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2009年11月30日 (月)

445: シュウシュウの季節

政治的要因と性的描写から 中国では上映が禁止されている

Xiu

原題: 天浴
英題: XIU XIU: THE SENT DOWN GIRL

監督: 陳冲
製作総指揮: 陳冲 劉雲 夏怡
製作: 陳冲 陳恵中
脚本: 厳歌苓 陳冲

出演者: 李小璐(ルールー) 洛桑群培(ロプサン)

制作: 1998年 アメリカ
上映時間: 99分

1970年代半ば、文化大革命末期の中国では、都会の学生を農村へ送り込む“下放運動”が行われていた。都会から辺境の地へ送られた少女シュウシュウはチベットの男ラオジンと共に放牧を学ぶことに。革命の理想を信じ、ひたむきに任期を全うし、両親のいる成都に帰れる日を待ち望むシュウシュウだったが・・・Yahoo!JAPAN映画

IMDb★★★★★★★☆☆☆ 7.3/10 1,964votes
YAHOO! MOVIES】 The Critics:- Yahoo! Users: B  63ratings
YAHOO!JAPAN 映画★★★★ 4.29点/7人
映画生活★★★ 67点/9人

【さくらスイッチ】 ★★★☆☆ 65点 (レンタルDVD)

○o。+..:*○o。+..:*○o。+..:* 

中国近代を舞台にしたユン・チアンの著作『ワイルド・スワン』と『マオ 誰も知らなかった毛沢東』を読んで、毛沢東時代が舞台の映画を見たいと思って借りてみた。

思わず目を背けたほど残酷な映画で、ちょっと耐えられない。見なきゃ良かった、とさえ思った。でも今は、政治面より幼い愛情が心に残るいい映画だったかも、と感じ始めている。(笑)

Xiu3

<映画の時代背景 wiki>

◆下放による思想改革

上山下郷運動(じょうさんかきょううんどう)とは文化大革命期の中華人民共和国において、毛沢東の指導によって行われた、青少年の地方での徴農(下放)を進める運動のこと。下放はそれまでにも行われていたが、文化大革命以後、都市部の青年層に対して、地方の農村で肉体労働を行うことを通じて思想改造をしながら、社会主義国家建設に協力させることを目的とした思想政策として進められた。

この政策は、「農民と労働者を同盟させる」という毛沢東思想を強化し、青年を農村体験で思想教育し、都市と農村の格差も解消するという大規模な実験であった。一方で、青年が修正主義に向かうのを防止し、都市で深刻になってきた失業問題を一気に解決するほか、無職の青少年の勢力が政治的脅威になる前に彼らを都市から追放するという政治的目的もあった。

◆農村支援の名目のもとに

1950年代の人民公社政策や大躍進運動の失敗によって実権を失っていた毛沢東は、1965年から実権派に対する奪権を目指し、文化大革命を計画、それと同時に旧思想や旧習慣の打破を主張する紅衛兵が学生を中心に台頭するようになった。毛沢東は同年8月18日から11月26日にかけて全国から上京してきた紅衛兵延べ1,000万人と北京の天安門広場で会見し、紅衛兵運動は全国に拡大するようになった。

しかし紅衛兵運動は派閥に分裂し、1966年から1968年にかけて実権派打倒に猛威を振るい、毛沢東も統制ができなくなったために上山下郷運動が行われた。農村支援の名目のもとに約400万の中学卒業生が農村や辺境に追放され徴農される下放政策が行われた。

◆政策の終わり

1970年代に入り、各種の名目(工場などへの就業、政府・党・研究機関などへの登用、病気による免除、一人息子・一人娘・両親不在などの理由による免除など)によって徐々に青年たちの都市への帰還(回城)が認められるようになった。1970年代後半には辺地にとどまったままの青年たちは請願・ストライキ・絶食・線路上に寝るなどの抗議運動を通じて「回城」を要求する抗争を各地で展開した。映画監督のチェン・カイコーも下放された、雲南省のシーサンパンナでの抗争が有名である。

1978年10月、「全国知識青年上山下郷工作会議」は上山下郷運動を停止し、青年たちの都市帰還問題と就職問題にあたるようになった。1979年以後、農村で結婚し永住することになった人々を除く多くの青年が帰宅を始めた。中には既に現地で結婚していたが離婚して元の街に帰った人々もおり、取り残された妻や夫、その子供らも後を追って都市へ向かうなど各地で別離が相次いだ。各種の原因で辺境にとどまった知識青年は数十万人に達するとの統計もある。

Xiuxiu_3

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コメント

わー やっぱり
ある新聞の投稿サイトで トラウマになりそうなほど衝撃的な映画は?というトピックで 読者からの書き込みにこの映画があったので 題名は知っていた

いまのところまだ 見る勇気がないよー
m(. .)m


投稿: nono1 | 2009年11月30日 (月) 06時40分

‘衝撃的な映画’・・・本当にそうだと思う
少しでも内容の残酷さを知っていたら見なかった

この時代を生きた陳冲監督(1961- 女優・映画監督)が
映画に込めた「怒り」の矛先が何処を向いているのか?
考え出すと深い迷路に入り込んでしまう

この映画には 無知と醜い人間性が描かれている
一見するとそれらは個々に因るかに見える
でもそれらは 欺瞞に満ちた政治政策の結果に他ならない
それに底知れぬ恐怖を感じる

見た直後とは感想も変わってきた
考えて消化しないとトラウマになってしまいそう
考える事を強制する映画・・・・・疲れた coldsweats01

投稿: さくらスイッチ | 2009年11月30日 (月) 20時36分

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