144: クィーン
英題: THE QUEEN
監督:スティーヴン・フリアーズ
製作総指揮:フランソワ・イヴェルネル
製作:アンディ・ハリース
脚本:ピーター・モーガン
撮影:アフォンソ・ビアト
プロダクションデザイン:アラン・マクドナルド
衣装デザイン:コンソラータ・ボイル
編集:ルチア・ズケッティ
音楽:アレクサンドル・デプラ
キャスト:ヘレン・ミレン マイケル・シーン ジェームズ・クロムウェル アレックス・ジェニングス ヘレン・マックロリー ロジャー・アラム ティム・マクマラン
製作年: 2006年
製作国: イギリス/フランス/イタリア
日本公開: 2007年4月14日
1997年8月31日、“英国の薔薇”ともうたわれた英国王室のダイアナ元皇太子妃が、パリで交通事故に遭い逝去してしまう衝撃的なニュースが全世 界に流れる。ダイアナ元妃の訃報を悼み、その日から全世界は悲しみに包まれる。しかし、なかなか公式声明文を発表しない英国王室のエリザベス女王(ヘレ ン・ミレン)の対応へ批判が集中する。
■■■さくら70点 劇場鑑賞(レディースデイ TOHOシネマズ)
エリザベス女王、あるいはイギリス王室にどういったイメージを感じているかによって、この映画が面白いか否かというのが分かれるんじゃないのかな?
途方も無い財産を有し、しきたりを重んじ、半世紀の長きに渡ってその威厳を保っている・・・というイメージの人が観たら、一人の人間として迷い悩む姿を、興味深く見つめることが出来るんじゃないかな。ダイアナ妃の恋人との噂、チャールズ皇太子とカミラ婦人の再婚、最近だとウィリアムズ王子とその恋人 との破局、といったゴシップにまみれたイメージしか感じてないと、ありきたりに見えて退屈してしまうかもしれない。ん、あれ、もしかしたら、逆かな?、イメージのギャップが面白いのは。・・・・・となると、あれれ??
いつどのTV局で放送されたか忘れてしまったけど、ダイアナ元皇太子妃の特番を少し前にやっていた。そしてDVD『BBC 世界に衝撃を与えた日 01 エリザベスII世の戴冠とダイアナ妃の死』を観てエリザベス女王に興味を持ったので、あたしはこの映画を劇場鑑賞する気になった。
【そっくり】
『クィーン』でエリザベス女王を演じたヘレン・ミレンが、アカデミー主演女優賞を受賞したことからもわかるように、彼女はエリザベス女王の映像を徹底的に研究する事によって、ソックリに演じたと言われている。昔の王、女王と違って、動く映像が沢山あるからね。
ダイアナ元妃が亡くなった時、エリザベス女王は71歳。
あの薄い唇の端をキュッと結んだ様、アウトドアに親しんでいるのがよく分かる歩き方(それともロングドレスを着慣れるとああなるのかな?)、少し右に首を傾けて話す様、エリザベス女王が必死に、そして精一杯、物事に向かう様子が伝わってくる。
【エリザベス女王の戴冠式】
エリザベス女王が即位したのは1952年で、1953年に戴冠式が行われた。
1936年からモノクロ放送を始めていたBBC放送が、その戴冠式の様子をTV生中継している。そして、その映像はすぐにカナダに空輸され、イギリ スとカナダの時差を利用した“同時刻”放送が流された。しきたりを重んじるエリザベス女王は、即位後一年かけて徹底的な練習を重ねて、万全を期して戴冠式 に臨み、お辞儀を一回忘れただけという完璧な式を成し遂げた。どのくらいTVが普及していたかは分からないが、その放送はイギリス国民の半数以上が観たと いわれる。
その戴冠式にあたり、女王のたっての希望で、輝石をあしらった聖エドワード王冠が女性用に作り直された。そして当日のドレスは、イギリス王室のモチーフが描かれた、特別なものが用意された。専属デザイナーは、そのドレスのために、王室の正式な紋様である“リーキ”よりも華やかな“ラッパスイセン”を描きたかったとかで、議論さえなされたらしい。
