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2007年6月14日 (木)

170: 初恋のきた道

少女は1人 町へと続く一本道で何日も彼の帰りを待ちつづけ・・・

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原題 : THE ROAD HOME / 我的父親母親

監督 : 張芸謀(チャン・イーモウ)
撮影 : 候咏(ホウ・ヨン)
脚本 : 鮑十(パオ・シー)
原作 : 鮑十(パオ・シー)
美術 : 曹久平(ツァオ・ジュウピン)
編集 : 翟茹(チャイ・ルー)
音楽 : 三宝(サン・パオ)
製作 : 趙愚(ツァオ・ユー) / 張偉平(チャン・ウェイピン) 

出演 : 章子怡(チャン・ツィイー)、 鄭昊(チョン・ハオ)、 孫紅雷(スン・ホンレイ)、 趙玉蓮(チャオ・ユエリン)

収録時間 : 89分
制作 : 1999  アメリカ  中国
レンタル開始日 : 2001-08-10

受賞履歴 : 2000年 第50回 ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員特別賞)チャン・イーモウ

都会からきた教師に恋心を抱いた華北の村の少女。一度は伝わった想いだが、時代の波にさらわれ2人は離れ離れに。少女は1人、町へと続く一本道で何日も彼の帰りを待ちつづけ・・・

◆◆◆さくら89点 レンタルDVD

The_road_home004個人的な思い入れを強く持ってしまいました。もの凄く泣いちゃいました。

人を好きになる気持ち、母が娘を思う気持ち、教え子が師を思う気持ち、息子が親を思う気持ち、切なくて悲しくて、そして、とても幸せです。そうなんです、とても‘幸せ’だなって思ったんです。

少女(本作がデビューのチャン・ツィイー )の、仕草や表情がとてもイイ! すっごくカワイイ!! 彼女の魅力なくして、この映画は成立しなかったんじゃないかと思うくらい、はまり役だと思った。

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そして、季節の美しさを感じる画面は最高です。秋の黄葉と赤い服を着た少女、冬の枯れ木に雪が積もる様子と少女・・・。 モノクロとカラーの画面を使うことによって、より際立ってその美しさを感じさせられます。

The_road_home_004 あたしは、料理する場面、食事する場面というのが、とっても好きなんだけど、この映画にも、まな板の上で包丁を使って野菜を刻む場面、湯気の立ち上る釜、 美味しそうな‘きのこ餃子’なんかがあって、見入ってしまった。現代の日本でも料理って手間がかかるんだけど、映画の中の時代は、それとは比べ物にならな いくらいの手間・・・水汲み、野菜やきのこの採取、火を焚く・・・が掛かります。美味しい料理を食べてもらいたいと思う、それってやっぱ‘愛’だと思うん ですよね。The_road_home003

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◆◆◆
文化大革命は、 中華人民共和国で1960年代後半から1970年代前半まで続いた、毛沢東らが引き起こした権力闘争。大躍進政策の大失敗により国家主席を辞任し共産党指 導部内での権力が後退した毛沢東が、失った権力を再び取り戻すために仕掛けた大規模な権力奪還闘争である。無産階級文化大革命、プロレタリア文化大革命と もいう。

政治・社会・思想・文化の全般にわたる改革運動のはずだったが、実際には殆どの中華人民共和国国民を巻き込んだ粛清運動として展開され、結果的に約1000万人といわれる大量虐殺へと発展、国内は長期間に渡る混乱に陥った。

 

◆◆◆
四季と風土が生み出した初恋を伝える 華北の素朴なお料理達より

磨茹水餃 モウグーシュイジャオ (きのこ餃子)

The_road_home001_1餃 子の餡は手近の野菜が一番です。この映画では、多分ディが自ら採ったきのこを材料にしたというシチュエーションなのでしょう。それしかなかった、それが一 番美味しかった、ということなのでしょうか。彼女が肌身離さず持っている籠は、いつも何かあれば採集したいという気持ちを切なく物語っています。

材料(40個分)

皮 : 強力粉 200g、水 110cc
餡 : 豚バラ肉薄切り 200g、生椎茸12枚、しめじ200g
調味料 : こしょう 少々、生姜みじん切り 1/2かけ、長ねぎ(みじん切り)10cm、酒 大さじ1、醤油 大さじ2、塩 1つまみ、サラダ油 大さじ1、ごま油 大さじ1、片栗粉 大さじ2、打粉

