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2007年12月 3日 (月)

245: 輝く夜明けに向かって

映画の中で 叫ぶようにうたわれる歌が 印象深かった

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英題 : Catch a Fire

監督 : フィリップ・ノイス
製作 : ティム・ビーヴァン / エリック・フェルナー / アンソニー・ミンゲラ
製作総指揮 : シドニー・ポラック
脚本 : ショーン・スロヴォ
音楽 : フィリップ・ミラー

キャスト : ティム・ロビン ボニー・ヘナ デレク・ルーク ムンセディシ・シャバング ミシェル・バーガース ツミショ・マーシャ テリー・ペト

製作 : 2006年 フランス/イギリス/南アフリカ/アメリカ
日本公開 : 2007年1月27日
上映時間 : 1時間41分

実話がもとになっている。セクンダ石油製油所で働くパトリック(デレク・ルーク)は、アフリカ民族会議の起こした爆破事件の犯人として無実の罪を着 せられてしまう。アパルトヘイト状況下の黒人としては豊かな暮らしを送り、政治に関わることを避けていたパトリックだったが・・・

◆◆◆さくら60点

Catch_a_fire_08_2 「白人側」からしていう「テロリスト側」の視線で描かれているのが興味深かった。オーストラリアの監督フィリップ・ノイス(右画像)は、ニューヨークで 2001年9月10日に『愛の落日』の試写会をやったため、翌日の9.11を自身の目で見たし経験したそうだ。最初は被害者のことを考えたが、日数が経過 するにつれ「テロリスト」の事を知らなければいけないと思うようになったみたいだ。

この映画は、南アフリカアパルトヘイト時 代(1971-94)の「テロリスト」が描かれている。9.11テロとの直接的な関係は無い。でも、テロ対策捜査官ニックとセクンダ石油精油所で働くパト リック・チャムーソが中心になっているこの映画にも、共通する負の連鎖が描かれていると思った。「テロリスト」っていうのは、「白人側」からの視線でしか ないんだよね。「南アフリカの黒人側」からしてみたら、「南アフリカの白人側」が「テロリスト」に見えるんだよね。

だからこそ、ネルソン・マンデラ(南アフリカ共和国前代大統領 任期:1994年-1999年)の映像をバックにして語られた言葉が重かった。みんなの心は 悲しみと怒りで 満ちていた でも ぼくらのリーダー ぼくらの父が 人は許すことを学ばないと 自由にはなれないと 教えてくれた 力を!アフリカ! 許す力が芽生えた この言葉がこの作品のテーマにも通じるのだろう。ここでいう「自由」と「力」の意味は深い。

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映画の中でうたわれる歌が、この映画では一番印象に残った。 ^^♪


私たちの土地は ボーア人に奪われた

私たちの土地から 早く出て行って


私たち黒人民族は 土地を求めて泣き叫ぶ

あえぎつつ進んだ荷馬車 平原に刻まれた車輪の跡


我らに命を与えし 大地の声を聞け

大いなる土地 南アフリカ


私たちの土地は ボーア人に奪われた

私たちの土地から 早く出て行って


私たちの土地から 早く出て行って

アフリカの子らのために


日が沈んだら 自由の戦士が現れる

   


泣きやむがいい 南アフリカよ

もう泣かなくてよい 南アフリカよ

自由の戦士たちが 南アフリカに戻った

 

Catch_a_fire_10 脚本を担当したのは、両親が反アパルトヘイト活動家であった実体験を基に『ワールド・アパート』を執筆したショーン・スロヴォ(右画像)。父は劇中にもANC(アフリカ民族会議)幹部と して登場するジョー・スロヴォであり、本作品のアイデアは彼から与えられたものである。

残念ながらジョーは映画化を待つことなく95年にこの世を去り、エ ンドクレジットには「ジョー・スロヴォに捧げる」と記されている。またジョーの娘であり、ショーンとは姉妹のロビンもプロデューサーとして参加している。

反アパルトヘイト活動にとって重要な役割を担った音楽を再現したのは、南アフリカ音楽界の多方面で活躍しているフィリップ・ミラー。何万人もの人々が祖国 の解放と自由を夢見て歌い続けた「フリーダム・ソング」をはじめ、まるで大地の底から湧き上がってくるようなスコアが深く心に響いてくる。

「故郷よ、さらば。別れを告げて他の国へ向かおう。両親にも知られず、自由のために戦おう...」 ・・・・・・・・・・   CINEMA TOPICS ONLINE 

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