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2006年12月31日 (日)

118: 大奥

生まれるはずのなかった一つの小さな恋火は、大奥という地獄で燃ゆる様々な業火によって、より一層、激しく燃え上がっていくのだった。

絵島:「命に替えても守りたいものが、そこにあります。」

天英院:「女子というものは、女子を裏切るものですえ。」

2100_6

監督:林徹
脚本:浅野妙子
主題歌:倖田來未

キャスト:仲間由紀恵、井川遥、及川光博、杉田かおる、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希、松下由樹、浅野ゆう子、高島礼子

上映時間 126分 
製作年: 2006年
製作国: 日本
日本公開: 2006年12月23日

時は第七代将軍・家継の時代。大奥が一番華やいでいたこの頃にも、江戸城の内部では権力を巡って、幕府内の表裏舞台が蠢いていた・・・
公式HP http://www.oh-oku-movie.jp/main.html

■■■さくら 75点 劇場鑑賞(レディースデイ)

「やっぱり、映画の二時間じゃ限界あるよね~・・」なんて、観終った後に隣席の女の子連れが話していた。が、しかし!あたしは面白かった!!

11_4 衣装に一億円以上かけただけあって、大奥定番の“御鈴廊下”の映像も圧巻だったし、天英院(高島礼子)、宮路(杉田かおる)、滝川(浅野ゆう子)、蓮浄院 (松下由樹)の迫力はそれぞれ天下一品としか言いようがない。着物でいえば、絵島(仲間由紀恵)が着ていた金魚柄のものが華やかで美しかった。この着物、当初から用意されていた ものではなく、直前になって監督のたっての希望で“金魚柄”が用意されたようだ。“金魚”は、贅沢の象徴であったり、金魚鉢に閉じ込められた様子が大奥の女性達を表していたり、幼い現将軍・家継の感情を現す小道具になったりしていて、とても面白かった。

物語としては、テレビ版のような様々な「悲しい業火」の描き方が浅いので、少々色褪せて見えた。しかし、「絵島にとって、初恋であり運命の恋だった」であろう生島(西島秀俊)との「ラブストーリー」を主軸に展開していく中で、絵島の凛とした美しさと、ピュアな心が伝わってくる仕上がりには、惹き込まれた。最後、謝る月光院(井川遥)に絵島が言った台詞が、大奥という環境と当時の時代感が伝わってきて悲しかった反面、“幸せ”ってナンだろうとも思わせられた。

この“絵島生島事件”は、実際にあったスキャンダルだけど、映画はあくまで“物語”であって、結末も史実とは違っているようだ。

そういえば、エンドロールで、「松下由樹 友情出演」ってなってたのと、仲間由紀恵、杉田かおる、浅野ゆう子のメイクさんの名前だけが個別で書かれていて、ふ~んと思った。

あと、絵島の想い人の生島は歌舞伎役者で、当時の歌舞伎役者は御贔屓さんに“買われる”という台詞やシーンがある。まぁ、お金持ち女性のアバンチュールに付き合うのもお仕事だったという訳なんだけどさ、この辺のルーツが現代の歌舞伎役者の観念を形作っているのかもなぁ~なんて、ちょっと下世話な事を思ったりした。

絵島生島事件 wiki ネタバレあり
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%B1%9F%E5%B3%B6%E7%94%9F%E5%B3%B6%E4%BA%8B%E4%BB%B6&oldid=9722042
徳川家継 wiki ネタバレあり
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%AE%B6%E7%B6%99&oldid=9731548
歌舞伎
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E&oldid=9633717

撮影現場映像 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Ed4eUICX3Tk
予告 YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=mecNgagc9RA

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