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2007年7月30日 (月)

195-202: 「第14回 生きている地球の記録」2日目

Green

徒然: 10時からの開映に間に合うように、朝に投票してきた。時間が早いこともあってか、空いていた。^^v

 

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「第14回 生きている地球の記録」 2日目

2007年7月29日鑑賞分8本の備忘録。

7)危険なオレンジ(タイ)
8)プージェー(日本)
9)死の季節よ、さらば(フィリピン)
10)雪渡り(日本)
11)おとなりさんとわたし(ベルギー)
12)グランド・ゼロー聖なる大地(アメリカ)
13)地球は虫の惑星だー昆虫写真家・海野和男の映像世界Ⅱ(日本)
14)ホワイト・プラネット(フランス/カナダ)

以下、作品情報&ネタバレ有の感想です。

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7)危険なオレンジ

Orange

タイ/監督:ティーナー・アムリト・ギル/28分
Uncle Stone's Lotus Field
2005 / Taiwan / 24min
Director : Wang Ching-Ling / Chu Shiaw-Chyuan

第15回 地球環境映像祭 審査委員特別賞

タイ北部、農薬を大量に使用するオレンジ栽培が盛んな地域では、(農薬に含まれる)世界で最も毒性の強い化学物質の被害にあい何千人もの村人が病気になっている。この作品ではそんな村の一つ、チェンマイ州メーアイ地区にあるノンブアナン村で、農薬が村の自然環境や村民の生活・健康に与える影響をとりあげた。

国が化学物質に頼った輸出向け農業を推進していることに非難が高まる中、すでにタイ国中の数千の農家が、農薬を使わない有機栽培へと転換し、グローバルマーケットよりもむしろ地域の需要のために栽培するようになっている。

この作品は、そんな農家の1人、パノンコム・ナムチャンの人生と、彼の加わっている有機農家たちの運動を追った。その背景には、農薬産業とそこで作られる毒物が織り成す物語もある。

◆◆◆ 感想(あらすじ)

*EU 農業団体連合会(COPA) *国連食糧農業機関(FAO) *世界保健機関(WHO)などのデータや見解を交えながら、淡々と話は進んでいく。

農民はオレンジ栽培に農薬をたっぷり使う。大気を汚染する。雨季の雨でその農薬が大地を流れる。飲み水にも使っている井戸を汚染していく。

通年を通して栽培でき、海外マーケットもある果樹園栽培への転換を政府が推進した。

農薬会社は使い方が悪いという。明記されていない使用方法を守ってないのが悪いと。農民の大半は字が読めない。輸入優遇がなされていることもあって、農薬は安い値段で売られている。劇薬が使われている農薬ほど値段が安い。先進国では禁止されている農薬が流れ込んでくる。その結果が・・・・・。

彼らは、自らの意思で有機農業への転換をはかっていく。

 

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8)プージェー

Puujee300

日本/監督:山田 和也/110分
Puujee
2006 / Japan / 110min
Director : Yamada Kazuya

第15回 地球環境映像祭 入賞
キネマ旬報 2006年度文化映画ベスト・テン 4位

1999年、探検家の関野吉晴は、南米最南端から人類誕生の地・アフリカを目指す旅の途上モンゴルを訪れ、大草原を自在に馬で駆けるひとりの少女と出会う。思わずカメラを構えた関野に彼女はこう言い放った。「写真撮るなら、こっちに来ないで!」少女はプージェーといった。

当時6歳。自立心が強く、決して大人に媚びない態度に、関野は遊牧民の理想論を重ねていく。足繁く尋ねて来る関野を、プージェーの家族は温かく受け入れてくれた。

それから続いた5年間の交流の中で、関野は変わり行くモンゴルの現実を目の当たりにする。社会主義に替わって導入された市場経済は貧富の差を生み、遊牧民にとっては致命的な馬泥棒が横行し、プージェーの家もその犠牲になる。

時代の波に翻弄されるモンゴル遊牧民5年間の記録である。公式サイト

◆◆◆ 感想(あらすじ)

プージェーの家族(1999年当時)

