410: 天使と悪魔
原題: Angels & Demons
監督: ロン・ハワード
原作・製作総指揮: ダン・ブラウン
製作: ライアン・グレイザー / ジョン・キャリー
製作総指揮: トッド・ハロウェル
脚本: アキヴァ・ゴールズマン / デヴィッド・コープ
撮影: サルヴァトーレ・トチノ
プロダクションデザイン: アラン・キャメロン
衣装デザイン: ダニエル・オーランディ
編集: ダン・ハンリー / マイク・ヒル
音楽: ハンス・ジマー
キャスト: トム・ハンクス ユアン・マクレガー アイェレット・ゾラー ステラン・スカルスガルド コジモ・ファスコ アーミン・ミューラー=スタール ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ
製作: 2009年 アメリカ
上映時間: 2時間18分
宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、ヴァチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが……シネマトゥデイ
【IMDb】 ★★★★★★★☆☆☆ 7.1/10 2,376votes
【YAHOO! MOVIES】 The Critics: C+ 14reviews Yahoo! Users: B 161ratings
【YAHOO!JAPAN 映画】 ★★★★☆ 4.01点/87人
【映画生活】 ★★★★☆ 82点/15人
◆◆◆さくら65点 劇場鑑賞(原作は未読)
好みじゃなかった。それに尽きる。![]()
ローマやヴァチカンに行った事があるから、景色からその時の記憶を辿りたかったけど、そんな心の余裕は持てなかった。色々と勘ぐり過ぎて、見終えた後はどっと疲れが出た。個人的には、ラストにもう一捻り二捻りあるかと思っていたので、映像的に派手ではあるけど順当な終わり方過ぎて、ちょっと拍子抜けした。
以下ネタバレあり
+イルミナティを粛清
1968年 教会はイルミナティの科学者4人をさらい
その4人の胸に十字架の焼印を押した
彼らの罪を清め落とすためだ
そして4人を処刑し 遺体を道端に放りだした
教会の支配を疑う者への見せしめとしてね+ヴァチカンを粛清
我々はお前たちの4本の柱を破壊する
プレフェリーティたちに焼印を押し
科学の祭壇に捧げる生とする
そしてお前たちの教会は破壊され
ヴァチカンは光に飲み込まれるであろう
“啓示の道”の終わりには星が輝く
壮大で深遠な事件に見せかけて、見終えてみれば単なるカメルレンゴの個人プレーに過ぎない、ってどうなのよ。それならそれで、もうちょっとカメルレンゴの内面を掘り下げて、やった事に重みを持たせて欲しかった。
それに、あの謎解きを面白がるだけの予備知識が無いのが、あたしにとっては致命的だった。あっちだこっちだ、これがあれだと言われても、「あっそうなの」って感じでワクワク出来なかった。「あ~あ、このパターンが5つ目の焼印の謎に辿り着くまでずっと続くのね、・・・しんどい」なんて思いながら見た。
場面転換が早くて、建物や美術品をしっかり鑑賞出来なかったのも残念だった。もうちょっと場面に溜めがあって欲しかった。
でも、セルン(欧州原子核研究機構)、スイス衛兵隊、コンクラーベ(教皇選挙)、カメルレンゴ(ローマ教皇の侍従)の様子なんかは、それなりに興味深かった。あと、「反物質」という半現実で半SF的なシロモノ、枢機卿のイタリアンレッドの美しい法衣なんかもね。
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
カメルレンゴが、何が目的で、あるいは本来どういう結果を望んで、イルミナティを騙るという手段を取ったのか、未だに理解しきれない。カメルレンゴの動機(=彼の信仰心のあり方)を掴み切れていないから、しっくりこないんだろうなぁ。
だから、カメルレンゴの言った「今こそ全世界に真実を告げるべきです」という言葉の「真実」が何だったかさえ、イマイチ分からない。イルミナティによるテロを全世界に告げる事によって、“神の真似事”をする科学の粛清を訴え、ヴァチカン(=カトリック教)の覇権を磐石にしたかったのか?
