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2007年7月20日 (金)

こうの史代『夕凪の街桜の国』年表

~ いわずもがな? or 思い込み? ~

Yunagi_sakura_kouno_001_1

 

原作漫画『夕凪の街桜の国』の (勝手)年表をつくってみました
年表はずっと下のほう 15)番目です

 

映画には関連してません   m(_ _)m

 

原作未読のかたは 読まないでね

できれば 原作漫画本を手元に用意して 読んでみてね♪

     

---------------------------------

          

01)足踏みミシン
ラスト・桜の国(二)/P56

02)桃
スタート・桜の国(二)/P55
ラスト・桜の国(二)/P78

03)フタバ洋装店
スタート・夕凪の街/P6
ラスト・桜の国(二)/P83

04)金魚のハンカチ
夕凪の街/P18
夕凪の街/P34

05)西東京総合病院
桜の国(一)/P45 凪生の病院
桜の国(二)/P58 皆実たちが住んでいる街の駅近くに看板

  
06)東子の母親が行った中学の女子学生

スタート・桜の国(一)/P44
ラスト・桜の国(二)/P97

07)皆実の火傷
P15の銭湯でのシーン、P24のモノローグ、P26の被爆直後の様子から、左こめかみと左腕にあることがわかるよね。それを気にしているのが伺えるシーンがいくつかある。冒頭P7で、ワンピースの左半袖がクローズアップされてたり、P12~13で左こめかみが隠れるように髪の毛を気にしたり、まくりあげた袖を戻したり、夏場なので皆は半袖なのに、皆実だけ長袖だったり・・・。

08)
「宮島行きに乗ったから 元春叔父さんに会って」の「元春叔父」とは「京花の兄」だよね。旭を養子にした水戸の叔母夫婦の「叔母」は、皆実の「父親の姉か妹」だよね、きっと。原爆で亡くなった打越の叔母さんは、皆実に草履を編んでくれたばあちゃんの娘だよね。

09)
父親(旭)は、いつ、後を付ける七波に気が付いたか?
実は最初から・・・と思えない?

・ボケたふりをして、「ボケたんじゃ・・?」という七波をからかってる?
・家を出る前から、七波が後を付いてくるかもしれないと思っていた?
・行きの夜行高速バスで実は確認した?
・東京駅からの西部鉄道での帰路、新井薬師前駅で七波と東子が降りたのを、実は父親が付けてた?
・新井薬師前駅で乗った七波の隣の席に父親が座ったのは・・・?

10)
「・・・・・母さん 見てるんでしょう 母さん」桜の国(二)/P83 という七波の台詞がある。で、京花(母さん)の視線で、桜の国(二)を読んでみると・・・偶然だと思ってたことにも、なんか不思議な力を感じちゃったりしない?

旭と京花の恋を皆実が見守り、凪生と東子の恋を京花が見守る・・・みたいに感じられて、とってもロマンチック。

  
11)

P23に「西平和大橋」を渡らずに走り去るシーンがあることからも、皆実は通勤に「相生橋」を使っていたのかな。この通勤路を使うとP27のように、「原爆ドーム」を見据える事は出来ないので、P26の朝、決意した皆実が「原爆ドーム」の近くに行くために、あえて通勤路を変えたんだろうなぁ。

。。。ん?、P2の扉絵に小さな橋が!?・・・・・巻末地図(くりっくひあ→Map_001_2 )には無いけど、小さな橋(くりっくひあ→Aioibrg_now_1_2 )が原爆ドーム北に架かってるんですね。となると、「相生橋」を通勤に使ってたとは特定できないかもなあ。

ん!?、P9でこの小さな橋をやり過ごしてる感じ(相生橋しか見えない)なので、やっぱり通常の通勤路は「相生橋」で、この時だけ「原爆ドーム」の近くを通ったに違いない! 原爆の惨禍にトラウマのある皆実が、「原爆ドーム」の横道をそれまでの通勤路にしてたとは、考え難いもんね、うん。

「相生橋の生い立ち」をスライドショー形式で見ることが出来ます。

12)
P34で打越が腰掛けている川縁に降りる階段って、皆実が喜んで草履を履いているシーンP20に描かれている階段と同じかな?

