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2007年8月30日 (木)

昨日聴いてきた曲 今聴いてる曲

20070829 演奏場所へ自転車で行ける距離ということ、チケット代が2000円ということで、とっても気軽に行ける名フィル<市民会館名曲シリーズ>コンサートへ行ってきた。

今回は“「アジア21世紀オーケストラ」プロジェクト2007”ということで、タイ出身指揮者のブンセット・ウングランセー、北京生まれのピアニストのタン・シヤオタンが来日していた。そしてそれだけじゃなくて、中国から3人、韓国から10人、ベトナムから4人と、計17人がオーケストラのメンバーとして来日していた。

 

 

演奏曲は、オープニングが指揮者のブンセット・ウングランセーと同じタイ出身作曲家のプランチェーン『オーケストラのためのフェノメノン-不可思議 なそして未解明の』(2004年「武満徹作曲賞」第二位作品)、そしてピアニストのタン・シヤオタンが加わりモーツァルト『ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466』、ここまでで約42分、一旦15分の休憩を挟んで後半が、シベリウス『交響曲第2番二長調 作品43』(没後50年記念)が約43分の演奏、 アンコールがあり終了。

このオープニングの曲がとっても印象的で、ヴァイオリン等の弦楽器のほかに、打楽器としてマリンバ(木琴の下に共鳴用のパイプがある楽器)、木琴、 鉄琴、大き目の木製太鼓4個セット、小さめの金属製ドラム3個と大きめのドラム1個のセット、そしてそして銅鑼(どら)が使われていた。舞台左後方でこの 銅鑼、鉄琴、木琴は一人の人が演奏していたんだけど、とても存在感のある音を出していた。銅鑼を含めた打楽器が“東洋”っぽい雰囲気を醸し出していて、全 体として勢いのある音で構成されているんだけどまとまりがあって、音楽が響いてくる感じだった。これは聴き手のあたしのイメージでしかないんだけど、タイ のアユタヤ遺跡、中国の故宮(紫禁城)が思い浮かび、12分の短い演奏時間の中で歴史の長い時間がギュッと凝縮されちゃったような感じがした。作曲者はタ イの方なので、こういう東洋っぽい雰囲気を取り入れたんでしょうね。

このオープニングから2曲目になると、ガラッっと雰囲気が変わる。音楽が流れるような旋律を紡ぎ出していく。とても優雅でハイソな感じ(笑)。で も、ところどころにピアノの激しい演奏も加わり、その度に気分が入れ替わる感じ。思い浮かぶのはヴェルサイユ宮殿にスカート部分を膨らませたドレスを着た 優雅な女性、柔らかそうな真っ白なドレスを着た女性が野に遊ぶような風景、そんな“西洋”の風景が目に浮かぶ。作曲者はマリーアントワネットに6歳の時に プロポーズしたことでも知られるモーツァルト。彼を描いた『アマデウス』という映画もあるよね。

で、ラスト曲。こちらは上記の曲に比べて、流れる空気が硬い感じ。あたしには何故かロンドンの街並みがイメージされた。でもクライマックスに向けてとっても盛り上がる様子がドラマティク。


ブンセット・ウングランセーの指揮はとても軽快で、彼を見ながら、そして彼の指揮棒の先を見ながら音楽を聴いていると、彼の指揮と一緒になって自分の指が動いてくる。楽しかったなぁ。

う~~ん、満足!!! 

 

今、will.i.am の『Colors』を聴いて、んで、題名つながりで思い出したので宇多田ヒカルの『COLORS』聴いて、そのまま『Kiss & Cry』『Beautiful World』ときて、ヒッキーが「“くま”って連呼してるように聞こえる」ってブログに書いてたMelissa Vardeyの『Ya Kuma』を聴き、最近お気に入りのMetisの『ANSWER』『アオギリの木の下で...』と続き・・・・・なんてとりとめない感じで聴いてた (笑)。で、もう一回will.i.am の『Colors』に戻って、それからJEANNIE ORTEGAの『It's R Time (Lenky Remix)』を聴いて・・・・・聴きながら書いてる。iPodの接続先は、DVD鑑賞用に買ったサラウンドスピーカー。で、このあとは、最近お気に入り のネットラジオ“SMoothJazz”(←nono1さんのブログで知った)をこれは残念ながらPCのスピーカーで聞きながら、この備忘録の続きを書いてニュースとRSSリーダー(livedoor)をチェックするつもり♪

 

 

昨日の演奏会で貰ったプログラムの冊子に載っていたコラム2編が、いつもと違ってとても興味深かった。ので、それを忘れないように以下に記しておく。

◆◆◆
1編が藤井知昭(音楽評論家)アジアにおけるオーケストラの固有な特性をめぐって”というもの。

 

-前略-

欧米のオーケストラに日本はじめアジア系の演奏家がメンバーとして加わる歴史はかなり古いが、近年アジア各地で始動しはじめたオーケストラに欧米のみならずアジア各国からの演奏家が加わることも日常化してきている。

指導者やソリストはじめアジア系の音楽家たちの活発な活動から、21世紀のクラシック音楽は、欧米からアジアにシフトするだろうという声さえ聞こえることもある。

今まで述べたように国際的なオーケストラ・メンバーの相互乗り入れが進展する状況の中で、オーケストラ演奏にアジア的感性というのが成立するのだろうか。

かつて、西欧のオーケストラに日本人はじめアジア系の演奏家がメンバーとして加わる状況が注目された頃、西欧の音楽家たちから批判を含めた見解が話題になったことがある。それは、日本はじめアジア系の音楽家は西欧の伝統的に継承されてきた音楽表現やその技法についていけないのではないかという意見である。

