238: ボーン・アルティメイタム
原題 : THE BOURNE ULTIMATUM
監督 : ポール・グリーングラス
原作 : ロバート・ラドラム
脚本 : トニー・ギルロイ / スコット・Z・バーンズ / ジョージ・ノルフィ
撮影 : オリヴァー・ウッド
音楽 : ジョン・パウエル
編集 : クリストファー・ラウズ
キャスト : マット・デイモン ジョーン・アレン ジュリア・スタイルズ デヴィッド・ストラザーン スコット・グレン パディ・コンシダイン エドガー・ラミレス アルバート・フィニー
製作 : 2007年 アメリカ
日本公開 : 2007年11月10日
上映時間 : 1時間55分
記憶を失った元CIAの暗殺者ジェイソン・ボーンが活躍する大ヒット・シリーズの第3作。息をもつかせぬスリリングな展開と、3つの都市を舞台に繰り広げられる迫力のアクション・シーンが堪能できる。
◆◆◆さくら82点 劇場鑑賞
TV放映で前2作『ボーン・アイデンティティー』『ボーン・スプレマシー』を見て、とっても面白かったので、映画館に見に行ってしまった。今作もスッゴク面白かった。やっぱり大きなスクリーンだと、アクションの迫力も倍増するね♪
してやったり!といった小気味のいい笑いドコロはあるし、殆どがスタントを使っていないというカーアクション・シーンではドキドキするし、立ち回り は迫力があってカッコイイし、CIAとの駆け引きには息を呑むし、でもって人間味を感じさせられるようなハッとする台詞もある。ストーリーは単純なので、 今、目の前のスクリーンに映っている瞬間、その緊迫感を心底楽しむことが出来た。
そして何より、主演のジェイソン・ボーンは勿論なんだけど、彼以外の人物もその善悪の設定にかかわらず、とても魅力的に感じた。誰もがとっても普通っぽい見た目(でもない?・笑)なのに、もの凄く惹き付けられた。何故かリアル感があったんだよねぇ、何故か。
緩急を考え尽くされている早い展開のカット、雰囲気を煽る音楽、それらと相まってもうサイコーに楽しかった。^^♪
それに、国家による国民に対する盗撮、盗聴、監視、拉致・・・・・今のアメリカでは“映画の中の作り事”じゃない現実だよねぇ・・・・・、そんなところに9.11以後のアメリカのイマっぽさも感じちゃったりした。
以下、映画関連事項、マット・デイモンのインタビュー記事、他。
世界中に張り巡らされたエシュロンは、世界の情報のほとんどを入手することが可能な状態になっており、運用の際は、あるキーワードを入力することに
よりフィルタリングされたデータが『辞書』と呼ばれるデータベースに蓄積され、それを10万人と推定される情報要員がスーパーコンピュータなどを用いてモ
ニタリングする仕組みになっている。
現時点で参加している国々は、アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド
など、“英米同盟”(UKUSA、ウクサ。United Kingdom & United States of
America)とも称される、英語を母国語とするアングロサクソン諸国である。
【米国愛国者法】
2001年9月11日のアメリカ合衆国ニューヨークで起きた世界貿易センタービルでの同時多発テロ後45日間で成立し、米国内外のテロリズムと戦うことを 目的として当局に対して権限を大幅に拡大させた法律である。
この法律において電話やEメール、医療情報、金融情報や他の記録について当局に対し調査する権
限を拡大し、米国内において外国人に対する情報収集の制限に対する権限を緩和し、財務省に対し金融資産の移転、とりわけ外国人や外国法人について規制する
権限を強化し、テロに関係する行為をとったと疑われるものに対し司法当局や入管当局に対し入国者を留置・追放する権限を高めることを規定している。さら
に、「テロリズム」の定義を拡大し、「国内テロ」を含め、その結果愛国者方は司法当局の拡大された権限を行使する場面が飛躍的に拡大している 。
【原作と映画】
Robert Ludlumの原作は、「The Bourne Identity(1980)」(「暗殺者」) 、「The Bourne Supuremacy(1986)」(「殺戮のオデッセイ」)、「The Bourne Ultimatum(1990)」(「最後の暗殺者」)の3部作。
映画は、1作目ダグ・リーマン監督「The Bourne Identity(2002)」(「ボーン・アイデンティティー」) 、2作目ポール・グリーングラス監督「The Bourne Supuremacy(2004)」(「ボーン・スプレマシー」)、3作目ポール・グリーングラス監督「The Bourne Ultimatum(2007)」(「最後の暗殺者」)の一応3部作。
【マット・デイモン】(1970年10月8日 - )
10代の頃より役者を志し、ハーバード大学在学中から端役で映画やテレビに出始め、結局大学は中退した(本人に復学の意思があれば大学に戻れる)。
初出演映画はジュリア・ロバーツ主演の『ミスティック・ピザ』である。
な
かなかヒット作に恵まれず、友人のベン・アフレックと共に自分達で脚本を書くことを思いたち、その脚本が後に『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』と
して映画化され、ベン・アフレックと共にアカデミー脚本賞を受賞している。同作品ではアカデミー主演男優賞にもノミネートされた。この脚本の映画化までに
は長い年月を要した。
【シネマトゥデイ2007年11月5日 『ボーン・アルティメイタム』マット・デイモン 単独インタビュー】より
Q:2002年から演じ続けている主人公“ボーン”について、あなたの思いを聞かせてください。
僕が演じているボーンは、まさにアメリカの現在を投影しているようなキャラクターだと思う。この作品の最後で、ボーンが語るセリフがあるんだ。詳しくは言えないんだけど、自分はそのセリフを話しているときに、今、アメリカ国民が強く感じていることを代弁しているような気持ちになったんだ。
Q:撮影中は、赤ちゃんが生後3か月だったと聞きましたが、よき父親、よき夫、そしてボーンの3役は大変ではなかったですか?
