146: バベル (5/18訂正)
■■■さくら 80 92点 劇場鑑賞(公開初日 レイトショー)
とっても個人的な出来事を、とても個人的な感情・・・それは、大衆化した感覚や一般化した思いとは別次元の感情・・・を伴って描かれていると感じた。とはいっても、彼等の事情は、“特別な人”のものではない、“普通の人”の事情だ。
誰にでも、とっても個人的な思いや感情って、あるんじゃないのかな。恋人、家族、一緒に遊ぶ友人、職場の同僚、近所や地域の知人、そういった人たちと一緒
に時間を過ごしても、分け合えないようなとっても個人的な思い。自分独りで抱えていられる間はいいけど、それが出来なくなった時、その抱えきれなくなった
思いから逃げたくなったり、誰かに分かって欲しいと思ったりすることって、誰にでもあるんじゃないのかな。
でも、その思いを告げる方法はマニュアル化されているわけもなく、個人的であるほどに伝えるのはとても難しい。
そしてこの映画の中には、本当に個人的なこと以外にも、文化的背景があるお国柄的なことが描かれている。それに違和感や、嫌悪感、恐怖を感じる、そんな自分の文化的背景に気付く仕掛けにもなっている。
まさにこの映画『バベル』の評価が真っ二つに分かれているのは、そのせいだと感じた。登場人物の思いは個人的すぎて伝わり難いし、物事も文化が違うと捕らえ方が違ってくるからだ。なぜ、なぜ、と思っている間に、答えは示されないまま映画は進み、そして終わる(笑)。
でも、面白かったです、あたしは。
以下、微妙にネタばれです。鑑賞前の人は自己判断で読んでね。
あたしは、発展途上国の人間ではない、イスラム教徒ではない、ヤギの放牧の世話をしたこともない、不法滞在の移民になったこともない、耳が聞こえな いというハンディキャップもない、身内が自殺したこともない、結婚もしてないから離婚を考えたこともない、自分の子供を死なせたこともない、この映画にで てくるシチュエーションのありとあらゆる事情に当てはまらない。
あたしは、先進国の人間で、無宗教で、子供のころは学校に当然のように通い、日本人としての国籍を持ち合法で生活してる、音が聞こえる世界に暮らしてる、父親は数年前に死んじゃったけど病死、未婚で子供もいない。
そんなにかけ離れた生活をしていても、この映画には、あたしが理解できる思いがいっぱい散りばめられていた。もちろん“理解できる”ってのは、あた しの思い込みで、想像に過ぎないのかもしれないけど・・・。でも、何もかも違う登場人物を、とっても身近に感じる瞬間が沢山あった。
★Babel Offical Site★ 英語ですが、日本のサイトより“バベルらしい”です。
以下、あたしの個人的感想ですが、かなりネタバレです。鑑賞前の人は読まないでね。<音>、次いで、<モロッコの親子>、<アメリカの夫婦>、<メキシコのベビーシッター>、<日本の親子>と、パートを分けて書いてます。長文だけど、気になるパートだけでも、読んでみてね。
【音と音楽】
最初、音だけで始まる。それは足音なんだけど、都会では聞けない足音だ。そして映像が加わり、風の音も加わる。この風の音も、都会の音とは違う、唸っているような音だ。
音だけでなく、音楽も効果的に使われていた。映像以外の“雰囲気”がよく伝わってくる。感情だけでなく、民族性、気温や湿度までが伝わってきそうだった。
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【モロッコの親子】
~遊び心から~
「銃があることは、ばれないようにしろ。誰かが来たら隠すんだ。」
「ジャッカルが来たら、子供に撃たせればいい。当たらなくても、音で逃げるさ。」
ヤギの放牧、子供に銃、支払いにヤギ、まったくもってチンプンカンプンだ。でも、兄弟で競う感じはどこの国も一緒ね・なんて思って見てたし、イスラム教徒
でも性に興味があるのは当たり前だよね・って思って見てた。だって人間だもの。でも、弟くん、ちょっと感覚がズレてたね。
その弟くん、最初に撃ったのは対抗心からくる遊び心で、次は兄が撃たれた怒りから。行為はともかく、その気持ちは分からなくもない。そして両手を挙げて・・・・・・。(泣)
*5/18訂正 ヒツジ→ヤギ
~猟銃~
(1)日本人の男(チエコの父親)が、モロッコでハンティング。感謝の気持ちで猟銃をモロッコのガイドにあげる。
(2)日本でチエコの母親、銃で頭を撃って自殺。 *5/18訂正:猟銃で→銃で頭を撃って
(3)母親が居なくなって長期間家を空けられないし、母親が銃で自殺っていうこともあって、ハンティングを止める。自殺に使った銃は、警察に没収。(銃を持ってるのは違法だしね。警官でなくても、スポーツ用に合法的な銃の所持が可能らしいので、違法銃とは限らない。) *5/18訂正:猟銃→銃
(4)モロッコのガイド、猟銃を貰って、しばらくは所有していたけど、貧しいからお金が欲しいしで、知人に売り渡す。
(5)モロッコの少年の手に渡り、悲劇が・・・・・。
1DH(ディルハム)=12.6円。1,000DH=12,600円・・・500DH=6,300円、それ+ヤギ1頭・・・猟銃一丁の値段。
安っ!?
モロッコの成人男性の収入は、普通の人で1,500~2,500DH/月程度、一部のエリート層で5,000DH~10,000DH/月と言ったところです。(田舎では、500DH/月、700DH/月と言う仕事も沢山あります。都市部では、少し高くなします。)
あ、やっぱ、猟銃、高っ!!