第一次世界大戦期の1926年に生まれ、第二次世界大戦期に教育を受け、冷戦期に25歳という若さで女王になった彼女は、即位した後の半世紀、イギリス王室の伝統と格式を守ってきたといえる。
【メディア】
そして、TVはモノクロの時代からカラーの時代になり、物質面のみでなく精神的にも何かが変わり始めた、あるいは変わってしまったトコロに現れたの が、“ダイアナ妃”だった。あたしも、ダイアナ妃のあのはにかんだような笑顔、モデルと見紛う着こなし、本当に現代のシンデレラだなぁ~って、テレビを見 てた。そして、離婚、流されるゴシップ、ダイアナ元妃のプライベート写真は高額な値段でメディアが買い取っていた。そして、思いがけない事故死・・・・・ あの時はビックリした。
パパラッチって酷い!王室のしきたりって難しくて冷酷!ってあたしも思ってた。常に、王室を外側から見た報道だから、王室の内側からみた女王のことなんか思い及んだことなんてなかった。エリザベス女王は、想いを馳せて想像するには、あまりにもかけ離れた人物だから。
でもこの映画では、エリザベス女王の感情に共感してしまう作りになっていた。
【ブレア首相、チャールズ皇太子、etc】
ニュースで知っているだけの人がでてくる。ニュースは、彼等の感情や想いは伝えない。常に第三者の言葉によって語られる。でも、この映画ではそれぞれが、
その良し悪しに焦点を当てるのではなく、とても人間味あふれる描き方がされていて、面白かった。まぁ、フィクションなんだけどね、たぶん(笑)。
既に亡くなった人じゃなくて、今生きていて、尚且つ現役の人を題材に映画を撮るってアリなのかな? 公人だからアリなのかな。公人にプライバシーは 無し? 良く描けばアリなのかな? ヘレン・ミレンは女王のお茶会に呼ばれたって記事にもなってたし、OKってことだね。事後承認・・・?
アメリカでは、『華氏911』『不都合な真実』などのブッシュ批判の映画があるし、ブッシュ大統領が暗殺される『ある大統領の死(制作/イギリ ス)』という映画も公開されたみたいだし、言論の自由なのかな? 2006年グラミー賞を受賞したディクシー・チックスは、「ブッシュ大統領と同じ出身地なのを恥ずかしく思う」と、ブッシュ大統領のイラク派兵に批判めいたことを言ったら、ヒドイ目にあってたな・・・。あれ、話がズレたな、まぁ、いっか。
そういえば、日本でも、小泉元首相が在任中にそのドラマがフジテレビで制作されて、退任後すぐに放映された番組・・・小泉潤一郎首相の5年間を総括 する特別番組『独占取材! 今明かす 小泉純一郎の「正体」』 2006年10月8日・・・があったな。そのドラマには、拉致問題交渉場面で安倍首相も出てたね。
それに少し前、オーストラリア在住のベン・ヒルズ氏が出版した「プリンセス・マサコ」に対して、日本国政府としての抗議が行われたため、日本語への翻訳・出版は中止になってた。政府が抗議なんて大袈裟って感じたけど、当たり前なのかな??? ◇宮内庁公式HP「プリンセス・マサコ」(ベン・ヒルズ)に関する宮内庁書簡(和訳)◇
追記 : 結局は、2007年9月になって第三書館から「完訳版」が出版され、お蔵入りは免れた。それでも、ヒルズ氏の怒りは収まらないようで、「講談社は、勝手に原書から記述を149ヶ所も削除しました」などと主張した。 2007/09/21 J-CASTニュース
『プリンセス・マサコ』は喧伝されるような「反日」本ではありません。 2007/09/04 新興市場Information.
