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2009年11月10日 (火)

439: 活きる

40年代 「国共内戦」時代
50年代 「大躍進」時代
60年代 「文革」時代
庶民生活に息づく中国近代史・・・

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原題: 活着

監督: チャン・イーモウ
製作総指揮: コウ・フォン 、クリストフ・ツェン
原作: ユイ・ホア
音楽: チャオ・チーピン
脚本: ユイ・ホア 、ルー・ウェイ

キャスト: グォ・ヨウ、コン・リー、ニウ・ベン、グォ・タォ

製作: 1994年 中国
上映時間: 131分

1940年代の中国。資産家の息子だったフークイだが、賭けに負けてしまい全財産を失う。身重の妻チアチェンは愛想をつかして実家へ戻ってしまった。しかし、半年後・・・ヤフー映画

IMDb★★★★★★★★☆☆ 8.0/10 5,610votes
YAHOO! MOVIES】 Yahoo! Users: A- 290ratings
YAHOO!JAPAN 映画★★★  3.33点/9人
映画生活★★★ 81点/40人

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人にも歴史にも暗部がある。標榜する大義名分がグロテスクに姿を変えて、正義と幸せを夢見た未来を食い荒らす。表向きには体制に沿いながら、内心は疑問を感じている。なんて事が書かれた、中国近代が舞台の自伝『ワイルド・スワン』を読んだ後にこの映画を見たので、より面白く感じた。

大躍進時代に息子を、文革時代に娘を亡くして、福貴と家珍がする自己批判の言葉。走資派にされてしまった春生を、事故とはいえ彼に息子を殺された福貴と家珍が励ました言葉。同じく走資派にされてしまった町長や王先生に対する福貴と家珍の言葉。皆が政策の犠牲になっている事を遠回しに表しているそれらの言葉は、緩やかな政治批判になっていた。でも、政治を糾弾する映画というよりは、日々を精一杯生きる一般庶民を励ます内容になっていたと思う。

共産党政策下の労働者である家珍が、きれいにお化粧して手入れの行き届いた美しい手をしているのに、とても違和感があった。ま、女優メイクは別にして、共産党員の服装、餃子や饅頭などの食事、住居の様子などの風俗は、とても興味深かった。

この映画のおかげでビジュアルが頭に入ったので、今読んでいる本『マオ ~誰も知らなかった毛沢東~』を、より楽しめそうだ。

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コメント

ビジュアル入ったね
当時の庶民の生活とか
餃子が御馳走で子供がお弁当で楽しみにしていたところなんか

影絵の場面が幻想的でまた彼の運命の物悲しさを側面的に語っているようで特に印象に残っている

またストレートではないけれど文革批判も描かれていて興味深かった

そしてこの映画を見たことががその後いろいろまた中国映画を見てみようと思う一つの機会となった

投稿: nono1 | 2009年11月13日 (金) 06時38分

この後「天安門事件」に時代は続いていくんだよね・・・
その後が気になる(笑)

影絵の場面は 綺麗で叙情的だったし
思想文化の移り変わりも反映してた
わたしも印象に強く残った

伝えたいメッセージと表現の規制のはざ間で
文革の表現には苦心しただろうね

中国についてほとんど何も知らないので良い勉強にもなった
映画って色んなことを教えてくれるhappy01

投稿: さくらスイッチ | 2009年11月13日 (金) 23時28分

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