~食べ物~
あ、そういえば、クスクス、食べてましたね。やっぱりモロッコもアフリカ、クスクスを食べるんですね♪
~モロッコ 世界遺産ツアー~
ちなみにモロッコには、世界遺産が7つあり、多くの観光客が訪れるそうです。
子供を亡くし、離婚の危機にあるアメリカ人夫婦、やり直したいと思っている男が、選んだ異国情緒あふれる国。カサブランカ、マラケッシュもモロッコの都市です。
それに“パリダカ”のコースにもモロッコはなってます。アメリカ人女性が助けを待った町、タザリンの近くも通るようです。 Tighassaline GoogleMaps航空写真
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【アメリカ人の夫婦】
~夫婦関係~
「なぜここにきてるの!?」
「・・・・・二人きりになりたかったんだ」
先進国の女らしい考え方と気遣い。暑いから冷たいものが飲みたいだけの少し大雑把な男。男女の小さなすれ違い。
「いやよ いや!」
「助かるには そうするしかないんだ」
「いや! まって!!」
このときあたしは、あぁ~この夫婦きっともうダメだなって思った。
気持ちが昂ぶっている彼女に、老婆が吸わせたのは、マリファナだったのかな?アフリカでは、医薬、宗教、娯楽に用いられるというし・・・。それともアヘンだったのかな?どちらにせよ、老婆のやさしさが伝わってきた。
このあと・・・の場面で、アメリカ人夫婦の気持ちが繋がりかけてた。あんなに神経質そうな(先進国では当たり前程度の感覚だけど)彼女が、男に身を 任せていたから。しかたがない状態といえども、信頼感のようなものが感じられた。だから、この二人、もしかしたらやり直せるかもなぁ、ってボンヤリと思っ た。
~お国柄~
「子供はたった二人? もっとつくらないと (笑)」
「(笑) 奥さんは何人?」
「・・・・・一人だよ。ひとりしか養えないんだよ。」
先進国の男と発展途上国の男、あるいはキリスト教徒とイスラム教徒の男の会話らしさが、垣間見られる。ぷらす、子供を一人亡くしている男の痛み、豊かではない暮らし(でもきっとそれで普通)をしている男の痛みが伝わってくる。
病院に運ぶ救急車を待っているのに、テロを恐れて救急車はこない上、観光バスも行ってしまう。救難ヘリ(ドクター・ヘリ?/ヘリには赤十字のマークが 物資運搬用?軍事用?)は航空許可がなかなかおりなくて、やってこない。世界中のニュースで流れるくらい注目されている(と、大使館の人が電話で言っていた)のに、撃たれたアメリカ女性のトコロには、いつまでたっても助けがこない。
男の苛立ちが伝わってくると同時に、情報だけがグローバルに伝わっている。その陳腐な状況に苦笑いしてしまうのと同時に、とてもリアルな怖さを感じた。イスラム教徒、アラブ人に対する偏見、911以後のアメリカ・・・“過剰”なのか、それとも“当然”なのか、とても敏感になっているのが伺われる。
お金を渡そうとする男に、それを拒む男。気持ちは伝わったといいのだけど、お互いに。(モロッコにもチップの習慣は根付いているそうです。米ドルな ら、空港やホテル、銀行で両替できるばかりでなく、都市部のみでなく地方でも、レストランやお土産物屋さんで、そのまま使えることが多いそうです。さすが 観光立国。)
~愛する子供たち~
やっと病院・・・都市カサブランカ(GoogleMaps航空写真)
の大きな病院 屋上のヘリポートに着陸・・・に搬送されて、子供に電話をする男。あたしの脳裏を「二度と子供のそばを離れないで」という女の言葉がよぎ
る。まるで異世界に迷いこんでしまったような状況と場所から電話をかける、すると、慣れ親しんだ日常の世界から、愛する子供の声が聞こえる・・・。
そりゃ、泣けるでしょ~。微妙に子供の話とリンクしているのが、余計に切なくさせられる。
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【メキシコ人のベビー・シッター】
~息子の結婚式に出られないかも~
息子の結婚式当日の朝、一本の電話がはいる。「都合がつかなくなったから、今日もベビーシッターをして欲しい」というもの。さて、この電話は誰からだったか?
ずっとあたしは、アメリカ人男性(ブラピ)からだと思ってた。でも、もしそうなら、同じ話をするにしても、もう少し柔らかい対応をしたと思えるよね。・・・以
前から決まっていた結婚式と夫婦のみの旅行だから、妻の妹に子守を頼んだのは、ずっと以前のハズ。それに、乳母が息子の結婚式を楽しみにしていたのを、
知っていたに違いない。それを覆す話をするのに、あんな一方的に電話を切るようなマネはしないと思える。
あたしは単純に、(1)妻の妹の都合がつくはずなので許可→(2)妻の妹の都合が悪くなり行けなくなる→(3)結婚式キャンセルしてくれ という一 連の流れは、(1)はブラピと乳母、(2)はブラピと妻の妹・・・妻が撃たれたあとにも電話でのやりとりがあり、映画には映っていないけど妻が病院に移っ たあとも、電話でのやりとりはあるものと想った、(3)はブラピと乳母、と思い込んでしまった。
でも、よく考えれば無理がある。(2)の会話があったかどうかは想像に過ぎないし、(3)の電話の様子は一方的過ぎる。(3)、つまり、息子の結婚
式当日の朝にはいった一本の電話は、妻の妹側(電話の声はぶっきらぼうな男性のようなので、その夫? 都合が悪くなったその事情により、妻の妹が直接電話
できなかった・)
からの電話だったと思ったほうが、映画の流れからしてしっくりくる。
この後、子守の代役を探すけど、急なこともあって当然みつからない。でも、息子の結婚式をあきらめることも出来ない。で、結局は・・・。
~不法移民~
「私は悪い人間ではない。愚かなことをしただけなの。」
「生まれた時から世話をしているのよ。三食たべさせて、面倒をみてきたのよ。自分の子供と同じなのよ。」
「16年この国(アメリカ)で暮らしてきたのよ。すべてがここにあるのよ、家も生活もなにもかも。」
