« 195-202: 「第14回 生きている地球の記録」2日目 | トップページ | Easter Egg(隠し画像) »

2007年8月 3日 (金)

203: ファウンテン 永遠につづく愛

自分の死を そして愛する人の死を 受け入れるとは 
どういうことなのだろうか・・・?

死によって愛は絶たれてしまうのだろうか・・・?

The_fountain05

原題 : THE FOUNTAIN

監督・脚本 : ダーレン・アロノフスキー
製作 : アーノン・ミルチャン イアイン・スミス エリック・ワトソン
製作総指揮 : ニック・ウェクスラー
撮影 : マシュー・リバティーク
美術 : ジェームズ・チンランド
衣装 : レネー・エイプリル

出演 : ヒュー・ジャックマン レイチェル・ワイズ エレン・バースティン

製作 : 2006年 アメリカ
時間 : 97分
公開日 : 2007-07-14~

ヒュー・ジャックマン&レイチェル・ワイズの主演で贈る異色ロマンス。不治の病に冒された妻と、彼女を救おうとする夫の時を超えた愛を幻惑的な映像にのせてつづる。

病で余命わずかの妻イジーを救おうと、治療薬の開発研究に打ち込む医師トミー。その完成を焦るあまり判断力を失いつつある彼に、イジーは自分が書き記してきた未完の物語「ファウンテン」を手渡す。

◆◆◆さくら65点 (ゴールド劇場・レディースデイ)

内容は、正直いってよく理解できなかった。でも、事前にレビューを読んでいたので、理解が難しい(摩訶不思議な世界観)というのは知ってたので、あ たしが理解できた範囲でヨシとした。お目当ては、美しい映像と綺麗なレイチェル・ワイズだったのだけど、こちらは期待を裏切らない出来だった。

以下、ネタバレ有。鑑賞前の人は読まないでね。

The_fountain02  

現代。

室内の沢山のロウソクを灯したような間接照明が素敵。望遠鏡を覗き込むイジー(レイチェル・ワイズ)が可愛い。微妙に色彩が緑がかっているのが、どこか現実感を無くさせているように感じた。うぶげや毛穴が判るくらいのアップから感じる臨場感。真っ白な雪景色が目を惹く。

The_fountain04 中世スペイン&グアテマラ。

まずイザベル女王(レイチェル・ワイズ)がとにかく美しい。ドレスも綺麗。王宮内の沢山のロウソクを灯したようなランプが幻想的で素敵。ちょっと残酷なシーン、目を背けてしまった。生命の樹、生命の泉、そして・・・。

超次元的な空間。

黄金の輝きを見せる空間が美しい。CG(化学反応を拡大・合成)を多様していて、その浮遊感とともに摩訶不思議。悟る・というのは、理屈じゃないのね。The_fountain06

最後にはイジーの“肉体の死”を受け入れるトミー。

それはまず、超次元的な空間で映像表現・・・つまりトミーの精神世界で起こり、次にそれを表現した物語世界で映像表現・・・つまりイジーが「完成して(わたしの肉体の死を受け入れて)」と言ったことを実行。最後に、現代の現実世界で種を埋めながら、「さよなら」を言う。

グアテマラでファウンテンの生命の樹に辿り着き、その樹液を飲み植物になってしまう表現、瞑想世界で球体を突き破って上昇する表現・・・・・、それらがト ミーの気持ちが変化(悟った?)したのを現していると思うんだけど、なんと言葉にしていいのか分からない。

ありていに言えば、「精神的にはひとつになった」「肉体は滅んでも 心の中に 生き続ける」 「肉体は滅んでも 精神の世界には二人を隔てる境界は存在しない」・・・・・てな感じなのかなあ???

The_fountain03

----------

「舞台を現代だけにして、不死の探求についての物語を伝えるのは難しかった。そこで、 トミーの物語を16世紀、21世紀、そして26世紀と、3つの時代を舞台にすることにした」とアロノフスキー監督は語る。「しかしこの映画は、伝統的な意 味での時空を超えた物語ではない。むしろ、1人の人間の3つの側面を体現する各キャラクターを異なる時代に描いて、3つの物語を結合させている」

おお~、そうだったのか!?輪廻転生しながら過去から未来へ向かっていたのか。ん!?、そうでもないのか?26世紀・・・あれって未来世界だったのか。う~んん、それが正解なのかもしれないけど、これはあたしの備忘録なので、あたしが思った事を書きたいと思う。