ちょっと自分の頭の中を整理してみよう。
カメルレンゴは、頭で科学を理解していても、心で神を信じていた。というか、科学よりも教会が優位であるべきと考えていたから、神の世界創造を否定する実験を告白する科学者を責めないローマ教皇の態度が許せなかった。だから、教皇を暗殺した。
当時のイルミナティが考えたガリレオ・コードを知っていた(解読したのもカメルレンゴ?)から、反物質の威力を利用して暗号に当てはめ、イルミナティのテロを装って敢えて「科学vs宗教」を演出する。教皇暗殺もイルミナティの仕業にして、ヴァチカン内部の不安を煽り、対立構造を作ろうとする。そうする事によって、ヴァチカン内部だけでなく、世界中に散らばっている信者達に科学の負の面を喧伝し、人々の信仰心を煽って教会を優位に位置付けたかった。カメルレンゴにとっては、教会の求心力を高める事が、信仰の正しいあり方だった。
教皇権力を自身の手中に収めるのが目的では無かった。いや、教皇権力を自身の手中に収め、教会の力を増したかったのか? ヘリコプターに乗って上昇、自動運転にして脱出、パラシュートで落下(失笑)云々のくだりが、偶然なのかそれとも神頼みとはいえ狙い通りなのか良く理解できなかったので、この辺りの心情はあやふやにしか掴めなかった。
とにかく、カメルレンゴの企みは、肝心なトコロで上手くいかず失敗。全てがばれて焼身自殺。でもってラストは、聖書にも落ち度があるし、科学も万全ではない、この二つは対立するものではなく、お互いを補完し合って人々を幸せに導くものなのだ、という感じのオチになった。
この流れで、だいたいあってるのかな・・・? 何か変だよね? ![]()
★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
せっかく見たんだから、自分の無理解を棚に上げて愚痴ってるだけじゃなくて、なるべく映画を理解したいと思うものの、これ以上その気力が湧いてこない。色んな人のレビューを読んだりして、ぼちぼち考えていく事にしよう。うん、そうしよう。 。。![]()
◆◆◆覚書
・アンビグラム
アンビグラムとは、語を与えられた形式だけでなく、異なる方向からも読み取れるようにしたグラフィカルな文字のこと。 wiki
下記のアンビグラムは、文字を180度回転させても同じ語に読める。
↑「earth air fire water (illuminati diamond)」
・ピラミッドに目
イルミナティのシンボルはピラミッドに目のシンボルである。このシンボルはエジプトに由来し、「ホルスの目(ウジャト<Udjat>の目)」と呼ばれる。このシンボルは権力構造のヒエラルキーとすべてを監視する支配者を表しているとされる。 wiki
・五芒星
5つの要素を並列的に図案化できる図形として、洋の東西を問わず使われてきた。世界中で魔術の記号として用いられ、扱い方一つで守護に用いることもあれば、上下を逆向きにして悪魔の象徴になることもある。 wiki
・土・空気・火・水の場所 (四大元素)
偉大な彫刻家ラファエロが設計した墓 サンティの土の墓
サンティとは、偉大な芸術家ラファエロのファミリーネーム。ラファエロ・サンティが設計したこの礼拝堂は、通称を土の礼拝堂という。つまり、この場所は科学者の集団である秘密結社イルミナティにとって、科学の四大元素となる“土”を意味するのだ。そう、ここは彼らが残した“啓示の道”の出発点となるのだ。続きを読む (yahoo特集)
西風の神が描かれた、楕円形のレリーフ ウェスト・ポネンテ
ウェスト・ポネンテとは、楕円(だえん)形の白い大理石のレリーフのこと。彫刻家ベルニーニの作品で、ヴァチカン市国内のサン・ピエトロ広場にタイルのように地面に埋め込まれている。そこに描かれているのは、天使のような容ぼうの西風の神。神の口から吹き出される強い息は、ヴァチカン市国から“外へ向かう空気”として描かれている。続きを読む (yahoo特集)
ベルニーニが意図的に創作した女性像
女性の表情に性的な表現があると人々の好奇心を集めた、ベルニーニの著名な彫刻「聖女テレサの法悦」。天使の槍(やり)に貫かれ、情熱の炎に身もだえる女性テレサを描いた彫刻だ。この表現はベルニーニの策略で、ヴァチカンがあからさまな性的表現を嫌ってこの彫刻をへんぴな場所に移すようにと、あえて作った作品と考えられる。続きを読む (yahoo特集)
4つの大河を表す水をたたえた彫刻 四大河の噴水
「四大河の噴水」は、ナヴォーナ広場の中央に位置する水をたたえる彫刻で作者はベルニーニ。旧世界の4つの大河であるナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川の壮大さを賛美している。中央部分は約6メートルもの高さになる。随所に開いた大小の穴から水が吹き出ていて、噴水の上には巨大なオベリスクがそびえ立っている。続きを読む (yahoo特集)
天使と悪魔の顔を持っていたカメルレンゴ・・・
◆◆◆追記 おまけ
<科学を信じない「キリスト教原理主義」の人々>
「キリスト教原理主義」というのは周りの人たちがいっていることで、本人たちは「福音派」といっている。「福音派」とは「聖書」を一言一句信じ科学を否定する人々で、彼らは聖書で覚えたことと学校で教えることが違うから、学校が間違っていると考える。そして、キリストが人類に救いの道を開くという教えを信仰している。そういう人たちが、アメリカの25%以上=約8000万人もいる。
そうなると、彼らがアメリカの選挙をコントロールしてしまう。そうして誕生したのがブッシュ元大統領だ。彼はアメリカに初めて誕生したキリスト教原理主義を支持基盤とする大統領なんだ。
*source: 2009年5月17日放送 松嶋X町山_未公開映画を観るTV "ジーザスキャンプ(jesus camp)" 第79回アカデミー賞ドキュメンタリー長編賞ノミネート作品。アメリカを動かすキリスト教原理主義の実態を描いている。
<安全vs安心 ~科学と民意の壁~>
クローン牛、遺伝子組み換え種子、ES細胞・・・・・
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コメント
(o_ _)o うーむ
謎について観客に事前に考えさせる時間がなく
ズンズン主人公が引きずり回して行く為 入り込めないよね
(途中で一瞬一瞬たびたび寝てたけど)
原作本があっても 映画は映画で作品として完結してなきゃ
投稿: nono1 | 2009年5月17日 (日) 11時05分
そうなのよね~ 居眠りの価値がある映画だと思う

こういう作りならいっそアクションムービーに徹してくれたら
もっと映画の時間を気軽に楽しんだのになあ
投稿: さくらスイッチ | 2009年5月17日 (日) 12時07分