プージェー(プレブヒシグ「木曜日に生まれた幸せな子」の意) 6歳
エルデネチメグ(母) 32歳
スレン(祖母) 68歳
シャラフドルジ(祖父) 80歳
バーサン(いとこ) 2歳
セルチン(叔父) 28歳

首都ウランバートルから北方約100kmの放牧地で、家族と家畜と暮らしている。夏、冬の宿営地を移動し、ヒツジ・ヤギ700頭、ウシ7頭、ウマ20頭を所有する小規模な遊牧を行なっている。

Puujeesilhouette_1

朝早くから放牧をし、馬を駆るその少女の姿は、凛々しくカッコイイ。が、事情を知るにつれ、凛々しい自立心を持たなければ生きていけない、厳しい現状にココロが痛くなってくる。

病に冒され空腹に倒れる馬の様子、草が無くて死体の毛まで牛に食まれてしまった羊の死骸、穴に放り込まれた何の死体かも判らない肉隗、思わず目を背けてしまった。おまけに、30頭を越す馬を盗まれてしまい生活にも貧していく。

Mongolia_ger 一ヶ月もの間、盗まれた馬を探す母親を待つ間、ゲル(テント式の家)で年老いた祖父母とまだ2歳の従弟の四人で生活をしているプージェー・・・、誰に甘えればいいと言うのだろうか?母親が帰ってきた時に、嬉しそうにその後ろから顔を覗かせるプージェーが、初めて子どもらしい顔を見せる。

ところどころクスッと笑える日常のワンシーンもあって、微笑ましく感じた。 

以下、この映像の要の展開について書いています。鑑賞予定がある人は、読まないで下さいね。

その後、再び訪れた時には、その母親は亡くなっていた。馬から転落して、その時に片手で引いていた馬に引かれたのだという。その直後は何てこと無かったようなのだが、数日後、急に痛みを訴えだし救急車を呼んだけど数日待っても来ず、自分たちで車をなんとか手配して病院に連れていったんだけど、診療を拒否され、そのまま亡くなったという。拒否された理由は「国民健康保険に加入していなかったから」。市場経済に移行して、今まで無料だった医療費が有料になり、遊牧民たちは貧しくて加入できず、それを理由に医療を受けられないのだという。そして、祖父も亡くなっていた。

「プージェーには遊牧民としてではなく、別の生き方があるはず。別の生き方をするには、学校に行って勉強したほうがいい。わたしは、いつもそんな事を考えているんだよ。」という祖母の言葉が、胸を熱くさせる。

Very_cute そしてプージェーは、町にいる親戚の家に世話になりながら小学校に通う事になる。赤い大きなリボンを髪に結び、赤いお洋服を着て、真剣な眼差しで学校の机に座っているプージェーは、少し頬を紅潮させていて物凄く愛らしい。草原にいる時とは、別人のようだ。そんな彼女の夢は、当初は「学校の先生になって、皆に本を読んであげたい。」と言っていたが、関野たちと接するうちに「日本語を勉強したい。それで、通訳になりたい。」と変わっていった。夢を語るその顔は希望に満ち溢れて、とても生き生きとして見えた。

そして数年後、プージェーが小学校を卒業する年、再びその地を関野が訪れると、まだ小さかったプージェーの従弟が6歳になり、馬に乗って出迎えてくれる。しかし、祖母の顔に笑顔は無い。プージェーは、学校のある町から草原のゲルに帰る途中、交通事故にあって亡くなってしまっていたのだ・・・・・。 予告編(動画)

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9)死の季節よ、さらば

Deadseason

フィリピン/監督:ボイェッテ・リンバン/33分
No More Dead Season
2006 / Philippines / 34min
Director :Boyette Rimban

第15回 地球環境映像祭 入賞

フィリピン・ネグロス島、かつてサトウキビ農園で、世界経済に翻弄される悲哀の歴史を歩んだ人々。彼らは今、立ち上がり、有機バナナのフェアトレードなどの国際的支援のもと、農民としての自立と自然との共生を取り戻す。

◆◆◆ 感想

*フェアトレード オルタナティブトレード 民衆交易 *ネグロス島 オーガニック島

 

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10)雪渡り

Yukiwatari300

日本/監督:こぐま あつこ/14分
原作/宮沢賢治
Crossing The Snow
2004 / Japan / 14min
Director : Koguma Atsuko

