナは、映画と違って実際は、事件後2年間はルワンダに留まったそうだ。今は国外(デンマーク)で生活しているという彼らには、幸せであって欲しい。映画公開後は各国で講演も行っているらしく、来日も果たしているようだ。

■■■

『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会 
http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html

ほぼ日刊イトイ新聞 vol.103 - Hotel Rwanda - 
http://www.1101.com/OL/2006-01-04.html

ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記
2006-01-14  http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20060114   
2005-02-26  http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050226

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