13)
父親(旭)が、広島に尋ねた知り合いのうち、P64・65に描かれているのはワンピースを一緒に作った職場の同僚「古田さん」?P67~69で会ってるハゲたおじいちゃんは「打越さん」?・・・P31で「じゃあ やっぱりハゲるんかね?」と皆実が言ってたね。

14)街と象徴
夕凪の街
=広島 /原爆ドーム・平和大橋・西大橋 

桜の街
=東京都中野区・七波が小学生の時住んでいた街・東子の住んでる街 
 /給水塔・陸橋

桜の国
=日本 /富士山

◇決意のシーンに、各象徴が朝日を浴びて、印象的に描かれている!

  
15)『夕凪の街 桜の国』年表 
登場人物一覧♪くりっくひあ→Yu_sa_001_1_3

◆1932年 皆実 誕生

◆1939年 春 旭 誕生

◆1945年

.8.6 広島に原爆投下 (打越の叔母 死亡)
.8.6 妹・翠 死亡 12才
.8.7 父・天満 死亡 41才
.8.9 長崎に原爆投下
.8.15 玉音放送 国民への終戦の告知
.10.11 姉・霞 死亡 15才

母・フジミは38才 皆実は13才 弟・旭は6才

◆1946年 4月~5月31日 京花 誕生

受精してから出産まで通常の266日(38週)として、胎児(胎内)被爆になってしまった。原爆投下後も被爆放射線はある・・・。(母親の胎内で放射線に被ばくし、原爆時から1946年5月31日までの期間に出生した者を胎内被ばく者という。)「赤ちゃんのとき ピカの毒に当たったん・・・」という京花の台詞は、母親の胎内の時の話と解釈。

◆1950年 旭・11才、水戸の叔母夫婦(石川姓)の養子になる

◆1954年 

「洋服のフタバ」創業 
マリリン・モンローが夫婦で広島に来る
爆心地周辺が広島平和記念公園として整備

◆1955年

.5 ♪月がとっても青いから♪ 流行歌
.6.1 広島平和記念館 開館

『夕凪の街』 夏 

木曜日(初夏のある日 7/14 or /21
   ワンピースを作る
   街頭募金のテントに看板
   
「原水爆禁止世界大会を成功させましょう 廣島準備会」
   旭からのハガキ 水戸の消印は (昭和)30.7.7
   
夜雨が降る
金曜日  
   皆実、会社を休む
   打越、皆実の家を訪ねる (ゆうべの雨でぴかぴかなん)
   夜、銭湯に行く 「歌謡ゲーム」のラジオ放送が金曜日
月曜日
   皆実は打越から、草履と金魚のハンカチを貰う。
火曜日 早朝
   皆実、打越に「生きとってくれて ありがとな」と言われる
水曜日
   皆実、会社を休む。打越が見舞いにくる。
それ以降
   朝起きれなくなる。
   目も見えなくなる。

.8.6(土曜日) 原水爆世界大会 第一回大会が広島にて開催
.8.21(日曜日) 広島・長谷川良平 通算100勝達成
.8.24(水曜日)  広島平和記念資料館 開館
.9.8(木曜日) 皆実(1932~)死亡 23才
.9.23(金曜日) 広島・金山次郎 通算400盗塁を達成

母・フジミは48才 弟・旭は16才(高校一年生・野球部入部
(京花は9才・小学三年生)

◆1958年 春~冬 

旭は19才(大学一年生)
京花は12才(小学六年生)←教科書に6年生の算数とある
京花の兄は16才
フジミは50才

◆1966年

「原爆ドーム」核兵器の惨禍を後世に伝えるために保存が決定

◆XXXX年 冬

京花の兄 結婚

◆1973年 春

旭の転勤が決まる 旭が京花にプロポーズ
旭はもうすぐ34才 京花は27才 フジミは66才
旭と京花・結婚 東京の中野区(給水塔のある街)に引越す

◆1976年 七波 誕生

旭は37才 京花は30才 フジミは69才

◆1977年

「相生通り(原爆スラム)」消滅 皆実・旭たちの家があった場所

凪生 誕生

◆1984年

母・京花(1946~)死亡 38才 (原爆症)

旭は45才 フジミは77才 七波は8才 凪生は7才

◆1987年 

『桜の国(一)』 春 桜の頃 
4/10(金) ←連絡帳十日(金)とある 
凪生の病室に桜の出前 ・ 祖母の検査結果悪し 
  

/13(月) ~

8.27 祖母・フジミ(1907)死亡 80才 (原爆症+アルツハイマー併発)