“世界”としては、一応、3つある。が、あくまで現代の現実を軸にして物語は展開進行し、イジーの死をトミーが受け入れるまでを、物語の世界、瞑想 の世界を使って、映像として表現していると、あたしは想った。2つの世界が、単体では変な感じになってるのは、時にお互いの世界が混ざり合ったりして、現 代の時間経過につれて変化(成長?)していったトミーの心情を表現しているからだ、、、、、と。

◆“世界 その1”

The_fountain07_2 現代のみが現実。イジーが生きている時間と、イジーが死んでしまってからの時間から成っている。元気な頃のイジーの様子がフラッシュバックしたりする。瞑想世界から移る時には、僧侶がトミーのダブルイメージとして使われてた。

<現代>
イジー、 トミー、 新薬、 腫瘍

◆“世界 その2”

16世紀のスペイン&マヤ(グアテマラ)は、物語の世界であり、イジーとトミーの現実の状態が比喩されている。それは、死を怖れているイジーが描いたマヤ の神殿内に辿り着く前と、死を受け入れたトミーが描いたその続きから成っている。トミーが描き始めてからは、微妙に“世界 その3”と混ざり合っていく。

<物語世界の比喩>
スペインの女王/イジー、 スペイン/イジーの精神世界、 高潔な騎士トマス/トミー、 宗教裁判長/腫瘍、 生命の木/新薬

The_fountain10_2

◆“世界 その3”

The_fountain12 瞑想の世界は、トミーの精神世界。イジーが生きている時間=イジーの死を受け入れられない精神状態、イジーが死んでしまってからの時間=イジーの死を受け入れられない & イジーの死を受け入れられた精神状態、と変化していく。

トミーの精神世界
瞑想する僧侶(?)/トミー、 木/イジーの肉体、 瞑想世界/トミーの精神世界、 瞑想バリア/トミーの心の壁

----------
映画のモチーフ・・・・かな。or かも。


◆生命の樹

◇旧約聖書 創世記 第三章2-12

-略-

Fountain_of_life_1さてヤハウェ神が言われるのに、「御覧、人はわれわれの一人と同じように善も悪も知るようになった。今度は手を伸ばして生命の樹から取って食べて、永久に生きるようになるかもしれない」。

ヤハウェ神は彼をエデンの園から追い出した。こうして人は自分が取られたその土を耕すようになったのである。神は人を追い払い、エデンの園の東にケルビムと自転する剣の炎とをおき、生命の樹への道を見守らせることになった。

◇“生命の泉”に入浴した人は、若さと健康(不死)がもたらされると信じられていた。16世紀スペインの探検家ファン・ポンセ・デ・レオンは、“生命の泉”を探し求めて新大陸へと旅立ち、フロリダを発見した。


◇北欧神話に登場する九つの世界を体現する世界樹、その根元に湧き出るウルドの泉ミーミルの泉フヴェルゲルミルの泉。


◆紫イペ

学術名「タベブイア・アベラネダエ」と呼ばれるノウゼンカズラ科の植物で南米全域に生育。アマゾン原住民に「神からの恵みの木」と尊称される南米一帯に自生する高さ30M以上にもなる広葉樹で、古代インカの時代からインディオに民間薬として伝承されてきました。

いまだに人工栽培ができない為、アマゾンの大自然でしか育たない天然の生育木のみになります。

紫イペは、広大な南米のその土地によって呼び名が変わっています。パウダルコ、イペロショ、ラパチョ、モラド、タヒボ(古代インカ語)などと呼ばれています。


Escudo_de_castillaカスティーリャ王国

◇イサベル1世(即位・1474 - 死去・1504)

スペイン異端審問


マヤ文明

Tikal メキシコ南東部、グアテマラ、ユカタン半島などいわゆるマヤ地域を中心として栄えた文明である。

統一国家を樹立することなく、各地の都市国家が合従連衡と興亡を繰り返し、16世紀、スペイン人の侵入を迎えた。1697年最も遅くまで自立を保っていたタヤサルが陥落、マヤ圏全域がスペイン領に併合された。

・数学を発達させた。二十進法を用い、零の概念を発明した。
・文字種が4万種に及ぶマヤ文字や持ち送り式アーチ工法など高度な建築技術、暦などを持っていた。火星や金星の軌道も計算していた。

