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2006年11月22日 (水)

106: プラダを着た悪魔

ジミー・チュウを履いた日に魂を売ったのね

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原題:THE DEVIL WEARS PRADA 

監督:  デヴィッド・フランケル   
製作:  ウェンディ・フィネルマン   
原作:  ローレン・ワイズバーガー  『プラダを着た悪魔』(早川書房刊) 
脚本:  アライン・ブロッシュ・マッケンナ   
撮影:  フロリアン・バルハウス   
衣装デザイン:  パトリシア・フィールド   
音楽:  セオドア・シャピロ   
 
出演:  メリル・ストリープ  = ミランダ・プリーストリー 
アン・ハサウェイ  = アンドレア・サックス 
エミリー・ブラント  スタンリー・トゥッチ  エイドリアン・グレニアー  トレイシー・トムズ  サイモン・ベイカー  リッチ・ソマー  ダニエル・サンジャタ   

上映時間  110分 
製作国  アメリカ 
初公開年月  2006/11/18

ローレン・ワイズバーガーの同名ベストセラー小説をアン・ハサウェイとメリル・ストリープの共演で映画化したおしゃれなトレンディ・ムービー。

ジャーナリストを夢見るさえないヒロイン アンディは、一流ファッション誌で働くことになる。そこで鬼のようなカリスマ編集長ミランダに振り回されながらも、恋に仕事に奮闘する姿をユーモラスかつ等身大で描き出す。

公式HP http://movies.foxjapan.com/devilwearsprada/

■■■さくら88点 劇場鑑賞(レディースデイ)

笑えて泣けて、期待通りスッゴク面白かった!! 押切もえの美しい脚が載っていたチラシを見た時から、観に行くつもりだったので、ズッと楽しみにし ていた。深夜テレビで放映していた宣伝番組もチェックしたりして、期待は益々高まっていて、思った通り・・・それ以上に見応えのある映画でとっても楽しめ た。・・・ただ、感情移入できる下地があってこそのセリフが多いので、観る人によってはつまらないかもしれない。

ストーリーはオードリー・ヘプバーンの『パリの恋人 FunnyFace』を思い起こさせる感じで、色んなトコロで被っているなぁと思ったな。

下記、ネタばれあり!!

◆採用の優先順位

ミランダ曰く・・・

いつもは同じタイプを雇うの
おしゃれでもちろん細身の子 うちの雑誌の崇拝者たちよ

でも よく――失望させられることがあるわ
バカが多いの

自分に言ったわ
“リスクを承知で雇うのよ  利口な太った子を”

◆無茶な指示

ミランダ 「双子に“ハリー・ポッター”の新作を」
アンディ 「はい すぐ買ってきます」
ミランダ 「発売されたのじゃないわ 次のが欲しいのよ」

アンディ 「出版前の原稿ですか? ・・・・・」

◆流行の発信源

04_16 アシスタント 「選べません まるで違うタイプなので」

アンディ 「ぶふっ(笑)」

ミランダ 「何か おかしい?」

アンディ 「私にはその二本のベルトは 
      まったく同じに見えます
      こんなのは初めてで」

ミランダ 「“こんなの”ですって?
      
      あなたには関係ないことよね
      家のクローゼットから――
      そのサエない“ブルーのセーター”を選んだ
      “私は着る物なんか気にしない”“まじめな人間”という事よね

      その“ブルー”は巨大市場と 無数の労働の象徴よ
      でも とても皮肉ね そもそも ここにいる私たちが選んだのよ

      “こんなの”の中からね」

◆価値観

アンディ 「あなたのような生き方が嫌だったら?」
ミランダ 「バカを言わないで 誰もが望んでいるわ 誰もが憧れているのよ」

05_16 ミランダの状況を考えると、このセリフをここで言えるなんて、なんてカッコイイんだろう!!と思った。まぁ、ある意味偏狭的でもあるし、映画的には揶揄していたんだろうけどね。でも、メリル・ストリープの演じるミランダはすっごく魅力的だった。

原作者ローレン・ワイズバーガーは、「ヴォーグ」の女性編集長アナ・ウィンターのアシスタントをつとめた経験を持っている。ミランダの“悪魔ぶり”は、物語として誇張されたものだと思っていたら、現実もあんなものだとか・・・。

◆アヒルの子が白鳥に変身

アン・ハサウェイ演じるアンディがブランドを見にまとって変身していく様も、とっても素敵だった。アンディの場合「お洒落をする=仕事を理解する」につながるんだよね。

02_35 たくさんのブランドも登場するので、その着こなしも見ものだった。キャメロン・ディアスの『イン・ハー・シューズ』でも象徴的に使われていた“ジミー・チュウの靴”を筆頭に、眩暈がするほど素敵だった。