日本だとありえないな~きっと、現役の皇室ネタで映画って、・・・・・ネェ。
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知らなくても楽しめるけど、知ってるともっと楽しめる!・・かも? ^^
◆Move over, Cabbage.の「キャベツちゃん」=「ハニー」 ♪
あたしはまた、女王の髪型がキャベツっぽいので、愛称かと思っちゃいましたよ。ちなみに・・・
フランス 愛するキャベツちゃん
アラブ 私のキュウリちゃん
フィンランド 優しい小さな葉
ウィーン 私の小さなカタツムリ
ブルターニュ 私の小さなニシン
・・・だそうです。
エリザベス女王は左画像以外にも、パール・ジュエリーを身に着けているシーンが何回かあり、服の襟との取り合わせが、とても上品で素敵だなって感じた。
アウトドア・ファッションで、自身で2nd Range Roverを運転したりするのもカッコよかったです。たったひとりでお出掛けって、アリなんですね。おまけに携帯電話・・・当たり前のような、意外なような。
エリザベス2世(1926年4月21日 - )は、グレートブリテン(イングランド、スコットランド、ウェールズ)および北アイルランド連合王国(イギリス)、通称“イギリス”、それに加え、オー
ストラリア、ニュージーランド、バルバドス、カナダ、ジャマイカ、パプアニューギニア、ソロモン諸島、ツバル、セントルシア、バハマ、グレナダ、セントク
リストファー・ネイビス、アンティグア・バーブーダ、セントビンセントおよびグレナディーン諸島、バミューダ諸島、ベリーズの女王(在位、1952年2月6日 - )である。
女王の役割:王位は君主と政府の両方を表しており、最高執行権限の象徴である。英国連邦の元首であり、英国国教会の長である女王は、国会、司法、枢密院など国家に関わる重要な権限を有している。また、外交に関する様々な権限は、女王の大権の下、政府が有している。
ジョージ6世と王妃エリザベスの長女。夫君(王配)はエディンバラ公フィリップ。
YouTube動画【Queen Elizabeth II Just wants to have fun】
ト
ニー・ブレア(Tony Blair)(アントニー・チャールズ・リントン・ブレア(Anthony Charles Lynton
Blair)、1953年5月6日 ‐ )は、イギリスの政治家。イギリスの首相(第73代)。労働党党首(18代)。庶民院(下院)議員。
英国は古くから保守党と労働党の二大政党と言われている。1997年にブレアが保守党から政権を奪還し、今までの市場化一辺倒の政策を一新し、福祉 国家重視の労働党と市場を重視した保守党の中間の路線を目指した「第三の道」を選択し、現在まで政権を維持している。しかし、2003年のイラク戦争への 参加を契機に、ブレア人気に陰りが見え、その政権が危ぶまれている。また、近年では、第三勢力の自由民主党も拡大しつつある。
YouTube動画【Bush Blair Endless Love】 YouTube動画【Princess Diana dies...Tony Blair cries】
01)ウィンストン・チャーチル 1951年10月26日~1955年4月6日 (保守党)
02)アンソニー・イーデン 1955年4月6日~1957年1月10日 (保守党)
03)ハロルド・マクミラン 1957年1月10日~1963年10月19日 (保守党)
04)ヒューム伯アレック・ダグラス=ヒューム 1963年10月19日~1964年10月16日 (保守党)
05)ハロルド・ウィルソン 1964年10月16日~1970年6月19日 (労働党)
06)エドワード・ヒース 1970年6月19日~1974年3月4日 (保守党)
07)ハロルド・ウィルソン 1974年3月4日~1976年4月5日 (労働党)
08)ジェームズ・キャラハン 1976年4月5日~1979年5月4日 (労働党)
09)マーガレット・サッチャー 1979年5月4日~1990年11月28日 (保守党)
10)ジョン・メージャー 1990年11月28日~1997年5月2日 (保守党)
11)トニー・ブレア 1997年5月2日~- (労働党)
ダイアナの旧姓はダイアナ・スペンサーである。オルソープ子爵エドワード・スペンサーと子爵夫人フランセスの三女としてイングランドのノーフォークで生まれた。姉弟に姉のセーラ・マコーコデールとジェーン・フェローズ、弟のチャールズ(1992年より第9代スペンサー伯爵)がいる。
オルソープ子爵夫妻はフランセスの不倫が原因で1967年に別居し、1969年正式に離婚した。父は後に再婚したが、実母の離婚はダイアナ姉妹に大 きな心の傷を与えた。ダイアナは最初はノーフォーク、後にケントの寄宿学校で教育を受けたが、成績は悪かった。ただ、乗馬や水泳などのスポーツやピアノは 得意だった。16歳の時にスイスの花嫁学校に入っている。
YouTube動画【Diana, Princess of Wales】
君主制(くんしゅせい)は君主が支配する統治形態(政体)である。君主政とも言う。現代では通例、共和制の対義語として用いられ、君主制の国を君主国、共和制の国を共和国と呼ぶ。君主の称号によって、帝制(帝政)、王制(王政)、首長制(首長政)などと呼ぶこともある。
イギリス連邦下の立憲君主国:イギリス連邦加盟国の中で、エリザベス女王を元首とする国。なお、これらの国では英国王に任命された総督が実質的に元首を務める。
◆共和制
共和制は、国家に君主を置かない政体のことで、君主制に対置される概念である。共和政とも言う。共和制を取る国家のことを共和国という。また、共和 制を国家のあるべき姿だとする思想のことを共和主義という。日本において共和主義は天皇制廃止論とほぼ同義。一般に共和制では、国家の元首は君主ではな く、国民により選出される。
・・・・・ちなみにフランスは、大統領も首相もいる「半大統領制」 ^^;
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コメント
初めまして~TB有難うございました!
