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2007年2月22日 (木)

124: ドリームガールズ

「なぜ売れないの?」
才能もあり 情熱もある でもそれだけでは― 夢はつかめない
「チャンスが必要だ」

D008

「何かを表現したい」という根源的なパワーが物語の主軸

英題: DREAMGIRLS

監督・脚本:ビル・コンドン
製作:ローレンス・マーク
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー
原作:トム・アイン
撮影:トビアス・シュリッスラー
編集:ヴァージニア・カッツ
音楽:ハーヴィー・メイソン・Jr / デイモン・トーマス
プロダクションデザイン:ジョン・マイヤー

キャスト:ジェイミー・フォックス  ビヨンセ・ノウルズ  エディ・マーフィ  ダニー・グローヴァー  アニカ・ノニ・ローズ  ジェニファー・ハドソン  ジョン・リスゴー

製作年: 2006年
製作国: アメリカ
日本公開: 2007年2月17日

公式HPhttp://www.dreamgirls-movie.jp/top.html

■■■さくら78点 劇場鑑賞(レディースデイ) 

ビヨンセの主演映画という事で最初興味を持ったけど、ブロードウェイミュージカルを映画化したというので、観に行くのをためらっていた。やっぱり ミュージカルは“生”のほうがイイし、ミュージカルだから歌うシーンが多いのは当然なのに、その歌詞の内容がはっきり理解できないのに楽しめないかも・と 思って、興味が半減しちゃったのだ。

D001で も、深夜たまたま観た番組でこの映画を紹介していて、「一緒に夢を目指した3人の女の子が夢を掴んでいく物語。彼女たちのマネージャーは歌唱力よりもルッ クス重視でリード・ボーカルを決め、そしてビジネス的にも成功していく。その狭間で起こる人間ドラマが盛り込まれている。」といったようなストーリー紹介 がされていた。その時の映像がちょっとあたしの琴線に触れたので、レディースデイに観に行くことにした。

今回は事前に公式HPのチェックも下調べもしなかった。あのダイアナ・ロスがモデルの物語で、ブロードウェイミュージカルとしてトニー賞を受賞して いて、ビヨンセとエディ・マーフィが出演していることぐらいしか知らなかった。でも、それで十分だよね。あたしが思い浮かべることが出来る数少ない映画 で、ミュージカル映画というと『コーラスライン』『シカゴ』、実際に存在したミュージシャンの映画というと『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』だ。そ れらを思い出しながら映画館の座席に座って、開映を待った。

D004 観た感想は、よかった!! ス トーリーはまずまずで、ディーナ(ビヨンセ)の美貌もその歌声もまずまずで、ジェームズ(エディ・マーフィ)はだらしない雰囲気の演技がまずまずで、カー ティス(ジェイミー・フォックス)のなんか半端な雰囲気はイマイチで、で何がよかったって、この映画がデビューだというエフィー(ジェニファー・ハドソ ン)の存在感と歌声が素晴らしかった。本当に惚れ惚れしちゃったよ。

 

■エフィー(ジェニファー・ハドソン)がソロで歌うシーンが数回あるん だけど、あたしは感動して歌い終わったら劇場で音が出ないようにだけど拍手しちゃったよ。気分はミュージカル劇場か、ラスベガス!いやアポロ劇場だ (笑)!! 映画だから歌詞に日本語訳がつくのも、あたし的には嬉しい。あのパワフルな歌声を劇場の音響設備で聴けて、本当によかった。782人もの中か らオーディションで選ばれただけのことはある!! 