作り方

The_road_home006_11.  ボウルで粉と水をこね、まとまるようになったら丸めて固く絞った布巾をかけ、室温で30分寝かす。

2.  肉を細かく切り調味料を順に入れては練るように混ぜみじん切りの椎茸しめじを加え片栗粉をふり混ぜる。

3.  生地を麺台に取り完全に滑らかになるまでこね包丁で4等分に切り一つずつ20cmの棒状にのばし10個に切り分け打粉をふり掌で押さえ丸くつぶす。

4.  3を麺棒で直径8cmに丸くのばし2のあんを包みとじ目をしっかり閉じ打粉した板の上に並べる。

5.  鍋にたっぷりの湯を沸騰し4を20個ずつ2回に分けて強火で茹でる。茹で時間は5分。

あたしはホームベーカリー を持っていて、それで餃子の皮もこねる事が出来るから、1)は機械にまかせて、‘きのこ餃子’を週末に作ってみようと思ってます。^^v

 

◆◆◆

 

映画の中に映った黄葉のシーン、とってもとっても綺麗でした。

 

◆◆◆ 
Excite Bitニュース 2004年11月11日付 より

The_road_home_777紅葉と黄葉 

カエデの赤、イチョウの黄色が色鮮やかになってくると、いよいよ冬も間近という風情が漂ってくる。日本人は、そんな季節感が昔から好きだったのだろ う。かなり昔から、紅葉を愛でる風習はあったようだ。奈良時代に編纂されたと言われる万葉集にも、紅葉を詠んだ和歌が80首以上あるそうな。

The_road_home007ところが、そのほとんどが、実は紅葉ではなくて、黄葉、つまり、葉が黄色く色づくさまを詠んだものだという。そもそも『もみじ』という言葉自体、揉んで色を出す、という意味の『もみず』から来ているらしいが、これも漢字では『黄葉ず』と書く。今の世の中、どう考えても葉が赤くなる紅葉の方が主役に思える。万葉人の色彩感覚は現代人とは違っていたのだろうか。

よくよく調べてみると、どうも、事の起こりは中国の陰陽五行説にあるらしい。陰陽五行説というのは、中国で作られた占いというか、哲学というような ものなのだが、その中で、黄色は、特別な色となっている。たとえば、陰陽五行説では色を方角に当てはめたりするのだが、青は東、黒は北、白は西で赤は南、 そして黄色は中央となっている。つまり、黄色はまさに中国の真ん中、皇帝がいる所、ということになる。単純に言うと、一番高貴で偉い色とでも言おうか。黄 土の大地から生まれた中国文明らしい格付けだ。

The_road_home008奈 良時代以前の日本は、中国文化の影響を色濃く受けていたから、木々が黄色く色づくことに、特別な意味を見い出していたのだろう。しかし、平安時代になっ て、日本独自の文化が芽生えてくると、なんだ、黄色より赤の方がきれいじゃん、てなことになって、紅葉の方がメインになってきた。平安時代に編纂された古 今和歌集なんかでは、黄葉よりも紅葉の方が、圧倒的に数多く詠まれているのだ。

ちなみに、黄葉する木、イチョウの語源は、葉っぱの形が水鳥の足に似ていることから、中国で『鴨脚(ヤーチャオ)』と呼んでいたものが転化したも の、紅葉する木、カエデの方は、同じように葉っぱの形がカエルの手に似ていることから、『蛙手(かえるで)』と呼んでいたものが転化したものらしい。

 

◆◆◆
万葉集 : 黄葉(もみち)を詠んだ歌 より抜粋

 

経もなく緯も定めず娘子らが織る黄葉に霜な降りそね  

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この山の黄葉が下の花を我れはつはつに見てなほ恋ひにけり

秋山に落つる黄葉しましくはな散り乱ひそ妹があたり見む

黄葉は今はうつろふ我妹子が待たむと言ひし時の経ゆけば

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黄葉を散らす時雨に濡れて来て君が黄葉をかざしつるかも

見れど飽かずいましし君が黄葉のうつりい行けば悲しくもあるか

秋山の黄葉あはれとうらぶれて入りにし妹は待てど来まさず

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BS2で、いつか見た映画を放送していたので思い出しました。 教師として赴任してきた20歳のルオ・チャンユー(チョン・ハオ)と村に住む18歳のチャオ・ディ(チャン・ツィイー)の恋の物語だ。 息子ユーシェンが父と母の思い出を回想しながら展開する。 最... [続きを読む]

受信: 2007年6月14日 (木) 02時41分

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