名古屋なんですねえ~私もです(^^)/
TOHOシネマズは家から一番遠いので、伏見で観ました。
私も女王の髪型はキャベツっぽいと思いましたよ(笑)
これからも宜しくお願いします♪
投稿: オリーブリー | 2007年4月28日 (土) 18時52分
★はじめまして^^
コメ、ありがとうございます。
ですよね、キャベツっぽいですよね~!!
名古屋なんですね、こちらこそヨロシクです。
投稿: さくらスイッチ | 2007年4月29日 (日) 08時13分
TBありがとうございました。詳しい充実の内容ですね~(^^)。勉強になりました。わたしも「こういう映画、日本じゃ絶対作れないし、作ったとしても上映できないよなー」と思いながら観てました。
フィンランドの優しい小さな葉っていうの、いいなぁ。また、おじゃまします(^^)。
投稿: phoebe | 2007年4月29日 (日) 13時05分
★コメ、ありがとうございます。
日本では、色々と難しくて、無理ですよね。でも、美智子皇后の視線で描かれた映画・・なんてあったら、とっても見てみたいなぁ・・・(笑)。いつか作られるかもしれないけど、あたしが生きてる間じゃないでしょうね。
日本にはこういった言葉ってないですよね?ちょっと寂しいような。^^
投稿: さくらスイッチ | 2007年4月29日 (日) 20時42分
『クィーン』良かったですね。
王族がスコットランドに私有地を持っていて、女王自ら運転するというのも知りませんでした。
英国や政治やダイアナに興味がある人なら面白いのですが、そうでないとつまらないでしょうね。私は、ブリカンが後援をしていることもあり、楽しませていただきました。
投稿: KCL | 2007年5月 6日 (日) 00時41分
★『クィーン』よかったです♪
女王としての考え方が垣間見えたり、思い悩む姿があったりして、身近に感じました。運転は、ホント以外でしたよね。あたしは、日本の皇室と同一視して考えたりしてたので、ビックリしました。
ブリカンで勉強されているんですよね。後援していること、KCLさんのレビュでも読んだのですが、そんな関係があると、余計に楽しめたでしょうね。^^
投稿: さくらスイッチ | 2007年5月 6日 (日) 08時39分
はじめまして。
先ほどTBさせてもらいました。
丁寧に解説されてあって感想とても興味深く読ませてもらいました!
私もキャベツにはちょっと笑ってしまったのですが…(笑)
色んな野菜にたとえられることがあるのですね。
本当に今までは外側からばかりだったので、
皇室内の女王のことなんてあまり考えることってありませんでしたが、
こうして映画になって、どこまでが真実かわかりませんが、
でも、少しだけ近い人に思えました。
どんな人でもやっぱり人なんですよねぇ。
投稿: あすか | 2007年5月21日 (月) 10時02分
★コメ&TB、ありがとうございます。^^
外側の人間が自身の想像を駆使して女王を描いているわけだから、共感しやすく描かれているのかもしれませんが・・・。
でも、そうですよね、人は人なんですよねぇ。
投稿: さくらスイッチ | 2007年5月21日 (月) 12時25分