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2007年7月30日 (月)

189-194: 「第14回 生きている地球の記録」1日目

2006地球環境映像祭入賞作品上映会

「第14回 生きている地球の記録」

Earth

日時 : 2007年7月28日(土)、29日(日) 午前10時~午後4時30分
場所 : 名古屋市科学館 サイエンスホール

「EARTH VISION地球環境映像祭」は、地球サミットがおこなわれた1992年に、アジアで初めての国際環境映像祭として始まりました。映像を通して地球環境について考えるきっかけとなる場を作ることが目的。詳細:EARTH VISION Tokyo Global Environmental Film Festival

今回上映された映像は、東京でこの春に行われた「第15回地球環境映像祭」での受賞作品13本と他1本です。

 

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「第14回 生きている地球の記録」 1日目

2007年7月28日鑑賞分6本の備忘録。

1)生命の干潟(韓国)
2)断罪の核心-元裁判長が語る水俣病事件(日本)
3)古民家のつぶやき ― 建築家ムラさんの家づくり(日本)
4)イノセンス(タイ)
5)ABU未来への航海-アジアの10代 熱帯雨林の旅(日本)
6)ビッグ・ブルー(オーストラリア)

以下、作品情報&ネタバレ有の感想です。

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1)生命の干潟

Seimeinohigata300_1

韓国/監督:イ・ミンス/50分
The Essential Mudflat
2006 / Korea / 50min
Director: Lee Min-su

第15回 地球環境映像祭 入賞作品

韓国の干潟は、様々な生き物が住む豊かな生態系そのもので、渡り鳥が餌をとる中継地としての絶好の場所である。ところが長項(チャンハン)の干潟が、工業 団地建設設計計画のため、埋め立ての危機にさらされている。このドキュメンタリー「生命の干潟」は埋め立てに反対し、干潟を守ることで、そこに生きる植物 や動物だけでなく、干潟を利用して生活する人間たちがどれだけ助けられるかを観る者に訴える。

◆◆◆ 感想

四角いビル、アスファルトの道路、雨でも濡れない地下街(名古屋は地下街が発達してます)、小奇麗な緑溢れる公園、植物園、動物園、水族館、と生態系からは切り離されて管理 された生命たち・・・そんなものに囲まれて便利な生活をしていると、人間が何を壊してそういう生活を送っているのかを忘れてしまいそうになる。いや、忘れ るというよりは、知らないでというに近いのかもしれない。そんな生活を省みさせる映像だった。

そして、経済発展と自然保護が両立しきれない他国の現状 は、日本にもあったし、現在もあると思わずにはいられなかった。

Fukigen 話し変わって、「不機嫌なジーン」(竹内結子主演・2005年1月~3月放映・フジテレビ月9ドラマ・脚本が向田邦子賞を受賞)を、あたしは好きで見ていた。視聴率は芳しくなかったみたいだけど、あたしは欠かさず見たと思う。『生命の干潟』を見ていたら、このドラマにあった諫早湾開拓問題をモチーフにしたシーンを思い出した。あの映像もココロに残っている。

 

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2)断罪の核心-元裁判長が語る水俣病事件

Danzainokakushin300

日本/監督:本田 裕茂/48分
2006年 / Japan / 48min
Director : Honda Hiroshigen

第15回 地球環境映像祭 アース・ビジョン大賞作品
第15回FNSドキュメンタリー大賞 優秀賞

公式確認から50年を迎える環境公害事件の原点「水俣病」。事件をめぐり、いくつもの裁判が提訴された。その中で1987年3月、水俣病事件初となる行政 責任をめぐる裁判判決が言い渡された。行政の有罪は難しいという見方が強い中、熊本地裁は行政を断罪、原告完全勝訴の判決を言い渡した。裁判長だった相良 甲子彦氏は、水俣病事件とどう向き合ったのか。事件への思いを初めて語った。

◆◆◆ 感想

過去に清算されてしまったかのような気がしていた「水俣病」公害事件。でも、この映像には、水俣病の一次訴訟、二次訴訟、三次訴訟、そして今現在の訴訟、被害者に向けられる偏見や差別を訴える様子が写されている。発症後の複雑な流れをハッキリとは知らなかったあたしは、少なからず衝撃を受けた。

