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2008年3月18日 (火)

315: お遊さま

日本的な風情が美しい

Oyu01

監督 : 溝口健二
脚本 : 依田義賢
原作 : 谷崎潤一郎 『蘆刈』(1932年)

出演 : 田中絹代 , 乙羽信子 , 堀雄二 , 進藤英太郎

収録時間 : 93分
制作 : 1951年 日本

お遊さまは、小曽部の家から金満家粥川へ嫁入って間もなく夫に別れたが、一人子一の養育のかたわら、贅沢と遊芸三昧に憂さを晴らしているひとであった。一番仲のよい妹お静が芹橋慎之助と見合いをするのに付き添って行くが・・・ goo映画

IMDb★★★★★★★☆☆ 8.0/10 140 votes
【YAHOO! MOVIES】 -
YAHOO!JAPAN 映画
★★★★ 4.4点/5人
映画生活
★★★☆ 75点/2人

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自己犠牲の上に成り立つ微妙な三角関係は、意地の悪い視線を向ければ穿った見方が出来る。三人誰もが、相手中心の考え方・行動に見えて、実は自己中 心の考え方・行動と表裏一体になっている。自己犠牲に見えるその行為が、実はその本人の核を守った行為でもあり、必ずしも犠牲になっているとばかりは云え ないように見える。だから、本来悲しいお話なんだろうけど(だよね?)、全然悲しく感じなかった。ある意味、皆が自分の思い通りに生き、思い通りの結果を 得た様に思えた。

・・・・・というのは、ものの哀れを理解出来ないあたしの視線を向けるからだ。素直な視線を向ければ、日本的な風情のある建物や景色(障子を開け放 した部屋の様子、つまりは前景にも背景にも緑があり、外部と内部の空気の流れを遮る壁が存在しない空間が、とても清々しく 感じられ、心惹かれた。洋風の生活様式になり壁に囲まれた建物で暮らす今の日本では、都会でも田舎でも見ることの出来ない光景だ)、服装、本心を見せない 後姿での表現、等などが、しんみりと美しかった。登場人物の心情も、その押さえた感情が痛々しくって切なさが募る。無理と分っていても、その想いを成就さ せて上げたい!、と思ってしまう。でも、登場人物たちは皆、弱々しくは無かった。静かな生命力に満ちた映画だった。 。。。と思う。

 

 
 
 
 
 

***・・・・・ 溝口健二監督作品 ・・・・・*** 

 
 

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