この映画の中で、全編を通してボーンがめちゃくちゃストレスフルな顔をしているのは、本当に疲れ切っていからなんだよ(笑)。朝の6時に現場で監督とシーンの打ち合わせしていたときにね、「マット、本当にひどい顔をしているね……。かなり疲れているだろ?」って監督に言われたんだ。それで、「そうなんだよ。実は赤ん坊がずっと泣いていて、一晩中起きていたから……」って話したら、「いやいや、いいんだ! これぞボーンだよ! 素晴らしい!」って(笑)。ひどいよね(笑)? うちの娘は、自然な役作りの秘密兵器なんだよ。
Q:3作すべてが大ヒットしているこのシリーズですが、人気の秘密はどこにあると思いますか?
それはこの作品がいかにも大味なハリウッドの娯楽作品! という感じじゃないところに魅力があるからだと思うよ。最初の作品を監督したダグ・リーマンも、ポール・グリーングラスも、もともとはインディペンデント映画の監督なんだ。確かに大作ではあるんだけど、たくさんの予算をかけて撮る映画の大胆さや、華やかさに加えて、インディペンデンス映画っぽいテイストも含まれているから、それがミックスされてとっても面白い作品になっているんじゃないかな。
【シネマトゥデイ2007/09/13 驚異の映像はなんと4000カット! マット・デイモンの出世作『ボーン』シリーズの完結編】より
今作は意図的に、ほかのアクション映画との差別化を図るため、ありふれた手法を避ける慎重な努力がされ、その結果、なんと映像が4000カットというカッ
ト数で編集されることとなった。通常、映画のカット数は、ドラマでは、300カット程度で、アクションものになると1000カットを超えることもあるが、
4000カットというのは驚異のカット数であることは間違いない。
本作を編集したクリストファー・ラウズは、『ダイ・ハード』シリーズや『007』シリーズと比べ、暗いトーンを持つこの『ボーン』シリーズにとって、
カット数が多いことは「常に緊張感と不安感をあおり立てる効果がある」と語っている。ちなみに彼は、前作の『ボーン・スプレマシー』では、3500
カットで編集していた。今作は、思っていたより撮影が延び、公開に間に合わせるため、ラウズはまったく休むことなく3か月間、編集作業に取り組んでいたよ
うだ。
【exciteシネマ2006-02-24 マット・デイモン主演の人気シリーズは5部作?】
マット・デイモン主演の「ボーン・アイデンティティー」シリーズが、一気に第5作まで作られる可能性が出てきた。記憶喪失のスパイの活躍を描く同シリーズは現在第2作「ボーン・スプレマシー」まで公開されているが、プロデューサーのフランク・マーシャルは8月にクランクインする第3弾「The Bourne Ultimatum」(ポール・グリーングラス監督)で完結はさせず、全5作として作りたいという。現在は、脚本家とシリーズ全体の構成を練っている段階だが、主演のマット・デイモンが了承すれば、その方向で行くようだ。
なお、ロバート・ラドラムの原作は、「The Bourne Identity」(「暗殺者」新潮文庫)、「The Bourne Supuremacy」(「殺戮のオデッセイ」角川文庫)、「The Bourne Ultimatum」(「最後の暗殺者」角川文庫)の3部作となっている。 eiga.com
【exciteシネマ2007-10-21 マット・デイモン来日!「ボーン・アルティメイタム」続編あるかも!?】
今年5月のカンヌ国際映画祭では同シリーズからの卒業宣言をしたデイモンだが、そのことについては「今回が最後だという思いもあるけど、5年後、10年後の話として、もしグリーングラス監督が声をかけてくれたら、またボーンを演じたいという気持ちはある。監督も僕も、ジェイソン・ボーンを完全に葬る心の準備ができていないんだ」と続編出演の可能性も示唆した。 eiga.com
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