彼
女、メキシコ人で、アメリカに移民として不法滞在していたベビー・シッターは、いちばん共感しやすかったかもしれない。自分の国が貧しくて、母国を捨てて
アメリカで生活するということは実感できなくても、自分の息子の結婚式にでたいという母の思い、血は繋がっていなくても、ずっと世話をしてきた子供に対す
る愛情は、想像できるからだ。年をとって太って体型が変わるのを気にするのは、どこも同じね、って思ったりもして。
赤いドレスを着ているので尚更、砂漠の中を彷徨う彼女に切なくさせられた。数時間前には、息子の結婚式に出ていたのに・・・・・・。
~逃げちゃった甥っ子~
甥っ子も不法滞在者だったんでしょうか、おまけに飲酒運転・・・・・。例え悪いこと(誘拐)してなくても、捕まって調べられたら、強制送還されてしまう。そんなのイヤだ!困る!・・・っていう混乱した感情と事情から、あんな行動をとったんでしょうが、ヒドイ、酷すぎるよ。
短絡的な思考と責めるべきか、そんな行動をとってしまうほど不法移民に対して厳しい現実があると思うべきか・・・^^;。午前中にばれて、午後には強制送還って、実際に日常茶飯事みたいだしネ。
追記:メキシコの新婚さんに、この甥っ子は「すぐ帰ってくるよ」みたいな事を言っていた。不法移民じゃなかったのかも。単に、飲酒運転を咎められる のと、誘拐犯に間違われるのを恐れた?・・・でも、メキシコに住んでいるんだったら、そんなに簡単に行き来できないだろうから、やっぱりアメリカに住んで いたというのが妥当?う~ん、あたしには謎です。(笑)
メキシコからアメリカへは、テカテ(メキシコ)の国境(GoogleMaps 航空写真)を越えて、サンディエゴへ行くつもりだったみたい。アメリカからメキシコへ入国した時は、ティフアナ(メキシコ)の国境(GoogleMaps 航空写真)を越えてた。
↑↑ 911テロ以降に、アメリカとメキシコの国境に、アメリカによって作られたフェンス。テロを警戒して密入国者に対して厳しくなった。このフェンスが出来てからは、密入国できなかったメキシコ人が砂漠に流れ、大勢の人が砂漠で命を落としているそうです。 (詳しくは国境wikiへ)
~食べ物~
あ、そういえば、結婚式でタコスを食べてましたね。やっぱり、メキシコといったらタコスでしょうか♪ あ、でも、トルティーヤだったかもね。原料のトウモロコシは、バイオ燃料の需要の伸びで高沸してるみたいですね・・・。先進国の車のために、人間の食べ物(メキシコの主食)の値段が上がるって、どうなんだろう。
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【日本人の親子】
~恵まれた環境にいるチエコ~
チエコは携帯電話のテレビ機能を使って、友人と手話で会話する。おそらく父親(と母親)が、耳の聞こえないチエコの事を想って購入しただろうコンシェルジュがいる分譲マンション、ベランダからは東京の夜景が見えている。学校にも通っているし、バレーボールもしているし、友人と食事にも行けば、クラブにも
行く。チエコは耳が聞こえないというハンディキャップはあるものの、とても恵まれた生活をしている。
この映画では、先進国の日本と、発展途上国のメキシコやモロッコの格差が、浮かび上がるけど、チエコの暮らしは、日本国内(チエコとあたし)の格差も象徴しているかのようだ。チエコの住む高層マンションが、現代のバベル(最新技術を駆使した高層建築)として扱われていると感じた。あたしのポジションは、先進国に住んではいるものの、現代のバベルに住む人たちから、見下ろされる立場だ・・・・・。
もし、チエコが一般的日本人の生活をしていたら、この映画を観る先進国の人は、メキシコ、モロッコを 見下ろすだけで、見下ろされる立場にならない。もし、日本の狭い住居なんかだったりしたら、下手したらアメリカ人は、日本も含めて見下ろす立場をとっちゃうかもしれない。おそらく、それを避けるための設定なんだろう。想像に過ぎないけどね。
「先進国」を「アメリカやヨーロッパ(白人)」にするよりも、「東京(黄色人種)」のほうが‘先進国に住む彼ら’には、‘経済格差’が伝わるかもしれない。自分も見下ろされたほうが、地球規模でも、国内でも、おこっている‘格差社会’を実感するはずだから。それが、東京パートの必然性の理由のひとつだと思う。 。。(他の理由: 監督インタビュー 『バベル』あまりの不評さに興味を抱く (笑) )
恵まれた生活をしている。ハンディキャップがある。でも・なのか、だから・なのか、彼女の内面はとても幼い。母親が優し過ぎたのかどうかは分からないけ
ど、子供のまま成長していない。でも、体は大人で、性の情報にも接しているから、情報として知ってはいる、でも理解していない、という状態にいる。
17歳、思春期真っ只中、難しいお年頃+ハンディキャップ、9ヶ月前の母親の自殺・・・・・う~ん、複雑だ。たぶん、チエコも自分の感情を持て余しているだろうなぁ。
自分を愛してくれていると信じていた母親が居なくなった孤独と不安は、ハンディキャップがあるからなおのことだろう。
~ハンディキャップ~
‘耳は聞こえなくても 目は見えるんだ!’
↑おお~ 勝気だなぁ 怒るし主張するし ハンディキャップのある人のイメージとは 対極にある行為だ・・・ ハンディキャップのある人が弱いというのは あたしの偏見かな??? ってちょっと思った
「いらっしゃいませ お待ち合わせですか?」
答えられないチエコ 身振りで切り抜ける
‘なんで奥まった席なの’ (見つけ難かったじゃない!)
‘フロアが見渡せるからいいのよ’
それもあるかもしれないけど 目立ちにくい席を選んだのかも
手話で話す姿を 奇異な目で見られたくなのでは・・・
‘バケモノを見るような目で見られた!!’
‘気にしても しかたないよ’ ←強い!
「その娘さんは耳が聞こえないんです 目の前でゆっくりと話してあげて下さい」
じゃないと読唇できないからね・・・
‘誰?彼も聾唖なの?’