パリコレで有名なイタリアのヴァレンティノ・ガラバーニは、ジャクリーヌ・ケネディ、エリザベス・テーラー、ブルック・シールズ、ダイアナ妃など、 世界のトップ・レディーを魅了してきたクチュリエの最高峰といわれている。その「ヴァレンティノ」はデザインをした上、出演までしている!・・・らしい。 (笑)

「プラダ」も、その姉妹ブランド「ミュウミュウ」も、もちろん登場する。ニューヨークを舞台に独身キャリアウーマン達を描いた人気ドラマ『Sex and the City Season6』で、“ニューヨークでプラダのプレゼントを喜ばない女はいないだろう”とナレーションがはいったくらい、ニューヨークでの「プラダ」のブ ランドイメージはイイようだ。元は1913年ミラノ開業のイタリア王室御用達ブランドだけど、あたしのイメージは“ナイロンバック”しかない(←庶民なの で・・・)。

◆スタイリング

05_18 『プラダを着た悪魔』と『Sex and the City』の衣装は、どちらもパトリシア・フィールドだけど、なんと63歳だというから驚きだ。高級ブランド靴“マロノ・ブラニク”の火付け役も彼女らし い。ちなみに『プラダを着た悪魔』の衣装は映画のイメージを大切にコーディネートされていて、それを理解しているためブランドからの売り込みは無かったそ うだ。出演者が気に入った衣装はブランドが提供してくれ、メリル・ストリープはそれをチャリティー・オークションに出品したみたいだ。

ファッション業界では、“素足”がクールでお洒落なのだそうだが、57歳のメリル・ストリープは“素足”に反対したため、そこは衣装のパトリシアが折れたらしい。

そういえば最初の頃、アンディがミランダのオフィスにかかってきた電話を受けて、「ガッバーナ? 綴りは?」って答えて、ガチャンと電話を切られて いた。D&G(ドルチェ アンド ガッバーナ)さえ知らないくらい、アンディはファッションに疎いのを現していて思わず笑えた。ちなみに“Dolce & Gabbana”。

◆美の基準とモデル体型

少し前に以下のような記事を読んだ・・・

スーパーモデル拒食症で死亡

米国で活躍していたブラジル出身のスーパーモデル、アナ・キャロリー ナ・レストンさん(21)が拒食症が原因で11月16日(日本時間17日)、サンパウロ市内の病院で死去した。死亡時は172センチ、39キロだった。レ ストンさんは13歳でモデルを始め、アルマーニなどトップブランドのショーに数多く出演していたが、食べては吐くことを繰り返す摂食障害になり、治療を続 けていた。最近「やせすぎモデルは不健康」として、スペインのショーで、BMI(体重÷身長の2乗)が18以下のモデルが出演禁止になったこともあった。 レストンさんのBMIは13・2しかなかった。

06_10“過 ぎたるは及ばざるが如し”って事で、健康を害するまでの痩せすぎは問題だよね。でも、“キレイ”になりたい!・・・って思いは、多かれ少なかれ大多数の女子にある。そしてモデル達は皆痩せていて美しい・・そんな彼女達を見ると、やっぱり痩せていなきゃって思っちゃう。

TVの映画宣伝番組でも「今の6号は昔の6号より2サイズくらい小さくなりました」って言ってた。「痩せている=美しい」という美意識は、ファッ ション業界から発せられている。アンディも、さえない頃は6号サイズだったけど、キレイになるにつれて4号サイズにまで痩せていく。

あ、でも、アン・ハサウェイは痩せすぎじゃなかったなぁ・・。出るところは出ていたしね。

◆誰もが経験すること

流行の最先端をいくファッション業界のお話だけど、どんな業界でも働く女性は共感するんじゃないかな。アン・ハサウェイも「21歳を過ぎたら、誰もが経験すること」って言ってたしね。主人公アンディが経験する“夢(理想)と現実のギャップ”や“お仕事というものの厳しさ”ってやつですね~~。でも、 アンディがキャリアを積むのはこの映画の続き・・・なんだけどね。(苦笑)

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『プラダを着た悪魔』特集 シネマトゥデイhttp://cinematoday.jp/page/A0001181←ブランド図鑑なんかもあって、面白いヨ。

 

Acaaca_1 ■2007,02,26追記:  メリル・ストリープがアカデミー主演女優賞にノミネートされていたけど、「クィーン」で英国女王役を演じたヘレン・ミレンが受賞した。まぁ、実在の人物を演じると賞を取り易いなんて言われちゃってるから、ヘレン・ミレンが取ったのは以外じゃなかった。

あたしが以外だったのは‘主演’女優賞にノミネートってところだ。この『プラダを着た悪魔』の主演ってミランダ(メリル・ストリープ)だったの?アンディ(アン・ハサウェイ)だったんじゃなかったの?って思った。

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