◇グアテマラ

10世紀初頭までにペテン低地の祭祀センターは放棄されたが、グアテマラ高地のマヤ系諸王国はスペイン人に征服されるまで存続した。スペイン人の征服者、 ペドロ・デ・アルバラードは、1523年に初めて現れ、1524年にはこの地域を征服した。1544年、スペインはグアテマラ総督府をおき、自治権を与え た。グアテマラ総督府の統治範囲には諸説があり、現在のホンジュラス・エルサルバドルなどを含んでいた。スペイン人征服者の政策により、先コロンビア・マ ヤ文化の古文書はほとんどがこの植民地時代に焼却された。ポポル・ヴフと呼ばれる一種の創世神話が現在に伝わっている。

◇マヤ神話

あらゆるものに神を見いだす汎神的な世界観をもち、世界の四隅に住み異なる姿を持つ神チャクなどのほか、13の天に住む13の神、9の暗黒に住む9の神が いる。また自然のエレメント(元素)、星や惑星、数、作物、暦や日時などに固有の神々がいる。現在のグアテマラあたりにいたとされる原住民族キチェー族に 伝わるマヤ創世神話にポポル・ブフがある。

それによれば、世界はマヤの聖域の神々の意思によって無から生み出されたとされる。人は泥で作られ、また木で作られたが失敗であり、やがてトウモロコシで作られたものが神々を敬うという当初の計画にそう出来となった。それが銀細工師や宝飾師、石工や陶工である。

創世神話のあとポポル・ブフの物語は伝説の双子の英雄フンアフプーとイシュバランケーの物語、地底世界シバルバー(Xibalba)の主たちを退治する冒険譚を語る。

この創世神話と英雄譚がマヤ神話の焦点であり、しばしばマヤ芸術の題材として見いだすことができる。


◆オリオン座の・・・・・

◇オリオン座のバーナードループ: 超新星残骸。超新星爆発の後に残る星雲状の天体。

M42 ◇オリオン大星雲(M42): オリオン座の三ツ星の南にある散光星雲である。肉眼で見える星雲の中で最も明るいものの一つである。地球から約1,600光 年の距離にあり、約33光年の実直径を持つと考えられている。

低倍率の双眼鏡でもはっきりと見ることができる。肉眼では緑がかった色に見える。

オリオン大 星雲の中心部にはトラペジウムと呼ばれる非常に若い星からなる散開星団がある。これらの星は周囲に惑星系が形成される非常に初期の段階にあるものと考えら れている。

Orion_constellation_map_2

   
   
   

The_fountain01



|

« 195-202: 「第14回 生きている地球の記録」2日目 | トップページ | Easter Egg(隠し画像) »

コメント

とてもグラフィカルな幻想的で、映像的な美しさはあるけれど、
登場人物たちに感情移入があまり出来ず、物語展開の中に入り込みづらいかも。^^

    ☆            
                  ☆


            ☆       
           ☆  
          ☆

           ☆
              ☆
 
        ☆ 

投稿: nono1 | 2007年8月 5日 (日) 07時13分

オリオン座だ~ q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p


あたしの右側少し離れたトコロに座ってた女性は
イジーが亡くなるシーンで嗚咽してました ^^;

あたしの右斜め前に座っていたカップルの男性は
照明が点いた時に熟睡してるのが見えました ^^;

宣伝イメージとのギャップのせいもあってか
かなり不評なこの映画

あたしも物語にはまったくといっていい程
入り込めませんでした


ただ・・・

父が亡くなったことを受け入れられなくて
1年ほど日常生活に支障をきたすほど
落ち込んでいた母を想い起こし

映画とは別にだけど
残される者が死と向き合う事がいかに難しいか・・・
そんなことを思いました

投稿: さくらスイッチ | 2007年8月 5日 (日) 18時13分

・・・そうだったんですか。
つらかったでしょうね・・・

投稿: nono1 | 2007年8月 6日 (月) 06時13分

もう何年も前の話です ^^

投稿: さくらスイッチ | 2007年8月 6日 (月) 07時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97690/7391586

この記事へのトラックバック一覧です: 203: ファウンテン 永遠につづく愛:

» ファウンテン 永遠につづく愛 [空想俳人日記]
永遠の 泉の在り処 この瞬き   な、なな、なんなんだあ、この映画は。永遠につづく愛、だとお。そんなの邦題だけ、後からくっつけたようなもんじゃないか。「π」「レクイエム・フォー・ドリーム」の鬼才ダーレン・アロノフスキー監督を私はよう知らんが、そんなこと言っ... [続きを読む]

受信: 2007年8月 8日 (水) 20時31分

« 195-202: 「第14回 生きている地球の記録」2日目 | トップページ | Easter Egg(隠し画像) »