‘違うけど 手話は分かるよ’
ハンディキャップがあることがバレーボールのシーン、トイレでの友達との会話などに描かれていたけど、だからといって同情を誘う描き方はされていませんでした。上記セリフにもあるように、表面的には‘強い!’と感じさせられる表現だったと思います。(チエコの露出が高いのは、ハンディキャップである事を描いたのではないと思ってます。)
聾唖であること、難聴であることは、当人たちの努力では治しようがありません。自分ではどうしようも出来ないことに対して、誰であっても‘同情の視線’‘かわいそうな視線’を向けられたくはありません。
ハンディキャップに対して向けられる‘かわいそうな視線’、つまり“経済格差”とはまた別の“格差”、それを跳ね除けるような描き方は、日本人監督だったら出来なかったと思います。
Yokohama ShiLoh Church 礼拝説教集
「耳を開いてくださる主」 伝道師 嶋田恵悟 より抜粋
・ 旧約聖書; イザヤ書 第35章1-10節
・ 新約聖書; マルコによる福音書 第7章31-37節
・ 讃美歌 ; 299、402、77
私たちは誰しも、この主イエスの愛を知らされない限り、耳が聞こえず、舌が回らない者なのです。
例えば、私がかつて、耳の不自由な生徒が話す言葉を聞くこと が出来ず、自分から話しかけることを拒んで、陰に隠れて沈黙していた時、私は愛に生きてはいませんでした。肉体的に不自由を経験している人を前にした私自 身の方が、まさに、耳が聞こえず、舌が回らない者の一人であったのです。
私たちは、もしかしたら、自分の耳は聞こえているし、自分は 口が利けると思っているかもしれません。確かに、肉体的には健康かもしれません。しかし、愛の欠如によって、「耳が聞こえず、舌が回らな」くなっていると いう状況は、肉体的に障碍があるか、健康かということと関係はありません。愛に生き得ないという私たちの罪は、耳を聞こえなくし、口を利けなくするので す。
私たちは日々の生活において、隣人の言葉を聞くための耳が開かれているでしょうか。
むしろ閉ざされていることが多いように思います。隣人の語る ことを、本当の意味で理解することが出来ないことがあります。そのような中で、隣人の置かれている状況に思いを寄せることなく曖昧な言葉を語ってしまった り、対話している相手を傷つける言葉を語ってしまうこともしばしば起こることです。
そして、隔たりを生む言葉を語り、隣人を傷つけている自らの愛のなさに気づくことも、それを嘆くこともなく平然と日々を送っているということもあるのです。そこには、人間の罪があるのです。
~食べ物~
バレーボールの友人達とJ-POPでの昼食シーンで、ごはん茶碗から箸で食べていた。和食処でもなければ、“茶碗+箸”というのには違和感があるけど、モ
ロッコでは“クスクス”、メキシコでは“トルティーヤ”と、その国の代表的な主食を映しているから、日本で“茶碗+箸でごはん”というのは、食文化として
必然だったんだろうな、きっと。
~幼い内面を持ったチエコ~
バレーボールの試合に負けたのはチエコのせいだと言われる。不機嫌なチエコに「なんでそんな不機嫌なの」という友達、「いつも不機嫌そうじゃない」「男とヤッたことないからよ」とからかう友達。このときチエコに、その言葉に反発するような、ムキになるような感情が芽生えたんじゃないかな。わたしだって!と。
“男を誘う”“男をその気にさせる”・・・その最たる手段である“声”と“耳”をチエコはもたない。あるのはその挑発的な視線だけ。でも、視線だけではオ
トコを落とせないと学習したチエコは、ものすご~く間違った方向に方法を変えてしまう。引っ込み思案になるかと思いきや、その真逆、パンツを脱いで男を誘
惑したり、歯医者でキスしたりしてしまう。ある意味、強い!!(笑)
ちなみに、バレーボールのシーン、チエコ以外はみんな、観客にいたるまで、本当に聾唖のかた達だったそうです。400人を超す聾唖の人が協力したそ うです。当初、チエコ役も本当に聾唖の方をキャスティングする予定だったそうです。でも、チエコ役って、プロ意識がないと出来ない役ですよね。
ハダカが恥ずかしくなるのって、いつごろからだろうか・・・? “性”を意識しだすと、恥ずかしくなるんだよね、あれってきっと。チエコは、ある意味自然
に成長する“性”に対する意識が、成長していないように感じた。少しズレてると言ってもいいかもしれない。だから、セックスを情報としては知ってるけど、
知ってるだけで感情面では幼いままというか。“恋愛感情”が未熟な感じなんだよね。こっちは情報も不足してそう。・・・じゃないのかな~?? だから最
後、ベランダでそして父親の前で、ハダカでいられたんじゃないのかな?無理がある?(笑)
単に、淡い想いを抱いた刑事に拒まれて、傷心で自暴自棄になってただけなのかなぁ(笑)? だとすると、刑事に渡した手紙はラブレターだったのか な? 違うと思うな~あたしは。渡した瞬間は、なんだろう、携帯のメールアドレスかなって思ったけど、結構長い文が書いてあったよね。
それとも、リアルな理由はなくて、象徴として扱ったのかな? ハダカ(素の自分)の自分を受け入れて欲しい・・・みたいな。ま、そういう意味が込められていたとは思うけどさ。なんか、考えちゃうよね、何だったんだろうって。
以下、ずっと読み進めていくと、あたしが思った‘リアルな理由’も書いてます。
~不安に襲われるチエコ~
チエコは、父親に会いたいという刑事から名刺を貰っている。でも、それを父親に告げてはいない。不安そうなチエコに「話を聞きたいだけ」と 刑事は答えるが、チエコは素直にそのままを受け止めていない、もし、刑事に捕まって、父親までが居なくなってしまったら・・・と不安を感じる。優しかった 母親の自殺も受け入れられないのに、これでまた父親まで居なくなってしまったら・・・。チエコは父親に反発しながら愛情もあるし、チエコには必要不可欠な 存在。不安でしかたがない。
音に酔うクラブで踊る人込に紛れて、チエコも音に酔ったフリをする。それはフリだけで、耳がまったく聞こえないから、本当では無い。隣を見ると、難聴の友
人も楽しそうに踊っている。(友達は話すシーンがあるので、完全に聞こえないわけではないんじゃないかな?