-中略-

だが、1990年代以降、急速にオーケストラの国際化は進み、指揮者も力量によってかなり自在に色々なオーケストラに移ることも多くなった。ドイツ音楽の正統派と称されるオーケストラにフランス音楽を得意とする指揮者が招かれたり、小澤征爾 がウィーン国立歌劇場に就任する等の事例は多い。

これらの傾向の中で、ベルリン・フィルやウィーン・フィルあるいはパリ管なども、伝統的な固有な表現やサウンドが薄れてきたという声も少なくない。

  

さて、このような状況を述べたのは、今年、アセアンで開かれた音楽会議において、これらにかかわる興味深い話題が出され、大きな議論になっていたことを紹介する意図でもある。それは、アジアのオーケストラに欧米人系のメンバーが増加することによって、アジア的感性に支えられたアジアのオーケストラの特性が無くなるのではないかという問題提起であった。

この課題は容易に結論など出るものではないが、かなり深い内容を持っている。

ヨーロッパで発達した芸術音楽、すなわちクラシック音楽は、人類の普遍的に共通する音楽であるという考え方が根底にあった。従って、アジア系であろうと、ヨーロッパ系であろうと、当然、共通した感性として同じ演奏ができるという従来の見解があった。これに対して、日本や中国などそれぞれ固有の文化の中で、固有な感性や表現があり、伝統的音楽のみならず、クラシック音楽も独自な表現があるはずだという主張が時として話題になってきた。

アセアンの音楽会議での発言の主旨は、すでに20ほどのオーケストラがアセアンで活動している現在、それぞれの文化の中で育まれた固有な感性や表現がないとするならば、高給を用意して自国の音楽家にとらわれず欧米から優れたメンバーを集めればいいのか。技術上の良し悪しだけでオーケストラの評価が決まるとするならば、多額な予算を投入して、オーケストラを持つより、自国の他の音楽文化の育成に力を注いだ方が良いというかなり強硬な意見が出され、賛否ともども長時間に及ぶ論争になってしまった。

国際化の進展する今日、各オーケストラ固有の音楽表現やサウンドについて読者はどのように考えられるだろうか。特性のある演奏によって、名フィルが世界に誇りうるオーケストラとして発展することを期待しつつ・・・。

   

◆◆◆   
もう1編が本名徹次(指揮者)名フィルの「アジア 21世紀オーケストラ」プロジェクト”というもの。

   

名フィルと2000年にアジア8ヶ国を回った演奏旅行がきっかけで、ベトナム国立交響楽団(VNSO)と関わりを持つようになって今年で7年目になる。ここではたくさんのことを経験し、今もなお考えさせられ続けている。

少々大げさに言うならば、日本の音楽家は、たとえばドイツ、フランス、ロシアなどの演奏スタイルや音楽語法をそれぞれに習得し、それらを形だけでも表現することが出来るようになった。

オーケストラ音楽に関して、アジア人共通の問題点は拍子(ビート)感だ。日本人を含むアジア人は元来、横に流れるような音楽が得意で、縦のリズムなりビートなりは苦手だ。ヨーロッパでも特にドイツ人の拍子感は縦に深く突き刺さるような、またバネを感じさせる拍子感を体に持っている。それを日本の音楽家は素晴らしいクラシック音楽導入の歴史がそうさせるのか、ちゃんとそのスタイルを演奏してみせる。

ところが、ベトナムの音楽家たちはそれがなかなかできない。たとえ、リハーサルの際に、立って足踏みしてもらって感覚をつかんでもらおうと思っても、そこには絶対に「そうはさせないよ」という彼らの体の中に強烈にある拍子感が抵抗する。一方、たとえばあるリズムがちゃんと合わなくとも、結局、彼らにしかできない、えもいわれぬ味わい深い演奏になることも多々ある。

-中略-

オーケストラがよくなっていく過程で、ある部分それに対して歯止めをかけようとするような力が働く。何度もその瞬間を経験すると僕の中でふと、それこそ、彼らの個性であって大事にしなくてはならない部分で、決して壊してはいけないものなんだと気がつく。

その部分こそ、僕たち日本人音楽家が角度を変えて、慎重に確かめ、また考え直さなければならない部分に思えてならない。

-中略-

「ユンクの言う、グローバリズムという単一的な価値観ではなく、それぞれの民族や文化を互いに認め合い、尊敬しあう時代が来ることを願ってやみません。」という伊福部昭先生の有名な言葉。それを実践しているのがこのプロジェクトではないでしょうか。

名フィルは日本で、アジアで、そして世界でもたったひとつの稀有なオーケストラ。交流を深めることに第一の目的を置いたこの素晴らしい「アジア21世紀オーケストラ」プロジェクト、これを通して日本の音楽家の進むべきひとつの道を示してください。

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コメント

音楽づけの一日(二日)ですね♪

『Kiss & Cry』『Beautiful World』もいいね!
同じアルバムの『Fly me to the moon』もなかなか好いーよ!
月食の過ぎた夜には^^ちょっとさびしっぽい味がして。

リズム縦乗りのnono1より

投稿: nono1 | 2007年8月31日 (金) 21時13分

『Fly me to the moon 2007MIX』もいい歌だよねぇ。
しんみりとロマンチックな感じが好き♪

フランク・シナトラの『Fly me to the moon』も好き。
こちらは軽快な感じで、時代背景を感じさせる。

・・・・・スタンダード・ナンバーだよねぇ。

投稿: さくらスイッチ | 2007年9月 1日 (土) 07時38分

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