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2007年5月 6日 (日)

151: オール・ザ・キングスメン(1949)

「教育と農業は両立しない」と彼らは反対した

Kings_002             

原題 : ALL THE KING'S MEN

監督・制作・脚本 : ロバート・ロッセン 
原作 : ロバート・ベン・ウォーレン
音楽 : ルイス・グレンバーグ

出演 : ブロデリック・クロフォード , ジョーアン・ドリュー , ジョン・アイアランド , ジョン・デレク

収録時間 : 109分
制作 : 1949  アメリカ
レンタル開始日 : 2003-12-19

実在の独裁政治家をモデルに政治の裏側を大胆に描いた人間ドラマ。校舎建築に絡む不正糾弾を機に州知事への当選を果たしたウィリー。だが、次第に汚職、賄賂などに手を染め始め…。

受賞履歴 :

1949年 第22回
アカデミー賞作品賞
アカデミー賞主演男優賞 ブローデリック・クロフォード
アカデミー賞助演女優賞 マーセデス・マッケンブリッジ

1949年 第7回
ゴールデン・グローブ賞作品賞
ゴールデン・グローブ賞主演男優賞 ブロデリック・クロフォード
ゴールデン・グローブ賞監督賞 ロバート・ロッセン
ゴールデン・グローブ賞助演女優賞 マーセデス・マッケンブリッジ

■■■さくら75点 レンタルDVD

スティーヴン・ザイリアン監督、ショーン・ペン主演の『オール・ザ・キングスメン(2006)』 を見て、ロバート・ロッセン監督、ブロデリック・クロフォード主演のにも興味を持ったのでDVD鑑賞してみる気になった。こちらは、スゴイ受賞履歴がある んですね~。リメイク作品のほうは、ショーン・ペンが主演だし、ジュード・ロウもでてるのに、なんかパッとしてないのにねぇ。

ホントは比べるものじゃないんだろうけど、リメイクだし、どうしても比べて観てしまった。おおまかなストーリーが同じでも、こちらのほうが細かい話 が描きこんであるので、全体から受ける印象はまるで違ってくる。登場人物のキャラ設定も基本は同じなんだけど、奥行きも幅も感じさせてくれる。あらゆる面 において、説得力があった。

ロバート・ロッセン監督の『オール・ザ・キングスメン(1949)』は、“政治権力”というものが持つ力、怖さ、それにウィリー・スタークのポピュリズム、独裁的な政治手腕などが、しっかりと描かれている。それらがハッキリとした輪郭を持っている。Kings_001

これを観ると、スティーヴン・ザイリアン監督の『オール・ザ・キングスメン』は、“政治権力”や“ポピュリズム”の雰囲気やイメージが伝わってくる 感じで、一個人の政治家を描いているというよりは、凡例的な政治家として伝わってきた気がする。全体的に輪郭がソフトフォーカスされている感じだった。Kings_006

同じ題材を扱ってはいるものの、まったくの別物だな・・・と感じた。1949年版映画は、モデルになったヒューイ・ロング(1935年死亡)の世界 恐慌・ニューディール政策の時代そのままだけど、2006年版はモデルこそ彼だけど、1959年死亡と、時代は少しあとの冷戦時代に移してあった。でも、 それだけじゃない違いは、映画制作をする人間が生きる時代の差だろうか?

 

Kings_004スタークは尊大に 
農民は賢くなりすぎた

「教育と農業は両立しない」
と彼らは反対した

医療 教育 ダム 交通 ・・・・・
それは慈善ではなく諸君の権利だ

 

病人達のため 新病院建設を待ち望んでるとか 最高の医療設備のね
そんな意見を持つ君は 善を行う人だ 
私が質問したい

どうぞ

善は何から生まれる?

答えはあなたが

悪からだ 他のものでは善は作れん 
知らなかった?

ええ 全く 
では 聞きます 
悪は始まりだけで善になると言ったが 善悪の決定は誰が?
 

あなたですか?

悪いかね?

どうやって?

簡単だよ 進みながら罪を償う 
世の中には弁論の時と行動の時がある 今は行動の時 
君らの支援で私は勝ち 約束を実行する
君らの助けは必要だが 頭は下げん

Kings_003_1 Kings_005_3  

Kings_007 Humpty Dumpty sat on a wall.
Humpty Dumpty had a great fall.
All the king's horses and all the king's men
Couldn't put Humpty together again.

ハンプティ・ダンプティが 塀の上
ハンプティ・ダンプティが おっこちた
王様の馬みんなと 王様の家来みんなでも
ハンプティを元には 戻せない

実際には、詩の中でハンプティ・ダンプティが卵であると明言されているわけではない。この詩はなぞなぞであったが、現在では「卵」という解答が非常に知られているために、もはやこの詩がなぞなぞとして扱われることはない。

「彼から学んだ 卵は割らなきゃオムレツは作れん」

 

最後にウィリーが言った言葉が、印象深かった。でも、すごく沢山の賞を受賞したという程のよさは感じなかった。“映画を作る背景はその時代に合った もの”ということを考えれば、当時はインパクトがあったんだろう。そこまでのよさを感じなかったのは、あたしが「政治家の汚職」というものを、ありふれて いると感じちゃってるせいもあるんだろうなぁ・・・・・。

 

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実在した政治家ヒューイ・ロングについては、2006年版リメイク作品の備の後半で記してあるので割愛します。^^;

ブレイズ』←ヒューイ・ロングの実弟の話。

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