チエコが人前で話すのは、刑事とのシーンだけだった。)その時に感じた疎外感や孤独感が、彼女の不安な感情を増大させたのかもしれない。
クラブから自宅マンションへ帰るとき、初めてチエコの“声”が入ってます。無音の世界にかすかに聞こえるその“声”は、とても切ないです。
父親の件で話したいことがあるから会いたいと、刑事に連絡をする。
そしてチエコは、呼び出した刑事に嘘を付く。(あたしは、母親が銃で自殺した時の第一発見者であるチエコは、その時はそのままを刑事に話したと思 う。)母親の自殺に関して、父親に疑いがかけられたと思っている。ベランダから飛び降りたことにすれば・・・。それは浅はかではあるが、チエコなりに父親 を庇ったんだと思う。
あそこでハダカになったのも、露出狂の淫乱女になってしまった・というわけでは、もちろんないと思う。母親の自殺の件できたわけじゃない事は分かっ たけど、猟銃の件で何か疑われていると勘違いをしてしまい、父親を逮捕しないでお願い、という気持ちが、この男を味方につけなければ・・・そうするにはど うすればいいんだろう?・・・で、また、あらぬ方向に走ってしまったのではないだろうか。
そして父親は、チエコが刑事に嘘をついたことを知って、チエコの不安な感情に気が付いたんじゃないかな。だから最後、ベランダでハダカの彼女を叱るより
も、気付いた気持ちのままに抱きしめたんじゃないだろうか? 大丈夫、お父さんはどこにも行かないよ、ここに居るよ、お前をちゃんと愛しているよ、という
気持ちを込めて。
‘お母さんは分かってくれたのに’「お父さんだって頑張ってるんだ」と、お互いが相手に分かって欲しいと望むだけだった関係が、一歩前進したように感じた。
刑事がコートを掛けたシーン、あるいはベランダで父親と抱き合うシーンに、ちゃんとセリフがあった ら、もう少しだけ分かりやすいオチが付いたと思う。そうしたら、ここまで日本で不評を買うことも無かったのに・・・。モロッコパートやメキシコパートに は、それなりにオチがあるのにね。
でも、それを敢えて避けているのは、お涙頂戴の安っぽいドラマに成り下がってしまうのを、潔しとしなかったのかなって感じる。そうなっちゃったら、単なる物語、それも大して面白くない物語になってしまい、全体から伺われる“格差世界”・・・経済格差、医療格差、身体格差、情報格差・・・や、“コミュニケーションの難しさ”・・・言語の違い、文化の違い、身体の違い、思いやりの欠如・・・なんかがボケてしまうからね。 。。
ショッキングなまでに露出度の高かったチエコだけど、結局、最後までオトコとヤッてない、つまり、バージンのままだった。そして、父親との関係の改
善の糸口が見つかった今、こんなバカなことはもうしないに違いない。この後ちゃんと、心の繋がりのあるエッチを求めるようになったと思う。その相手は あの刑事かもしれない。チエコの好みだと言ってたしね♪ あ、年の差ありすぎかな?
~チエコと刑事と父親~
夜遊びに出かけたチエコ。友人と一緒にお酒+ドラッグ、迷惑がられながら電車で移動、クラブで踊る、ドラッグの作用+音のないクラブでの疎外感で不安感が増大、それで遅くに帰宅したにもかかわらず刑事を呼び出す。
‘母親は自分で飛び降りた、自殺なんだ’と嘘をつく、父親が所有していた猟銃の件できたと知る、父親が逮捕されないように刑事を味方にするためにハダカになって誘惑、刑事そんなチエコがワケ分からないから焦る、チエコにコートを掛ける。この間、刑事はチエコに何を言ったのか?何も言わなかったのか?
ハダカのチエコを「君はまだ子供なんだ」と拒絶はするものの、泣き出し嗚咽するチエコを優しく抱きしめる。コートを掛けて貰い、「謝る必要は無いん だよ。」という優しい刑事の一言。あんなに激しく嗚咽していたのもおさまり、落ち着きを取り戻しているチエコ。(落ち着くまでに、30分~1時間?)帰ろ うとする刑事に、小さく折りたたんだ手紙を渡す。その時のチエコの表情は柔らかかった。刑事、部屋を出て行く。
帰る刑事と父親がロビーで会う、ベランダから飛び降り自殺は嘘と発覚、父親がエレベーターで上がっていく。父
親、ベランダで裸で後姿のチエコを見つける。父親、ちょっと驚いた表情をする。チエコに近づく、チエコ気付く。チエコ、手を伸ばして、父親の手をしっかり
と握り締める。チエコ、泣き出し、父親の胸に顔を埋め、父親にしがみつく。そんなチエコの背に、父親が手を回す。そして東京の夜景・・・・・。
刑事がラーメン屋でチエコの手紙を開く・・・・・・・・・・あ たしは、この手紙には、父親は関係ない、もう銃はない、逮捕しないで!みたいな、父親の釈明みたいなことが書いてあったと思った(父親への愛 情)・・・・・・・・・・あるいは、それはもう違うって納得していて、自分があんなこと、嘘付いたり、ハダカになったりした釈明、受け入れて欲しかった、 寂しかった、みたいなことが書かれていたんじゃないかな(母親の喪失感・・・??・・・・・・???(追記:手紙を渡した時のチエコの表情から、イマイチな想像だったと分った。)
TVからはアメリカ人女性がカサブランカ(モロッコ)の病院を退院したとニュースで流れる。映画に描かれている5日のうちのラスト1日。
最後、日本のTVでニュースが流されるたった数秒、この出来事の裏には、遠く離れた国の、一生すれ違いさえしないような人のだけど、色んな思いが 巡っているんだ・・・と感じさせられるシーンになっていた。日々“消費されていくニュース”、直接関係してなくても、あたしもどこかで繋がっているかもし れないなぁ、なんて思ったりもして。
あの少年たちのその後は?、助かったアメリカ女性の腕は切り落とさずに済んだの?、チエコの父親は何か法的なお咎めがあったの?、ベビーシッターは
メキシコに強制送還されてその後どうなったんだろう?・・・・・なんて事が気にかかるのはこれが映画だからであって、たった数秒のニュースのその後なん
て、そんなに気にしてない。消費して忘れてしまう・・・。
追記 : LSD錠
剤 :
LSDは、無臭(人間の場合)、無色、無味で極めて微量で効果を持ち、その効用は摂取量だけでなく、摂取経験や、精神状態、周囲の環境により大きく変化す
る(セッティングと呼ばれる)。一般にLSDは感覚や感情、記憶、時間が拡張、変化する体験を引き起こし、効能は摂取量や耐性によって、6時間から14時
間ほど続く。
日本では1970年に麻薬に指定された。
LSD を服用した場合、不安感、恐怖感を伴う鬱状態、または陽気な躁状態になり、集中力が無くなり、距離や時間に関する感覚が乱れる場合もある。“飛び降り”などの事故例もあるみたいだ。
☆脱法ドラッグ?違法でない薬物?
