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2007年11月27日 (火)

243: 十二人の怒れる男

陪審員と共に 自分の心象風景が変化していく

それが 面白かった ^^♪
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原題 : 12 Angry Men

監督 : シドニー・ルメット
製作 : ヘンリー・フォンダ レジナルド・ローズ
原作 : レジナルド・ローズ
脚本 : レジナルド・ローズ
撮影 : ボリス・カウフマン
音楽 : ケニョン・ホプキンス
編集 : カール・ラーナー

キャスト : ヘンリー・フォンダ リー・J・コッブ エド・ベグリー E・G・マーシャル ジャック・ウォーデン マーティン・バルサム ジョン・フィードラー ジャック・クラッグマン エドワード・ビンズ ジョセフ・スウィニー

製作国 : アメリカ
製作年 : 1957

既に法廷劇の代名詞となって久しい、アメリカ映画史に輝く傑作ドラマ。元々は高い評価を受けたTV作品で、その脚本・演出コンビによる映画版だが、 そのいかにもTV向きの密室劇を上手くスクリーンに転化させた手腕は見事の一言。17歳の少年が起こした殺人事件に関する陪審員の討論が始まったが、誰が 見ても有罪と思えたその状況下で、ひとりの陪審員が無罪を主張した事から物語は動き始める……

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「それにしても 自分の父親を刺し殺すなんて 恐ろしい世の中になったもんだ」 「今は あんな手合いが ゴロゴロしているよ」 「しかし 自分の父親を殺すなど 昔は考えられなかった事だ」 「あんな子供は みんな死刑になって当然だ」、そんな事件を陪審員が陪審室で審議するストーリー。映画の中で、陪審制の意義や責任を述べるシーンなんかもある。こういった 事件は今の日本でもあるし、日本でも2009年から裁判員制度が始まるので、そういった視点でも興味深く見る事が出来た。

人間の心象風景の曖昧さを上手く表現していて面白かった。「陪審員の心証」←「弁護士の主張」・「検事の主張」←「被告の記憶」・「証人の記憶」← 「事件の事実」←「事件の真実」、この一連の流れが=(イコール)では無いことを感じる度に、人間の偏見や先入観って怖いなぁ、物事を客観的で公正にみる 事って難しいなぁ、と思った。と同時に、12人で話し合う内に偏見や先入観が取り払われていき、より客観的で公正になっていくのも感じられて、映画として スゴク面白かった。

自分も13人目の陪審員になった気分で楽しめた。

この裁判にかけられている少年、「自分は有罪になって、電気イスに座って、死刑になるんだ」と思ってるだろうね。少年は、陪審結果を聞いた瞬間どう思ったかな? 世の中、捨てたもんじゃない、と思ったかもね。^^♪

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以下、陪審あれこれ。 ^^

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日本で施行されていた陪審法

陪審法(大正12年4月18日法律第50号)は刑事事件について陪審員が評議をつける陪審制を定めた法律。

一つの事件で、12人以上の陪審員が必要であり、陪審員は30歳以上の男子で、読み書きができるなどの要件を満たしていることが必要としている。また法定刑が死刑又は無期懲役になる事件に限定している。当事者が陪審制によるかどうか選択できる。

1923年(大正12年)4月18日に公布、1928(昭和3年)10月1日(一部条文は先行して1927年(昭和2年)6月1日)に施行された。この法律によって484件が陪審で裁かれ、内81件に無罪判決が出た。

1943年(昭和18年)4月1日以降は「陪審法ノ停止ニ関スル法律」(昭和18年法律第88号)により、その施行が停止された。当該停止法の附則第3項には「陪審法ハ今次ノ戦争終了後再施行スルモノトシ其ノ期日ハ各条ニ付勅令ヲ以テ之ヲ定ム」との規定があるが、1945年に戦争が終わっても再開されないまま、今日に至っている。現行裁判所法第3条3項は刑事事件の陪審制を妨げてはいない。


世界各国の市民参加制度

アメリカ カナダ イギリス ロシア フランス イタリア ドイツ


陪審制度概説

まず、アメリカの陪審制度を考えてみましょう。

アメリカにおける陪審制度は、この国の民主主義的な特色です。陪審制度は、社会を支える民主主義と市民参加意識に密接に関わっています。この点に着目すると、陪審制度というのは司法制度という意味合いを超えて政治的システムであるとも言えるかも知れません。

陪審裁判というのは、アメリカ市民が法的専門訓練を受けた職業裁判官ではなく、自分の同輩(=市民)から構成される陪審員による裁判を受けるということは、その者が生活する地域社会で共有された正義感に基づく判断を仰ぐということです。

この陪審制度が政治的システムであるという理由は・・・続き

次に、日本における陪審制導入の賛成と反対の意見を見てみましょう。

賛成     1.陪審制度の公平性 2.裁判期間短縮への期待 3.人権というコンセプトから見た陪審制の妥当性 4.日本人と陪審制度の相性→良い 5.民主主義という観点から見た陪審制の妥当性
反対  1.陪審員の質の問題 2.陪審員制度の構造的欠陥 3.国民全体の意識の問題 4.日本人と陪審制度の相性→悪い 5.多数決批判

この意見を見て、みなさんはどう思いますか?・・・続き


陪審制度の基礎知識

1.陪審裁判とは 

・陪審裁判とはなにか ・戦前の陪審法 ・陪審法をめぐる議論 ・市民の裁判への不安

2.なぜ陪審裁判か

・形骸化が進行している日本の刑事裁判 ・逮捕勾留 ・弁護人依頼権 ・保釈 ・公判 ・「自白の任意性」をめぐって ・証拠法 ・有罪率99.8パーセント ・なぜ刑事裁判は形骸化したか ・「ジャパン アズ ナンバー ワン」 ・裁判官の法意識 ・現行制度の構造的欠陥 ・職業裁判官に予断 偏見は必然的 ・陪審は刑事裁判をどう変えるか ・陪審と参審・陪審制の理念


裁判員制度とは


◇◇陪審制はアメリカやイギリスで行なわれる法制度

陪審制

陪審制は、裁判員制度と似た制度ですが、国民の中から無作為に選ばれた陪審員が有罪・無罪の判定を行うだけであって、裁判員制度と異なり、基本的に懲役等の量刑までは判断しません。(陪審員の決定に基づいて裁判官が量刑を決めます)

◇◇裁判員制度と陪審員制度の違い

役割の違い

裁判員も陪審員も、国民が裁判に参加して意見を述べる点は一緒です。(ただし、アメリカの陪審員制度に関しては州によって法律が違い、同じアメリカ国内でも制度運用に差があります)

で、具体的にどの辺が違うかと言うと、【陪審員は有罪か無罪かまでしか判断しない】のに対して、【裁判員はその量刑(例えば懲役○○年とか)までの判断に踏み込む】という点でしょう。

◇◇このサイトの立場について

このサイトを作っている仮定で、複数の友人から、「お前、そんなサイト作ってるって事は、裁判員に賛成なの?」と聞かれました。

賛成するとか、しないの問題ではないんですね。この制度が始まる事は事実な訳で。で、それに(抽選であれ)参加すると言う事もまた事実な訳で。。

そんな状態で制度のことを知らないなんてのは、逆に無責任だなと思ったんですよね。

ですから、「裁判員制度」というものに賛成する趣旨のサイトでは無いし、反対するものでもありません。あくまで、これから我々が参加する制度の事を可能な限り分かりやすく紹介しようと思っているだけです。。







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