« 310: 東京物語 (紀子三部作 その三) | トップページ | 312: 魔法にかけられて »

2008年3月 9日 (日)

311: 秋刀魚の味

ほろ苦い美味しさ・・・

Sannma_02_2

監督 : 小津安二郎
制作 : 山内静夫
脚本 : 小津安二郎 , 野田高梧

出演 : 岩下志麻 , 笠智衆 , 佐田啓ニ , 岡田茉莉子

制作 : 1962年 日本
収録時間 : 112分

世界中の名監督に影響を与えた小津安二郎監督の遺作。妻に先立たれた夫、娘を嫁に出す父親という小津安二郎が繰り返し用いたテーマが遺作である本作でも語られる。

長男の幸一夫婦は共稼ぎながら団地に住んで無事に暮しているし、家には娘の路子と次男の和夫がいて、今のところ平山にはこれという不平も不満もない。細君 と死別して以来、今が一番幸せな時だといえるかもしれない。わけても中学時代から仲のよかった河合や堀江と時折呑む酒の味は文字どおりに天の美禄だった。 その席でも二十四になる路子を嫁にやれと急がされるが、平山としてはまだ・・・goo映画

IMDb★★★★★★★★☆☆ 8.3/10 662votes
YAHOO! MOVIES】 ( ABCDF ) The Critics : none Yahoo! Users : A-/6ratings
YAHOO!JAPAN 映画
★★★★ 4.25点/4人
映画生活
★★★★ 81点/18人

◆◆◆さくら69点 レンタルDVD

あたしはこの映画で、小津安二郎監督の映画鑑賞・4作品目に過ぎない。これ以前に見たのは、『晩春』、『麦秋』、『東京物語』なんだけど、この『秋刀魚の味』と似たトコロがある。4作品続けて見たので、似たトコロと違うトコロが際立って面白かった。

『晩春』、『麦秋』は時代の先をすくい取った雰囲気、『東京物語』、『秋刀魚の味』は時代の真ん中をすくい取った雰囲気があると感じた。

 
 
Sannma_01_4 あたしは、娘・路子が岩下志麻(1941年 - )だという事に気が付かなかった。役は24歳なんだけど、制作時の実年齢は二十歳なんだねぇ。今も綺麗なんだけど、若かりし頃も品があって凄く綺麗!

岩下志麻 : 1960年の映画「秋日和」の数シーンで岩下を起用した小津安二郎監督は、彼女の女優としての素質を誰よりも先に見抜き、「10年に1人の逸材だから大切に育てるように」と松竹の幹部達に語ったという。

1962年には、小津監督にとって映画「秋日和」以来の松竹作品であり、遺作となった映画「秋刀魚の味」のヒロインに抜擢され、小津映画のラストを締めくくった。小津監督は次回作も岩下をヒロインに想定して構想を練っていたという。

今でも海外に行った時には小津監督の事について質問をうけることが大変多いと岩下は語っている。

 
 
Sannma_04_3
家電製品やゴルフの打ちっ放し、他諸々に、時代が伺われるのが面白かった。この映画が1962年制作だという事を思いながら、なる程ねぇ・・・、と思ったりした。 

三種の神器

1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫という3種類の家電を三種の神器といった。1956年の経済白書によれば「もはや戦後ではない」と言 われ、神武景気を代表とする本格的に日本経済が立ち直っていった時期である。これら3種類の家電は多くの人々にとってあこがれの高価な商品であり、新しい 生活の象徴だった。また、テレビ放送が開始されたのは1953年のことで、テレビが登場する以前は電気がま(炊飯器)あるいは掃除機が代わりに入ってい た。

この三種の神器のうち最も普及が早かったのは白黒テレビで、逆に一番遅かったのは冷蔵庫である。
 
 

当時既に、ゴルフの打ちっ放しがあったのには、ちょっと驚いた。

前に見た三作の紀子は外出にワンピースなんかの洋服を着ていたけど、この映画の路子は外出に着物を着ていた。それをあたしは、おっ、粋だねぇ♪なんて思った。20代の未婚女性が、着物を古い文化と捉えるんじゃなくて、外出時のお洒落と捉えているのが伺えて、興味深かった。

家電や生活様式に時代を感じるものの、登場人物の感覚に古さを感じる事は、『晩春』、『麦秋』、『東京物語』の“紀子三部作(1949年~1953年)”と違って、『秋刀魚の味(1962年)』は無かった。 。。。たかが10年、されど10年。

Sannma_03_2

Sannma_00

 
 
 
 
 
 
 
 

***・・・・・ 小津安二郎監督作品 ・・・・・***

 

「そうかね、そんなものかね」
「そうよ、そうなのよ」
「ふーむ、やっぱりそうかい」
   

 
 
 
 
 

|

« 310: 東京物語 (紀子三部作 その三) | トップページ | 312: 魔法にかけられて »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/97690/11104156

この記事へのトラックバック一覧です: 311: 秋刀魚の味:

« 310: 東京物語 (紀子三部作 その三) | トップページ | 312: 魔法にかけられて »