蛇足 : あ、蛇足だけど、刑事がモロッコのアラブ人(ベルベル人?)の名前を言うセリフの時、その後で噛んだのは、そのくらい言い馴れない・って事で、わざとだと思ったけど、どうなんだろう? 単に日本語だから、噛んだことに気付かれなかっただけなのかな(笑)?
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【それってアリ?】
ちょっと、それ、変じゃないかい? って感じるところはあったけど、まぁ、そんなのいいじゃん、って思えた。映画についていくのに必死で、気にしていられなかったというのが本音だけどね。
◆メキシコ人が、“あきらかにアメリカ人の子供”を連れて・って、行きにひっかかるでしょ、アメリカ→メキシコの国境で!! 子供が起きてて、話せたとしてもさぁ、不審感は持つでしょ、やっぱ。連れていなければ別だろうけどさぁ・・・。
追記:アメリカからメキシコへの出国は審査も無しでスルー、そんな風にティフアナ(メキシコ)で国境を越えるシーンがありました。ティフアナは、カ リフォルニア州のサンディエゴ市中心部から車で約15分、ロサンゼルスから車で2時間程度の距離にあるため、両都市をはじめとするアメリカからの日帰り観 光客が多い・・・らしいから、出国の場合は簡単に通過ってのも、ありなのかも。
行き: ティフアナ → GoogleMaps 航空写真
帰り: テカテ → GoogleMaps 航空写真
◆いくら遅い時間だからといっても、刑事が事情を聞くのに、たった一人で訪ねるってしないでしょ、普通。
追記:チエコが二人で話したいって、コンシェルジュに電話を掛けて貰ってました。だから、一応、ありかも。
◆歯医者がマスクをしないで治療って、ありえな~いぃ。
追記:チエコに読唇させるために、あえてマスクをはずしている・と考えるのが妥当ですね。コメ欄で教えてもらいました♪
◆仮に海外でハンティングをしたとしても、その猟銃が“日本人自身の所有”って、アリなのかなぁ~。母親が自殺に使った猟銃が所有物だとしても、海外はどうよ?(母親は銃で自殺。)日本から持ち込む? 海外で購入? う~ん、仮に購入しても自身の所有(登録)って、無理があるような。
追記 : 猟銃は“ウィンチェスターM70”といい‘ライフル’だそうです。M70の口径は多種にわたり、狩猟用ライフルとして多くのハンターに愛されたそうです。日本では購入不可だそうなので、海外で購入ということになるみたいです♪ (レミントンM70は日本国内でもスポーツ射撃用として所持が認められているそうです。狩猟用では駄目。)
ネット検索すると、当然でしょうが、日本国内店サイトで猟銃を普通に売ってるんですね・・・。おまけに銃器のコラムまであったりして、ビックリです。そのコラムには、“ハンティング・レポート”“アフリカン・ハンター”の翻訳リポートもありました・・・。
おまけに「狩猟界」「全猟」という、業界誌も存在してた。タモリもビックリに違いない(笑)!・・・でも、ないかな?
追記:
銃所持許可を厳格化 警察庁、銃刀法改正へ
長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件を受けた許可銃の一斉点検で、警察が指導して238人から384丁分の許可証を自主返納させたことが3日、警察庁のまとめ で分かった。中には事件を起こしたり、ストーカー行為で警察に相談があった人物もおり、警察庁は凶悪犯罪や近隣トラブルを起こした場合に銃所持許可を出さ ないなど規制を厳格化する銃刀法改正作業に乗り出す。
全国の警察は、昨年12月下旬以降、全国で約15万4000人が所有する約31万9000丁の点検を開始。99・7%の点検を済ませた。
車に猟銃を放置するなどした32人、70丁分の許可を取り消した。
警察が、銃所持に問題があるとして指導で自主返納させた人のうちで最も多かったのは、銃の長期未使用者で50人。次いで病気が45人、刑事事件で摘発されたためが41人だった。 (2008.04.03)
銃 所持許可を持っている人って全国で約15万4000人も居たんだねぇ。だいたい1000人に1人くらいの割合だ。あたしの住んでる市の人口から換算する と・・・・・・・!?2200人もいる! ま、平均的に分布してるわけじゃないから、そんな単純じゃないけど、でも、身近に銃所持許可を持っている人が居るんだろうな、と思わせられる数字だ。
◆手話をしながら運転って、危ないよ~。前見て、よそ見しないで、ハンドルから手を離さないでぇ~!!
追記:渋滞してたので、無理はあるけど、ありといえば、ありかも。
◆
日本の父親、すご~く疲れて見えるのよね・・・髪形とか、背広の着方とか。奥さんいなくなってヨレヨレ?
疲れている感じが必要なんだろうけど、都心に流行りのコンセプトである“コンシェルジュ付きマンション”が購入できて、趣味でハンティングしてた・・・外
資系のエリートか?友人も外人?と思わせられる設定なのに、それっぽくないのよね。まぁ、これで、カッコよくてパリッとした男だったら、浮気を繰り返して
奥さんを追い詰めたのかなって思っちゃうけど(笑)。
・・・・・とか、変じゃない? でも、まぁ、気にしません!(笑)
◆
アメリカ人夫婦の末っ子サムが死んだ状況、女性が別れたいとまで思うようになったきっかけは、結局なんだったのかな。最初は、小さな末っ子が死んじゃった
時に、男が居なくて、それも浮気でもしてたのかと思ったけど、なんか違う雰囲気だったし・・・。“逃げた”みたいなことを言ってたしなぁ・・・・・。
なんにせよ、‘逃げられ’ちゃったら、女は、男は家族を愛していなかったと思っちゃうよね。
追記: 乳幼児突然死症候群(SIDS) : 何の予兆もないままに、主に1歳未満の健康にみえた乳児に、突然死をもたらす疾患である。一見ごく健康に育っているように見える乳児が、何の前触れもなく突然呼吸停止し、死亡する。2004年現在、SIDSの原因は不明である。
◆優しかった母親は、聾唖の子供、仕事に忙しい夫、分かって欲しいとだけいう二人との生活、それに疲れ果てて銃で自殺したのかな。父親に対する嫌が
らせもあったのかな、責めるような気持ちがあったとか・・・? あえて父親が疑われるような死に方をしたとか??