当時世界初だったのではという、「産業公害で国に責任有」とした判決に至るまでの経緯が、色んな人を通して描かれていた。この判決は「三権分立」という日本国の 憲法を体現したともいえる。適切な処置をとったとはいえない行政の姿勢に、相良裁判長の「厚生庁(現厚生省)の、企業優先、人命軽視な姿勢に憤りを感じ た」という言葉が、もの凄く重く感じられた。

相良裁判長が水俣病の現状を知るという事で、水俣病の胎児性患者(当時28歳の女性)に面会に行った時の様子が、相良元裁判長自身の言葉で語られていた。 自宅で寝たきりになっているその患者を訪ねると、母親がその娘に晴れ着を着せていたという。そして、いつもお医者様が来る時は機嫌が悪いのに、今日はとて も機嫌がいいと母親が話し、それを表すかのように、赤ちゃんのようにその女性が嬉しそうに「あーあー」と答えていたという。話しながら当時を思い出して、 思わず涙する相良元裁判長と一緒に、あたしも耐え切れずに涙してしまった。

行政を相手取る裁判の難しさを、『断罪の核心』を見ながら思った。水俣病は、 公式確認から50年を超えてなお“解決”を見ていないという。

 

   
   
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3)古民家のつぶやき ― 建築家ムラさんの家づくり

Kominkano_tubuyaki300

日本/監督:宮川 直子/25分
2005 / Japan / 25min
Director Miyakawa Naoko

第15回 地球環境映像祭 入賞作品

古い民家を解体し、建て替える仕事を始めた建築家ムラさん。そこに凝縮された驚くべき伝統技術と自然との共生の知恵を見い出す。

 

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070728_122528_1 徒然 : お昼の休憩時間に、近くにある「一風堂」で、久し振りに“赤玉新味+煮玉子”を食べました。連日の暑さのせいか、並ばなくても座ることが出来ました。

これまた近くにある「一蘭」も、共に博多ラーメンですが、値段設定、立地、サービスから伺われるコンセプト、もちろんラーメンの味も含めてだけど、「一蘭」はキライだけど、「一風堂」はスキです。

この画像の団扇、夜には大活躍しました。

 

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4)イノセンス

Inosence300

タイ/監督:アーリーヤー・チュムサーイー、ニサ・コンシリー/100分
Innocence
2005 / Thailand / 100min
Director: Areeya Chumsai, Nisa Kongsri

第15回 地球環境映像祭 入賞作品

タイ北部の山の中に、山岳少数民族の子どもたちのための寄宿学校がある。様々な部族の子どもたちとタイ人の先生ととが、故郷から遠く離れたこの地で共に暮 らし、作物の栽培や食事の支度もしながら勉強を続けている。生まれた時から村の近くを流れる小川とともに育ってきた山の子どもたちはみんな、一体どこが川 の最後なのか知りたくてしょうがない。校長先生は、卒業生たちへのご褒美として、川の終わりを見せに連れて行くことにした。

子どもたちはみな貧しく、両親がいなかったり、母語でないタイ語のテストを受けなければならなかったり、大変な思いをしながらも、憧れの卒業旅行を目指し て一生懸命勉強する。彼らにとってこの旅には、ただ海を、村の外の世界を見に行くということ以上の意味がある。それは、子どもから大人に成長するための心 の旅であり、その成長の過程で通らなければならない選択の旅なのである。

◆◆◆ 感想

「まずは食べさせてやりたい」 「お昼ご飯は無しで、空腹に耐えられず野草を生で食べている子どももいた」 「雨季には(学校に通えないので)長期間学校を休 まざるを得ない子どももいる」という冒頭の言葉に、胸が痛くなる。日本の「地球市民の会」からの援助を受けて、寄宿舎付き校舎を建て、まず小6まで、そし て中3までの生徒を受け入れられるようになっていく。

勉強できる環境を“与えられている”のではなく、畑を耕したり、牛や鶏の世話をして自給しながら、時には働いてお金を稼ぎ不足分を補う、そんな子どもたちの姿に感動を覚える。

