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2009年11月26日 (木)

442: アズールとアスマール

“これこそが未来への答え

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原題: Azur et Asmar

監督: ミッシェル・オスロ
製作: クリストフ・ロシニョン
製作総指揮: エーヴ・マシュエル
原作: ミッシェル・オスロ
脚本: ミッシェル・オスロ
音楽: ガブリエル・ヤーレ
キャスト: シリル・ムラリ カリム・ムリバ ヒアム・アッバス パトリック・ティムシット ファトマ=ベン・ケリル
日本語吹替版キャスト: アズール/浅野雅博 アスマール/森岡弘一郎 クラプー/香川照之 ジェナヌ/玉井碧 シャムスサバ姫/岩崎響

製作: 2006年 フランス
上映時間: 1時間39分
配給: 三鷹の森ジブリ美術館

兄弟のように育ったアズールとアスマールが、妖精を探す冒険を経てたどり着く心の成長を、鮮明なストーリー展開と色彩で表現した。アラベスク文様のモザイク、アラビア語の響き、幻想的な音楽など、異国情緒あふれる中世イスラム世界の美しさも印象的。シネマトゥデイ

IMDb★★★★★★★☆☆☆ 7.5/10 551votes
YAHOO! MOVIES】 The Critics: Yahoo! Users: B  11ratings
YAHOO!JAPAN 映画★★★★ 4.44点/57人
映画生活★★★ 81点/43人

【さくらスイッチ】 ★★★★ 80点

★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

とにかく夢のように美しい絵柄に感動した。

以下、絵バレ m(_ _)m 01_2

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以下、公式HPより ・・・微妙にネタバレあり

◆希望に満ちたお話

人工的に作られた迷信や誤解によって、異なる者同士が争い合っている世界。様々な違いによって区別され差別される社会構造。オスロ監督は、このような現代にむけて、人々が相互に理解し合い融和していく為の、希望に満ちたこのお話を、とびきり美しくまた面白く語っているのだ。

◆ルーツはイスラムに

物語の舞台は、中世イスラム世界。特に北アフリカのマグレブ地方(現在のモロッコ・チュニジア・アルジュリア)がモデルとなっている。架空の動物や妖精も登場するが、アンダルシアの建物をはじめ、歴史的建築物や実在する風景もあちこちに出てきている。また、当時、医学も数学も天文学も・・・また芸術も科学技術も、ヨーロッパを遥かに凌駕するイスラム文化が花開いていた時代でもあった。シャムスサバ姫の宮殿にあった天体観測台やヤドアの研究室がその例である。東洋の人々がヨーロッパから輸入したと思っている文化の多くは、そのルーツがイスラムにあったのである。

◆さまざまな見聞のなかにこそ

「アズールとアスマール」がどんなにユニークで面白い映画か、子どもにも大人にもすぐにわかります。そしてそれを楽しみはじめると、とんとん拍子で進む冒 険譚も、そのゲーム的な手順のよさがかえって小気味よいほど。その過程で出会うさまざまな見聞のなかにこそ、この映画の主眼があるからです。

◆異国を疑似体験

「アズールとアスマール」の主眼とは何か。それは、異なった人種や民族、文化圏などの間にある反目や偏見を取り除き、人々が相互理解と融和に向かうための基盤づくりに役立つことを、とびきり美しく面白く語ろう、という狙いです。オスロ氏は、スピーディーな展開のなかに、観客がこの問題を考えていけるための大事なポイントを、充分な現実的描写によって豊かに織り込みます。映画のなかで話されるアラビア語はまったく訳すことをせず、言葉の通じない異国での体験を擬似的に観客に味わわせるのもそのためです。そして作品の中にふんだんに「対比」を仕掛けました。

◆中世ヨーロッパと中世イスラム世界

青い目のアズールと黒い目のアスマールは、母のない子と父のない子の乳兄弟で、片や領主の息子、片や他国者の貧しい乳母の子。教育も受けられなかったアスマールは、母親とともに屋敷を追い出され、ヨーロッパに恨みをもち、そこの人間を醜いと思いこむ。乳母の国に憧れて海を渡ったアズールもまた、貧しい人々、醜い景色、青い目を不吉とする迷信、すべてに失望して文字どおり目を閉ざし、盲目をよそおう。そして物乞いに身を落としたアズールの前に、女大商人となった乳母と息子アスマールがあらわれ、立場が逆転する。フランスで迫害されたユダヤ人学者も、迫害のない寛容なイスラム世界では、同じよそ者扱いながら賢者・医者として生きられる。粗野で閉鎖的な中世ヨーロッパと、交流によって繁栄する中世イスラム世界。

◆反目や偏見をなくすためには

反目や偏見をなくすためには個人と個人の付き合いこそ大切、と、こういう対比のなかで、オスロ氏はじつに個性的で面白い人物たちを活躍させます。そこがこの作品の一番の魅力です。二十年前フランスから流れてきて物乞いをしているクラプーも、大商人の乳母ジェナヌも、なんとも可愛い聡明なシャムスサバ姫もユダヤ人の賢者も、そしてもちろん主人公のアズールも、それぞれがまるでちがう人物なのに、「二つの国、二つの言語、二つの宗教を知っている」点で共通していて、対話が成立しうる相手なのです。マグレブからの移民の多いフランスならではの着眼が光ります。母とはちがい、アスマールはアズールに心を閉ざしたままですが、冒険で競い合ううち、危機に直面し、幼時の友愛をよみがえらせます。

◆上機嫌の未来思考を促す

映画に宗教色は一切なく、女性の地位など現実にはほぼありえなかった設定を巧みに導入することによって、現代の欧米人とムスリム双方に対し、希望に満ちた上機嫌の未来思考を促します。そして花咲乱れる中庭や、理想化された天文台や、華麗なアラベスク装飾をふんだんに描き出して、イスラム文化への敬意と憧憬を呼び起こすのです。ご存じのとおり、中世のイスラム世界は繁栄を誇る先進地で、ギリシャの科学も医学もそこを経由してヨーロッパに入ったのでした。

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コメント

lovelyわー!すてきだね!!
幻想的 見てみたいな~(o^-^o)

投稿: | 2009年11月27日 (金) 06時14分

おすすめhappy01

投稿: さくらスイッチ | 2009年11月27日 (金) 21時18分

モチーフ デザイン 色彩 どれも
とても好い

しばし 
時間を忘れて
物語の世界に遊んだ

ありがとう crownshine

投稿: nono1 | 2009年12月 5日 (土) 20時08分

同監督の『キリクと魔女(1998)』というアニメ映画も見たけど
派手なのにどぎつくない絶妙の色彩バランスは
本当に素晴らしいと思う

お礼なんて・・・ヾ(´ε`*)ゝ

投稿: さくらスイッチ | 2009年12月 5日 (土) 22時18分

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映画アニメ 「アズールとアスマール」 Azur et Asmar 観ました            ミッシェル・オスロ監督 2006年 (フランス)                                高畑 勲:日本語版監修・演出 (ネタバレあり) 少女マンガの様だとも思いましたが、それよりも細部まで緻密で美しい映像は動く絵画です。うっとりするほど美しい。 (3DCGという技術も使われてるようですが、すみません詳しく分りません〜もしかして「ベクシル」や「ベオウルフ」と同じようなものかし... [続きを読む]

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