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2010年1月30日 (土)

483: 誰が電気自動車を殺したか?

革命に銃は必要ありません
科学と技術で世界を変えればいいんです
我々は強い意志さえあれば
再生可能でクリーンな社会を実現できるのです

Whokilledtheelectriccar_bigposter

car原題

Who Killed the Electric Car?

carスタッフ、他

監督: クリス・パイン
音楽: マイケル・ブルック
撮影: サディウス・ウォドレー
公開:  2006年6月28日
製作国: アメリカ
上映時間:  97分

car概要

過去、大きな注目を集めた電気自動車。カリフォルニア州は、1996年から電気自動車の導入政策を始めたのだが、ある時期から電気自動車が街、市場から消えてしまった。果たして誰かの陰謀なのか? wiki

carレビュー評価

IMDb★★★★★★★★☆☆ 7.8/10 5,188votes
YAHOO! MOVIESThe Critics: B+/6reviews Yahoo! Users:B 994ratings
YAHOO!JAPAN 映画★★★☆ 3.67点/6人
映画生活★★★★ 63点/10人

car見るきっかけ&感想

2006年の夏にその存在を知ってから、いつか見ようと思っていたドキュメンタリー。やっと、やっと、見た。(笑)

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今更見てもどうかな、と思っていたけど、意外に今でも色々と興味深く面白かった。

電気自動車から撤退しハマー等の大型車で利益を上げたものの時代はエコに移り、ずさんな経営や企業年金等が重くのしかかったGMは事実上破綻(2009/2)に追い込まれた。すったもんだして新生GMに・・・。

トヨタはハイブリッド車が好調と思っていたら、サブプライムローン問題からリーマンショックと続く世界金融危機(2007~)による減収、アメリカでアクセルペダルを巡る大規模リコール、その対象となる8車種の販売と生産を一時的に停止(2010/1/26付発表)、そのリコール車と同じ部品を使っていたとして中国で生産している多目的スポーツ車の「RAV4」をリコール(2010/1/29付発表)・・・。

明日のことは分からない~♪、降るのか晴れるかさえ~♪、・・・エンディングの歌が心に響く。

多くの様々な悲劇を生んで来た石油依存社会。新しい社会に生まれ変わらないと、人間は未来を生き抜くことが出来ない。人間同士が対立して自滅する前に、地球が人間を滅ぼすかもしれない。

「革命に銃は必要ありません。科学と技術で世界を変えればいいんです。我々は強い意志さえあれば、再生可能でクリーンな社会を実現できるのです」、「企業の対応を待つ必要は無いのです。自分で始めればいい」、という言葉が心に響く。

car覚書

誰が電気自動車を殺したのか? 意見は様々です。本当に誰が犯人なのでしょう。一言でいうのは難しいですね。

「電気自動車を殺したのは、愚かな企業でしょう」、「石油業界が殺したんでしょう」、「アラン・ロイドが犯人だ。ちゃんと見てたんです」、「電気自動車を殺したのは大気資源局。自動車メーカーからの圧力に負けたの」、「大気資源局も共犯だが、主犯はGMでしょう」、「僕はそうは思いませんね。GMという会社は、売れればどんな車だって売る会社なんですよ」。

容疑者:消費者・・・。メーカーは需要が無かったから、と言っています。本当に?

容疑者:電池・・・。電池の寿命が短かったから、という事はないでしょうか。電池の開発は成功していたのに!?

容疑者:石油会社・・・。代替技術を封じ込めようとした。「電気自動車を殺したのは石油会社ではありません。時代遅れだからです」。

容疑者:自動車メーカー・・・。GMは電気自動車を軽視していました。カルフォルニア州の規制に反発して、技術的努力をしなかった。電気自動車EV1を持つGMは、ライバルを大きく引き離せる。実際、他のメーカーより2~3年、先行していました。だが彼らは、優位を生かさなかった。その理由は、電気自動車やハイブリッドは、利益にならないと言うんです。彼らは、たとえばトヨタが――、プリウスで大損すると思っていたんです。トヨタが損をしていないのは、周知の通りです。電気自動車は他の問題もありました。内燃機関を持たないので、ガソリン車のように交換パーツで利益が出ない。EV1の整備はとても簡単なんです。GMはハマーに肩入れしました。ハマーなら利益がでると踏んだんです。環境には良いかもしれないが、けち臭い感じのするEV1は人気薄でした。一方、近所を制圧するようなどでかいハマーは、大人気を呼びました。いかにも90年代的です。そして政府が、大型車購入に減税を・・・

容疑者:政府・・・。チェイニー副大統領/元石油会社CEO、ライス国務長官/元石油会社取締役、カード元首席補佐官/元GM副社長。カルフォルニア州のZEV規制が全国に広がるのを阻止。サウジアラビアが計算高く立ち回り原油価格を下げ、代替技術の開発は腰砕けになりました。皮肉なのは日本のメーカーが危機感を持って、トヨタやホンダが負けまいとハイブリッドカーを開発したのです。

容疑者:カルフォルニア州大気資源局・・・。なぜ厳しい規制を遠さないで撤退してしまったのでしょうか。

容疑者:水素燃料電池・・・。電気と違って水素の補給地は限られてくる。他諸々の理由で水素燃料電池車の実用化の目処がたっていない。

・・・・・2005年3月15日、最後のEV1が運び出され、壊されました。

容疑者:自動車メーカー@有罪、容疑者:石油会社@有罪、容疑者:電池@無罪、容疑者:州大気資源局@有罪、容疑者:消費者@有罪、容疑者:政府@有罪、容疑者:燃料電池@有罪。

プラグインハイブリッドカーが未来的に有望です。革命に銃は必要ありません。科学と技術で世界を変えればいいんです。米国民は新しい事物に対し、草の根レベルで反応します。それが発展の原動力なのです。我々は強い意志さえあれば、再生可能でクリーンな社会を実現できるのです。

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