秋 
東京都の中野区(給水塔のある街)から、
田無(西東京総合病院がある街)に引っ越す。

父・旭 47才
七波 東子 11才(小学五年生)←連絡帳に5年4組とある
凪生 10才(小学四年生) 

◆2004年

『桜の国(二)』  初夏 
・金曜日 夜  7/2 電話代請求書(←家電)、広島x巨人(7-8)広島
・土曜日  皆実、休日出勤?隔週休日の会社?? ・夜  旭、散歩に出てそのまま広島行きのバスに・・・。皆実、旭に会いにくる途中の東子に会い、そのまま一緒に広島へ・・・。
・日曜日  広島
・月曜日 朝  東京駅→新井薬師駅前→公園→新井薬師駅前→(田無)  

父・旭(1939~) 65才 (年金需給年齢まで働いた
七波 東子(1976~) 28才
凪生(1977~) 27才 (浪人して医学部入学・現在研修医たぶん2年目

 

なんか、旭と京花の年齢と漫画の条件がしっくりこない・・・・・。

1) P10/葉書の消印が昭和30年 (皆実の反応から野球部への入部報告) = ’55 旭が高校入学した年
2) P56/「退職したてだしな」 ’04 旭が年金需給年齢65才
3) P75/「赤ちゃんの時ピカの毒に当たったん」という京花の台詞
4) P72/「あさってが(大学の)入学式だ」、P77/旭が持っている京花の教科書「6年生の算数」
5) P80、P86/京花は38歳で原爆症で死亡
6) P92/桜の咲く広島「ぼくももうじき三十四だし」

1)~6)までを同時に満たすことは無いような気が・・・。で、(3)の解釈を広げてみた。

原爆症

財団法人 放射線影響研究所 日米共同研究機関
被爆者の子は被爆二世と呼ばれるが、被爆の遺伝的影響については、未だ科学的な立証はされていない。2007年、日米共同機関放射線影響研究会は被爆二世による遺伝的な影響は見られないと発表したが追跡調査も検討されている。

原子力百科事典ATOMICA
胎児期被ばくによる影響  (09-02-03-07)
原爆放射線による人体への影響  (09-02-03-10)

e-原子力 
Q20 「妊娠中に放射線を浴びると奇形児が生まれる」と聞きましたが、本当ですか。

脱原発とうかい塾・反原子力茨城共同行動 かんそいも通信
放射線の影響と健康問題

低線量放射線安全評価データベース
ヒト胎内被ばくによる発がん
ヒトにおける放射線による身体的影響:がん以外の影響

長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 原爆後障害医療研究施設
原爆の医学的影響

長崎の原子爆弾被害に関する科学的データ


◆2005年 寺田 修一さん 1930年生(75才) (長崎当時14歳)
『枯れない涙』(被爆体験記) ―生き残りし者に罪はありや―戦後六十年の悔恨―

そんな時ふっと主治医の先生に告げられた一言 「貴方には原爆によるDNAの染色体の突然変異が見られますから」その一言が・・・・・ 本文     

 

 

でも気になるのでネット検索したら、下記のページを発見・・・・・

このページはスゴイ!!!


  
16)
ただのにっき 

2004-11-09(火) 夕凪の街桜の国(こうの 史代)読書ノート
http://sho.tdiary.net/20041109.html

2004-11-22(月)  夕凪の街桜の国(こうの 史代)
http://sho.tdiary.net/20041122.html#p01

だよね、漫画の初出は2003年なんだもんね・・・。

本文&コメ欄で、とても詳しく「おぉ~!?」って感じのことが読めます。
「皆実の湯呑」の話なんか、おぉ~!!!
湯呑の大きさからして、こっちがこっちかな?・・・なんてネ♪
「見舞いに行った七波が霊安室前にたどり着く」理由も、!?

ここを見たら、なんかこれ以上書く気が失せちゃいました。
ホントは、もう少し書くつもりだったんだけど・・・ネ。

P16の家族構成が平野一家と同じこととか、
小学生の皆実の自宅は203号室なのに3階っぽいとか、
P57の4コマ目は高速バスの時間があるからそれを気にしてるとか、
七波の父は合コンするのに携帯電話を持ってないんじゃ不便では・とか、
あとがきの
被爆国と言われて平和を享受する不自然さと無責任さからくる後ろめたさ とか、

もっとイロイロ、、、、、、、

もうい---------や  ^^

こういうリアルに支えられて、この作品に訴える力があるんだと、再確認した。

 

 

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