それも無理があるよね(笑)。でも、高校生になるまで育てた娘を残して、自殺するなんて、そんなことあるかな? なんか、他の理由があったのかなぁ。(追
記:ヤスジロー(父親)が刑事に「銃で頭を撃った 」と話していた。)
なんにせよ、そんな風に‘捨てられ’ちゃったら、チエコは、母親は自分を愛していなかったと思っちゃうよね。
追記: 日本の猟銃自殺 : 津山事件(1938) 島原・遺産相続殺人事件(1970) 田宮二郎(1978) 男性会社員が猟銃で自殺か(2006)
チエコの母親が“自殺”した理由、アメリカ人男が“逃げちゃった”状況・・・・・ちょっと気になってます。
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【それでいったい何がどうなってたのよ!?】
観客の想像をかきたてておいて、その答えを示さない映画。唯一、両方からの事情が描かれていたのが、ブラピとベビー・シッターの電話でのやりとりだろうか。同じ電話が、お互いの事情を知ると、訴え掛けてくるものがまるで違ってくるのに気付かされる。


少しもやもやはあるけど、重苦しいものじゃない。この映画、あたしは面白かった・です。でも、もう一回見る気までには、なりませんでした、さすがにね。自分の頭の中で、情報の取捨選別・整理をしながら観るのに疲れました。^^;
追記: 5月17日、もう1回観に行ってきました ^^♪。2回目は、頭の中を空っぽ にして観れたので、物凄く面白かったです。前回は見逃してしまった、俳優さんの細かい表情も堪能できたし、素直に観る事が出来たしで、大満足でした。初見 の時とはまた違った感想を持ちましたが、初見は初見で、上記のように感じたのだから、そのまま残しておく事にします。間違って思い込んでたトコロとかは、 訂正・追記はしましたが。。。
映画を観たあとで、友人と感想を話すのも、とってもとっても楽しかったです。話している内に、あたしだけでは気付かなかった色々な面が見えてきて、それが凄く面白かったです。話し合っているうちに、『バベル』は映画にもかかわらず、本当に“世界の今、この瞬間”を描いているんだと、実感しました。・・・・・なんて、スゴイ映画なんでしょうか。。
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【5/2追記 チエコの手紙】
5/2 検索ワードから見る◆マイブログ記事『バベル』への興味対象のまとめ のコメントに nono1さんが、チエコの手紙内容を書いてくれました。nono1さん、ありがとうございます。
この手紙をあなたが読んでいる時、私はたぶん、もうこの世にいません。
何が悲しいのか、何に怒っているのか、私には解りません。でも世界が素直に私のことを受け入れてくれない気がして、私は誰にも愛されていないような気がして…、とてもつらい。
誰も解ってくれない。私がいたって、いなくたって、どうでもいいこと。母は、なぜこんな私を残して、一人にしてこの世を去って遠い世界へ行ってしまったの。
こんな重い身体をするりと脱ぎ捨てて私は解放されたい。
偶然あったあなたにこんな手紙を書いたのは、ふと、もしかしてこんな気持ちが少しでも解ってくれて、一緒に泣いてくれる人かも知れないて思ったから。ごめんなさい…、さようなら…。やっぱり解ってくれないよね、ほんとには。
チエコの手紙の内容が上記だとすると、それを見た刑事の反応は、ちょっと冷たすぎるような・・・・・^^;。まぁ、父親が帰宅したことを知っているからね。
それに、この手紙の内容は、映画からは伺えないので、映画を観た人が想像して楽しむトコロだと思う。だから、こういう解釈の一例と考えて、自分でも想像を楽しむほうがイイと思います♪ でも、nono1さんの「チエコの手紙」、真に迫っていますよね。^^
エコノ研究所さん 映画 『バベル (BABEL)』 (2006) を読むと、上記手紙のような内容(寂しさ)も書かれていたのがわかります。DVDを停止させて読める文字を拾ったモノだそうです。リンクフリーとしてあったので、リンクさせていただきました。
追記:映画の画面に映っていたチエコの手紙は、監督に書いていいと言われて、菊地凛子が想像で書き記したものだそうです。
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【未来記事】
5/6 初体験!?好き度が変化してきた!