D005 アカデミー助演女優賞といえば、日本で話題の「菊地凛子」が『バベル』でノミネートされている。こちらはまだ日本未公開だからなんとも言えないけど、 「ジェニファー・ハドソン」が『ドリームガールズ』でノミネートされているのは納得してしまった。ちょっと調べてみたら、既にゴールデン・グローブ賞ほか 沢山の賞を獲得しているみたいだし、ビヨンセよりも褒められている記事もあった。

□□□ 2007,02,26追記: ジェニファー・ハドソンが助演女優賞を受賞しましたね。

映画公開に会わせて来日もしたようだけど、その時のストレートの髪型より、映画のラストシーンでの髪型のほうが似合っているしキュートだ。彼女は、 “アフリカ系アメリカ人歌手”として初めて、ヴォーグ・アメリカ版・・・・・『プラダを着た悪魔』に登場するファッション雑誌のモデルにもなってた ね・・・・・で表紙を飾っている。表紙にも書いてあるように、彼女はこの映画で“America's DreamGirl”になったんだね。

 

D003_1エディ・マーフィア カデミー助演男優賞にこの映画でノミネートされている。ジェームス・ブラントを彷彿とさせるベテランシンガー役で見せ場もあり、観た人の感想を読んでもい い事が書いてある。でも、あたしには陽気でコミカルなイメージが邪魔しちゃったのか、悪くはないけど良くもない、まずまず程度に思えた。

□□□ 2007,02,26追記:助演男優賞を逃しましたね。あたし は知らなかったけど、最初コメディアンとしてデビューしているエディ・マーフィって、ジェームス・ブラントやエルビス・プレスリーのモノマネ(パロディ) をやっていたんだね。ということは、この役ってある意味、20年来、彼の持ちネタだったということになる。これで受賞を逃したとなると、本人にしてみた ら、すっごくガッカリなことに違いない・かも。まぁ「自分の子だなんて分からないから、DNA鑑定してくれ」ってな発言がすっぱ抜かれて、女性票を失った と言われているから、自業自得かな? □ モノマネするエディ・マーフィ→YouTube 

 

D007_2 ビヨンセは篠 原涼子主演のTVドラマ『アンフェア』に使われていた曲「サヴァイヴァ-」・・・これは「デスティニ-ズ・チャイルド」の時だけど・・・も嫌いじゃない し、というかむしろ好きなほうなんだけど、この映画では影が霞んでしまった感があるのは残念だった。ただ下記の記事を読むと、それは演出だったということ になる。??主役は誰?

監督ビル・コンドン監督の来日インタビュー記事より: 「ミリオンセラーを立て続けに打ち立てているほどプロフェッショナルな歌唱力も、エフィ役の ジェニファーを際立たせるために、あまり上手に歌わないようにしてもらわなければいけなかった。それを、文句のひとつ言わず、彼女はきちんと声量まで調節 したんだ。でもそのおかげで、しかしそれまで控えめだった彼女が、感情を爆発させて歌うナンバー“listen”では、自身の歌唱力を存分に発揮して、と ても感動的なシーンになったよ」

D100 このディーナ役、ビヨンセに最初からオファーがあったわけじゃなくて、彼女自らオーディションを受けに来て決まったらしい。『ドリームガールズ』は彼女に とっても思い入れのあるミュージカルだったみたいだから、上記記事のような監督の注文にも一生懸命答えたんだろう。彼女はディーナにはまり役だと思うし、 この映画のために10kgもダイエットしただけのことはあってもの凄くキレイだったから、それはそれで見応えがあった。あたしにはオセロの中島がダブって 見えちゃったけどね(笑)。でも、ディーナのメイクによる変化は必見。特にアイメイクは素晴らしいの一言に尽きる。

 

ディーナ(ビヨンセ)が「リッスン」を歌い上げるシーンは迫力もあったしジーンときたんだけど、あたしが劇場を出た後も印象に残ったのはエフィー(ジェニファー)が歌うシーンだった。

 

 

■■■関連情報 ・・・映画を観ていて気になった事や、あれやこれや。。

アポロ劇場  黒人を雇うニューヨークで唯一の劇場だった。

ダイアナ・ロス  ディーナのモデル。ブラックミュージックの大御所。

 

D008_1ビヨンセ・ノウルズ  いわずと知れた現代のディーヴァ。彼女の公式HPには『ドリームガールズ』の画像もあるし、彼女の歌声を聴くことも出来る。

2005年のお正月に放送された明石家さんまと木村拓哉の特別番組『さんタク』で、ビヨンセのPVのパロディをやったんだけど、あれには笑った。ビ ヨンセがやるとすっごくカッコイイのにさんまがやると・・・、木村は様になってたけどね。最後にビヨンセ本人からメッセージも貰ってて、あたしも驚いた。

