« 154: 俺は、君のためにこそ死ににいく | トップページ | 156: スクール・オブ・ロック »

2007年5月16日 (水)

155: 21グラム

人生は続くのよ 神に関係なく
                          
・・・人生って時に過酷なのね

21g_005

英題: 21 Grams

監督・製作:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
脚本:キジェルモ・アリアガ
製作総指揮:テッド・ホープ
撮影:ロドリゴ・プリエト
プロダクション・デザイナー:ブリジット・ブロシュ
編集:スティーヴン・ミリオン
衣裳デザイナー:マーレーナ・スチュワート
音楽:グスターボ・サンタオラヤ

キャスト:ショーン・ペン  ナオミ・ワッツ  ベニチオ・デル・トロ  シャルロット・ゲンズブール  メリッサ・レオ  クレア・ディバル

製作年: 2003年
製作国: アメリカ
日本公開: 2004年6月5日
上映時間: 2時間4分 

全く知らない同士の女1人と男2人が1つの心臓をめぐり引き合わされていく。時間軸を交差させながら展開する衝撃の人間ドラマ。

■■■さくら79点 レンタルDVD

『バベル』に惚れ込んだので、同監督の『アモーレス・ペロス』を観て、そしてこの『21グラム』を観てみた。

この『21グラム』を観ていたら、どんどん息苦しくなっていくような感じがした。・・・まだ観終えたばかりで、頭の中でよくまとまっていないけど書き記しておきたいと思う。

21g_004 生きていくということ、死ぬということ、神を信じるということ、ドナーの存在や医療の進歩がもたらすもの、子供の存在、他人(異性)を求めるということ、 親しい仲での軋轢、人を想い人を必要とする辛さ、生かされているのか、死ねないのか・・・・・ぐるぐるグルグルと色んなことが頭の中を巡る。時間軸が前後 してるから、まるでパズルをはめ込んでいく様にストーリーが明かされていくのも、面白かった。

21g_003 共感するというよりは、濃厚な俳優陣と独特の映像が作り出す世界の中で、未体験の感情を仮想経験したといった感じだろうか・・・。破綻しそうな関係、破綻してしまった関係、続きようが無いだろう(有り得ない)関係、観ているこっちのココロが痛くなってくる。

人生は続くのよ 神に関係なく

生きていくのって過酷なのね。21g・・・チョコバー1本分の重さ、それが生きている人間と死んだ人間の差・・・悲しい。あたしの21gはなんだろう・・・なんて考えちゃった。

21g_002 21g_001 21g_006

うっ、こうやって絵面を並べるだけでも、濃ゆいですね~~~。

---------

医学都市伝説
2004年02月17日  魂の重さは21グラム? より抜粋

「人は死ぬ瞬間に4分の3オンス(約21.3グラム)その重さを減じる」という研究結果が発表されたのは1907年、マサチューセッツの医師、ダンカン・マクドゥーガルによってであった。

そうして6例の患者についてその死亡時の体重変化を計測したところ、患者の死直後に4分の3オンス(約21.3グラム)の体重減少が見られた。死亡した後の水分蒸発とか、肺から吐き出される空気の重さなどを考えても、この重量変化は説明できない。続き

まぁ、死ぬと21g減少する、それが魂の重さだ、ってことは現実的には何か怪しいみたいだけど、生死の差を象徴する言葉としてこの映画に当てはめると、やっぱり秀逸な題名だと感じる。

---------

あたしの備忘録 『バベル』 『アモーレス・ペロス

|

« 154: 俺は、君のためにこそ死ににいく | トップページ | 156: スクール・オブ・ロック »

コメント

まさに、ジグザゾーパズルですね。

そのなかから
‘’ 交通事故シーン関連にスポットをあてて ’’

あの交通事故は偶然としても、
ひき逃げの判断は偶然ではない。
そこでは彼の意志が働いたのだ。

彼はその時なぜ逃げようとしたのだろうか、
そしてまたなぜ思い直して出頭したのだろうか?

* 事故現場からの逃れ→ 逃走
* 逃走した事の自責の念からの逃れ→ 出頭
* 罪を犯した自責の念が生む苦しさからの逃れ → 自殺未遂 → 銃口の前に身をおく

彼の心と行動の軌跡は、
自分の弱さを自覚していて、克服しようとするが
最後のところで神を信じきれていない。
(神とは限らず絶対的価値と言換えてもいい)

その為、真に救われることがなく刹那的な逃れの行動を続けてしまう。

この映画はでも解決策とかは描かずにそのような人間模様の哀しさの
交錯を描く監督のスタイルの作品だと思う。

投稿: nono1 | 2007年6月10日 (日) 11時23分

「彼」は、神を信じきれていないんだなぁ・・・ってのは、あたしも感じました。その先、「(神とは限らず絶対的価値と言換えてもいい)その為、真に救われることがなく刹那的な逃れの行動を続けてしまう。」というトコロは、なるほどなって思いました。

‘信仰’ってのは人の心に何をもたらすのかな、‘神’に何を求めるのかな(何も求めないのかな)、神を信じていたら‘人生を受け入れること’が出来るのかな。。。。。というような事を、あたしは映画の中の「彼」を見ながら思ったりしました。‘神を信じきれないから真に救われない’し、‘真に救われないから神を信じきれない’、ズルイ考エダヨネ。。。

「彼」に、そして彼以外にも感じた「刹那的な逃れ」と見えるココロの揺れには、あたしは共感に近いものを感じました。

「人間模様の哀しさの交錯を描く」というトコロには、なるほど!と思うと同時に、共感もしました。

投稿: さくらスイッチ | 2007年6月10日 (日) 21時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97690/6431676

この記事へのトラックバック一覧です: 155: 21グラム:

» 21 GRAMS [pinkopaque/weblog]
2003年 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ(Alejandro Gon [続きを読む]

受信: 2007年5月16日 (水) 09時36分

» 真・映画日記『21グラム』 [          ]
3月22日(木) ようやく暖かかくなってきた。 おかげで、仕事が多少忙しくとも、 動きでカバーできる。 午後6時半に終業。 午後8時過ぎに吉川に着き、 TSUTAYAで『21グラム』を借りる。 帰宅後、しばらくしてから見る。 2004年の公開時は割と気にいって、 2回見に行った。 改めてこの作品を見たが、 細切れバラバラ編集インパクトが強く、 ドラマ自体は薄っぺらい。 監督は『バベル』のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ。 主演はショー... [続きを読む]

受信: 2007年5月26日 (土) 06時33分

« 154: 俺は、君のためにこそ死ににいく | トップページ | 156: スクール・オブ・ロック »