5/6 『バベル』それは世界のたった5日間の出来事の一部!?(5/18訂正) :時系列
5/2 検索ワードから見る◆マイブログ『バベル』への興味対象のまとめ
【過去記事】
4/20 『バベル』あまりの不評さに興味を抱く (笑) :監督インタビュー・他
2/27 『バベル』に興味津々 :「バベル」は聾者にマイナスイメージ?・他
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コメント
余談まで興味深く読ませていただきました。すごい深い観察ですね。非常に参考になりました。
ところで、チエコの母親が自殺したのは拳銃ではなくて猟銃では?拳銃では、持っているだけで犯罪ですから、父親が普通に生活しているのはおかしいですよね。確か、「猟銃で自殺した」みたいなセリフもありましたし。
また、役所浩二が演じている父親が買った銃はレミントンM70なので、絶対に日本では猟銃として認められませんから、多分、現地か、赴任地で購入したのではないでしょうか。(レミントンM70は、M700という軍用狙撃銃の民間タイプです。)しかし、モロッコの警察がすぐに弾痕解析できるとは思えないのですが・・・・・。
それから、日本で流れるニュースのかなり早い段階で、もう容疑者が捕まったことが報道されていましたから、日本でのやりとりは、モロッコのやりとりより数日間遅れているのではないでしょうか。メキシコからアメリカにゲートを突破するのも、モロッコより少し遅い日ですよね。父親(ブラビ)と子供が話をしてから、あの騒動ですから。
またまた、コメント楽しみにしております。
投稿: KCL | 2007年5月 3日 (木) 12時07分
★KCLさん、こちらにもコメントありがとうございます♪
母親が自殺したのは“猟銃”だったんですね!あたしは勝手に頭の中で、こう右手に拳銃を持ってこめかみに銃口を当てて・・・ってシーンを想像してたので、拳銃だと思い込んでしまいました。猟銃だとすると死に方は・・・・・。ちょっと、凄まじ過ぎる!銃の表記は猟銃に訂正します。^^
「レミントンM70」っていうんですね。情報ありがとうございます。記憶しておこうと思ってたんですが、忘れてしまってたので、ありがたいです。そうなると、赴任地で購入ってことになるんですね。
モロッコの警察と一緒だった白人、英語しか解さなかったので、アメリカ人が撃たれたので、インターポールが介入したのかなって思ったんですが、どうなんでしょう? それにしても、確かに早かったですよね。
チエコの部屋でニュースが流れていたのは記憶しているのですが、それが「モロッコの犯人が捕まったこと」だったことは覚えていませんでした。それも踏まえて、各国の時系列に関して、あたしなりに別ページでざっとまとめてみました。もう少し、ちゃんとしたら新しいブログ記事としてアップしてみるかもしれません。一応参考までに、下記にURLを記しておきます。
< URL 消去 >
なるべく忘れないようにと思って、見た日の深夜にブログ記事をまとめたのですが、結構、覚えていられないものですね。ベビーシッターが行ったメキシコの町の名前、メキシコからアメリカへの国境をなんという場所で越えようとしたのかも、映画の中で言っていたような気がするのですが、忘れてしまいました。^^;
貴重な情報、いつもありがとうございます。
・・・・・・・・・
追記: ^^;
>モロッコの警察と一緒だった白人、英語しか解さなかったので、アメリカ人が撃たれたので、インターポールが介入したのかな
いやぁ~ われながらスコブル記憶が曖昧だなぁ・・・ 白人×(バツ) 英語しか解さない× 当然、インターポールも×! ですね。 。。。
投稿: さくらスイッチ | 2007年5月 3日 (木) 20時30分
TBありがとうございました。
なかなか細かい解剖で、読み応えがありました。
私はこの映画、とってもキリスト教的で、その名の通り、聖書の思想がいろんなところにふんだんに出ているなあと感じました。
最初の羊飼いから、夫婦のありかた、兄弟、混乱などなど。
今、聖書をちょっと読み直しています。
いろんなことが見つかりそうです。
投稿: sakurai | 2007年5月 9日 (水) 08時53分
★sakuraiさん、コメありがとう! です。
細かい解剖で> そうなんですよね、観終えた日の深夜にまとめていたら、どのシーンも印象深くて、忘備録ブログとして細々と書き連ねてしまいました。^^;
聖書の思想が> そうみたいですね。あたしは、一度もしっかりと読んだことが無かったので、いい機会だと思って旧約聖書の‘創世記’‘出エジプト記’‘ヨブ記’を購入してみました。読み終えたら、新約聖書も読んでみたいと思ってます。
いろんなことが見つかりそう> ですよね。^^v
投稿: さくらスイッチ | 2007年5月 9日 (水) 20時22分
さくらさん、非常に興味深く読ませていただきました。
今日バベルを見たのですが、何とも消化不良で、他の人達はどんな感想を持ったのか、どういった解釈をしているのかが気になって、色々なサイトを拝見しているうちに、さくらさんのBlogにたどり着きました。
さくらさんの解説は非常に共感でき、もう一度思い出して、なるほどそうだったのかと新しい発見もあり、消化不良に一服の胃腸薬といった感じです。
ありがとうございました。
ただ一点だけ気付いた点がありました。
◆歯医者がマスクをしないで治療って、ありえな~いぃ。って私も最初思ったのですが、患者が聾唖者である場合、医者から患者に指示や説明を伝える手段は手話か唇の動きしかないわけで、そういった理由でマスクをしていないのだと思います。
いずれにしても、非常に参考になりました。
ありがとうございました。
投稿: Pedro | 2007年6月 3日 (日) 00時20分
!? !? なるほど!そうか!!そうだよね!!!
だから、マスクをはずしてたんだぁ。。。
うわっ うれしい スッキリした♪
早速 本文にも追記させていただきました ^^
★Pedroさん、コメありがとうございます。
ときどき迷走気味のあたしのブログを読んでくれて、嬉しいです。
あたしは、この映画を観たあとで、旧約聖書の「創世記」を読んだんですが、バベルは‘猟師’ニムロデの町という‘設定’でした。ヤスジローがハンターだったというのは、それを基にしてるのかな?って想いました。そういった目線で読むと、色々と関連がある。。ような気がして、面白かったです。
投稿: さくらスイッチ | 2007年6月 3日 (日) 08時27分
はじめまして、最近バベルを見たもので、サイトを読まさせていただきました。
日本での銃の話ですが、レミントンM70は日本国内でもスポーツ射撃用として所持が認められているそうです(狩猟用では駄目)。
でも、日本で買って、モロッコに持って行って、人にあげるということは考えにくいので、やはり現地で買ったんですかね
あと、チエコの母が自殺をした理由は、はっきりとは分かりませんが、銃は父が合法的(スポーツ用とか)に所有していたのを使ったのでは無いかと思います。
それにしても、さくらさんの映画の解説は素晴らしいですね、深い観察と細かな資料など大変参考になります。
ありがとうございました。
投稿: ak74 | 2008年2月 1日 (金) 19時59分
★ak74さん、情報ありがとうございます。 m(_ _)m
少し前(といっても昨年ですが)、銃絡みの事件&事故が立て続けにあったので、合法的銃に関してはもう少し調べてみたいなぁ・・・と思っていたので、情報うれしいです。
この映画が公開された昨年春は、「日本はアメリカのような銃社会じゃないんだから、設定に無理がある・・・」というレビューが、結構たくさんありました。
でも、それから半年ちょっと経っただけの今日、銃絡みの事件&事故の報道で、そんな意識は吹っ飛んでしまった観があります。あたしが知らなかっただけで、以前からあった事実が表層に浮かんできたに過ぎないんでしょうが、銃を愛好する人は日本国内にも少なく無いんだなぁ・・・、と実感しました。 。。。
本文も訂正しておきます。 ^^♪
投稿: さくらスイッチ | 2008年2月 1日 (金) 21時43分