D009_1ジェニファー・ハドソン  結構体重の増減が激しいのかな?彼女の公式HPの動画では映画より痩せて見える。右の画像なんかもとってもチャーミング! あと、映画では感じなかったけど、175cmと背が高いのが以外だった。

来日インタビュー記事より: 『ドリームガールズ』の出演を境に、彼女の人生は大きく変わった。「週に4日、ディズニーのショーで歌っていた私に は、マネージャーなんていなかった。でも今は、こうして、日本に来て、本物のお寿司を食べ(笑)、世界を見ることができる。こんな未来、誰が予想した?  私には、たくさんの賞よりも、こんな世界の変化が一番大きいの」

 

D006_1この物語の時代は1960~70年代だ。途中、黒人解放運動の様子も差し込まれていた。

左画像は「I have a dream」というスピーチで有名な1964年ノーベル平和賞受賞したキング牧師。彼は非暴力的で融和的な指導者だった。

映画にもなったマルコムXは、キング牧師とは対照的で、攻撃的な黒人解放指導者の一人だった。

当時のショービジネス事情を垣間見ることが出来て面白かった。“黒人専門ラジオ局” “車に乗りながら聴ける歌” “テレビ映えする歌” “踊れる歌”・・・モータウンサウンドの隆盛期。     そして “ビートルズ”。

D002 ショー・ビジネスで成功したカーティス(ジェイミー・フォックス)の自室に、『キャンベル・スープ』『マリリン・モンロー』『ジョン・F・ケネディ』『毛沢東』なんかで有名な芸術家「アンディ・ウォーホル」のシルクスクリーンが飾ってあったのも時代を感じさせた。

D006_2_1 アンディ・ウォーホルによる肖像画は当時のセレブリティらのステイタスシンボルとされ、多くの有名人が自分の姿をプリントして欲しいと高額なギャランティーで依頼していた。

 

映画予告 YouTube 

■The Supremes  - 「Baby Love」 YouTube

ダイアナ・ロスがザ・スプリームス時代の歌(1964)。これを見ると、3人が同じドレスを着て似たようなカツラをつけて歌っている。

■Beyonce - 「Listen」 YouYube

ミュージカルには無い映画オリジナルの曲。ビヨンセってこんな風にも歌えるんだとちょっと驚いた。映画だとディーナの切々とした気持ちが伝わってき て感動! 公式HPによると、ビヨンセのこの曲はアカデミー歌曲賞 ってのにノミネートされていて、ジェニファー・ハドソンの歌う「Love You I Do」YouTube も、エディ・マーフィの歌う「Patience」YouTube もノミネートされている。って、ノミネート5曲中、3曲も『ドリームガールズ』からなんだね。

□□□ 2007,02,26追記: 歌曲賞はどれも取れませんでしたね。。『不都合な真実』からでしたね。

Jennifer Hudson - 「One Night Only」 YouTube 

お奨め。この歌、映画の中でディーナ(ビヨンセ)とエフィー(ジェニファー)の両方が歌うんだけど、それぞれに合わせて、曲調もだけど歌詞も変えてあった。歌詞の違いはほんの少しなんだけど、それによって歌われている情景はまるで違ってくるのが面白かった。

■Jennifer Hudson - 「And I Am Telling You I'm Not Going」  YouTube 

こちらもお奨め。映画のシーンがスライドショーで見ることが出来る。映画の中でエフィーが歌うシーンは圧巻だった。あたしは小さく拍手しちゃった。

■Miss Jennifer Holliday - 「And I Am Telling You I'm Not Going」 YouTube 

82年にトニー賞を受賞したミュージカル『ドリームガールズ』で、ジェニファー・ホリディが「And I Am Telling You I'm Not Going 」を歌うシーンが観れる。こちらも迫力ある。さすが! そういえば、ミュージカル『ドリームガールズ』の演出家“マイケル・ベネットに捧ぐ” ってクレ ジットが映画に入ってた。

 

 

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