第15回 地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン賞

雪深い北国の森の中、四郎とかん子兄妹は、キツネの紺三郎と出会い、幻燈会に招待される。キツネにまつわる様々な噂に惑いながらも、2人は幻燈会に出かける。

 

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11)おとなりさんとわたし

Otonarisantowatashi300

ベルギー/監督:ルイーズマリー・コロン/8分
My neighbour and me
2006 / Belgium / 8min
Director : Louise-Marie Colon and 6 women

第15回 地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン賞

エコロジカルなアリと、無頓着なセミはお隣さん。ある寒い朝、セミの家は水も電気も止まってしまい……。

◆◆◆ 感想

緑のほうセミだったのね、あたしはキリギリスかと思っちゃったよ。

 

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12)グランド・ゼロ - 聖なる大地

Ground_zero300

アメリカ/監督:カレン・アクア/9分
Ground Zero / Sacred Ground
1997 / USA / 9min
Producer / Director : Karen Aqua

第15回 地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン賞

米国南西部、アメリカ先住民の古代の岩絵は、世界初の原爆実験場からわずか35マイルにある。自然を敬い、共に生きる文化と、力で自然をねじ伏せようとする文化の対比を象徴的に描く。

◆◆◆ 感想

グランド・ゼロ”=“(強大な爆弾、特に核兵器である原子爆弾や水素爆弾の)爆心地”

 

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13)地球は虫の惑星だ - 昆虫写真家・海野和男の映像世界Ⅱ

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日本/監督:春原 晴久/47分
The Earth is a Planet of Insect Ⅱ : The Piecure World of Insect
Photographer
UNNO KAZUO
2006 / Japan / 47min
Director : Sunohara Haruhisa

第15回 地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン大賞

幼いころ虫になりたかった、という写真家・海野和男さん。手製のカメラを駆使して、昆虫を追いかけ、世界各地を駆けめぐる。

◆◆◆ 感想

昆虫の擬態とか、面白かった。あと昆虫の視線であるという紫外線を通して見たという映像も興味深かった。花の中心(蜜がある)ところだけ赤く強調されて見えたり(ハニーガイド、蜜標)、人間の目にはオスメスの区別がつかないモンシロチョウも、メスだけ赤っぽく見えて区別は一目瞭然なのとか、軽く感動してしまった。

 

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14)ホワイト・プラネット

The_white_planet_01

The_white_planet_02

原題 : LA PLANETE BLANCHE/THE WHITE PLANET

監督 : ティエリー・ラコベール 、ティエリー・ピアンタニーダ
脚本 : ティエリー・ピアンタニーダ 、ステファン・ミリエール
音楽 : ブリュノ・クーレ

製作年度 : 2006年
製作国 : フランス/カナダ
上映時間 : 83分

消滅の危機に瀕した氷の国・北極を舞台に、動物たちのサバイバルを追ったドキュメンタリー。極寒の中で産み落とした子どもを命がけで守るホッキョクグマ、メスをめぐって牙で闘うイッカク、繁殖地とエサを求めて旅するカリブーなどが登場する。監督は伝説の海洋学者ジャック=イヴ・クストーに師事し、多くの自然科学番組を手掛けるティエリー・ラゴベールとティエリー・ピアンタニダ。過酷な撮影を経て映し出された驚異の映像が見もの。

ブリザードが吹き荒ぶ北極で、雪を削って作った秘密の巣穴に住むホッキョクグマの母親が、2頭の子どもを出産した。真っ暗闇の中、母グマは100日間何も食べずに乳を与え続ける。しかし、太陽の光が戻ってきた3月、外界へと繰り出した母グマと可愛らしい子供たちは、子グマをエサとしか思わない雄グマに遭遇する……。サイト

◆◆◆ 感想

写真家・星野道夫の世界が動いている~(喜)!と、最初は思いました。

 

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徒然: この上映会のあと、ウチから徒歩3分にある公園を中心にして催される、地元の小さな夏祭りを覗くつもりだったけど、昨日、今日と長時間の鑑賞で疲れてしまって、行けなかった。

結構楽しみにしてたので、思い返すとチョット残念。

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