 実家が学校から60km離れているカレン族の少年

 実家が学校から120km離れているモン族の少女
「なぜ勉強させてくれないの、と聞いたら、誰もお金を出せないから、というので、学費の安い学校を探したの。学校に行けるように、天国のお父さんにお願いしたわ。」

 実家が学校から96km離れているモン族の少女
「娘が学校に行けてよかった、寂しいけど・・・」と涙ぐむ母親。

 先生、校長先生の言葉・・・
「この学校には命が宿っている」
「彼らは恵まれない子どもではありません。彼らには尊厳を与えます。」

 

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5)ABU未来への航海-アジアの10代 熱帯雨林の旅

Ajiano_jyuudai_300jpg

日本/監督:渡辺 利明、佐藤 知樹/44分
2005 / Japan / 44min
Director : Watanabe Toshiaki, Sato Tomoki

第15回 地球環境映像祭 子どもアース・ビジョン賞

アジア6カ国から集まった23人の子どもたちは、マレーシア・ボルネオ島の熱帯雨林で開発と自然保護について学びながら、交流を深めていく。

◆◆◆ 感想

Img_0001_1 冒頭の映像では、西表島へ行った時に見た、マングローブを思い出したりした。 そして、2000年に開かれた「淡路花博覧会」や、2005年に開かれた「愛・地球博」を思い出した。「淡路花博覧会」は、その施設に隣接して造られた安藤忠雄設 計・ウェスティンホテル淡路(画像→)に興味があって行ったんだけど、「淡路花博覧会」での熱帯雨林の植生にも興味を持った。「愛・地球博」は地元というで数回行ったんだ けど、"自然の叡智"がテーマということもあって展示されていた、熱帯雨林の林冠を見る「キャノピーウォーク」の疑似体験も興味深かった。

Hutaba 『ABU未来への航海』には、日本では見られない熱帯雨林の原生林が広がっているのが映っている。 (原生林は、日本だと世界遺産だもんね。熱帯も沖縄の一部にあるだけだしね。)フタバガキの種の落下の様子(画像をクリックすると見れます)、大きなバットレス(板根)、丸まったタマヤスデ、大きなギガスオオアリ、そしてそれを経験する子ども達の様子や言葉に目を惹かれていく。

誰が言ったかは忘れてしまったけど、「人間は自然がないと生きていけないが、自然は人間がなくても生きていける」という言葉も、印象に残った。そして、最 後に子ども達が体験して考えたことを(英語で)発表したんだけど、しっかりした小田くん、虫好きな峰くんの発表がとてもよかった。

 

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6)ビッグ・ブルー

Big_blue300

オーストラリア/監督:ジェニファー・クレバーズ/50分
The Big Blue
2006 / Australia / 50min
Jennifer Clevers

第15回 地球環境映像祭 最優秀賞

地球上最大の生物シロナガスクジラの生態を初めてとらえた映像記録。美しく雄大な海の叙事詩。

◆◆◆ 感想

「シロナガスクジラは、この惑星上で最も大きな生物であると言われながら、めったに見ることが出来ない」という言葉に、海の広大さと、未知の領域の多さを感じさせられた。

シロナガスクジラの舌の重さだけで、象一頭分あるという。想像もつかない。数年しか続かなかったスキューバ・ダイビングを始めた頃は、潜って見られる景色にも感動してたけど、船上から見るホエール・ウォッチングもしてみたい!って強く思ってた。なんか、その頃の気持ちを思い起こしちゃった。

あ、でも、オットセイの母親の背に“装着”させられた衛星による追跡機のボックスが、映画『ハッピー・フィート』の主人公ペンギンのマンブルが、背中に装着させられたボックスと同じで、映画の時にも感じた複雑な思いをさせられた。

*「ボニー湧昇流」 *「コビトペンギン」 *「捕鯨問題」 *「地球温暖化」

 

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徒然 : この日の夜には、「全国選抜長良川中日花火大会」を見に行った。
日本の夏!って感じで、ウキウキだったよ。

Hanabi03




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