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2012年2月 4日 (土)

603: J・エドガー

8人の大統領が恐れた男 FBI初代長官、J・エドガー・フーバー
J02

J. Edgar(2011/アメリカ/137分)

監督: クリント・イーストウッド
脚本: ダスティン・ランス・ブラック

キャスト: レオナルド・ディカプリオ、ナオミ・ワッツ、アーミー・ハマー、ジョシュ・ルーカス、ジュディ・デンチ

FBI初代長官ジョン・エドガー・フーバーの半生を、クリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化した伝記ドラマ。母親からのでき愛、側近との関係など、フーバーの輝かしい功績の裏に隠された禁断の私生活を赤裸々に描いていく。

IMDb】 7.1/10 10,568 users
YAHOO! MOVIES】 Yahoo! Users ★★★☆  758ratings
YAHOO!JAPAN 映画】 ★★★☆  3.67点/83人
映画生活】 ★★★☆    68点/29人

chair 感想

TBSラジオ『キラ☆キラ』ポッドキャストの町山さんのコラ☆コラ(2011.11.25)で知って、ネットで人物像を流し読みしたら、フーバー長官に興味が湧いてきたので観に行ってきた。

さくらスイッチ 60点 (劇場鑑賞/字幕)

エドガーが最期の瞬間に見たかもしれない走馬灯現象がこんな感じだったんだろうな、なんて思わせられる流れ去るような一人称的展開になっていて、まさに回想録を淡々と聞いているような感じに終始した。個人的には少々退屈も感じたけど、ところどころに象徴的で印象に残るシーンがあったし、秘書ヘレン・ギャンディと副長官クライド・トルソンの誠実な人物像に惹かれたし、当時のファッションも好きなので、まったりと楽しむことが出来た。

事件等の流れとしてはスッキリしないモヤモヤしたものが残った、やっぱり(笑)。

chair メモ

◆ FBI(連邦捜査局

1924年5月10日にジョン・エドガー・フーヴァーが29歳の若さで長官となり、綱紀の粛正を徹底、以後48年間、1930年代のギャング狩り、第二次世界大戦中のスパイ摘発、冷戦期以降の政治活動家の調査(マッカーシズムによる、いわゆる“赤狩り”)など、時代の要請に応じて様々な活動を指揮した。現在ワシントンD.C.にある本部は彼の名にちなんで、J・エドガー・フーヴァー・ビルと名付けられている。

◆ Gメン

アメリカ合衆国の連邦捜査局(FBI)特別捜査官の通称(Government Man、「政府の役人」の略)。なおFBI所属に限らず、麻薬取締局取締官や連邦保安官など全ての連邦捜査官は警察官ではなく「Gメン」である。

アメリカ合衆国の警察 アメリカが連邦制であることに加え自治の権限が高いことから、連邦、州、郡、市、町、村の各政府が、独自の組織を対象とする管轄(多くは行政区画)ごとに設置できる。

◆ リンドバーグ愛児誘拐事件

謎が多いことから、未解決事件ともされている。この事件をきっかけに、複数州にまたがる誘拐犯行は連邦犯罪であり、自治体警察ではなく連邦捜査局管轄と定める「リンドバーグ法(1932)」が成立した。

◆ 科学捜査ドラマの魔法は幻想だ(2010.04.21)

これでは証拠をたどっても別人につながりかねない。NASの報告は、実効性なき鑑識科学が冤罪を招いてきた「可能性がある」としている。

◆ ヒコックからエレノアへ宛てた手紙

映画の最後に流れたのは、32代大統領夫人エレノア・ルーズベルト(1884 - 1962)に宛てて、女性記者のロレーナ・ヒコック(1893 - 1968)が書いた手紙からの引用文・・・

"Most clearly I remember your eyes, with a kind of teasing smile in them, and the feeling of that soft spot just north-east of the corner of your mouth against my lips..."

ヒコックは遺言で死後10年は開けない条件を付けて私文書を遺している。今それはフランクリン・D・ルーズベルト大統領図書館に残っている。

◆ 時代と性のあり方 備忘録『性の境界 ~からだの性とこころの性』

<ジェンダーの概念が成立したのはごく最近>

我々にとって大切な性の自己意識であるジェンダーが学問的に注目されるようになったのは意外と新しく比較的最近のことです。

そのきっかけとなったのは、異性装と呼ばれる現象からでした。自らの性別と反対の性の服装や装飾品を身につけるひとたちのことは古くから知られていましたが、多くの場合、そのような服装をすることで性欲が高まったり、性衝動が増すことを期待する行為として受け取られていました。

ところが20世紀のはじめになって、自分が反対の性別に属したり、あるいは反対の性別として行動することがふさわしいと感じているひとたちがいて、その意識に合わせるための手段の一つとして反対の性別の衣服を着ているひとがいることに気づかれるようになりました。まさに、性の自己意識・自己認知(ジェンダー)という概念の始まりといってもよいかもしれません。

ジェンダーに関連した問題が医学会や一般のひとたちの耳目を集めたのは1952年に、男性から女性への性転換手術を行ったクリスティーヌ・ヨルゲンセンの「事件」でした。ヨルゲンセンは元軍人でしたが、デンマークで男性から女性への性転換手術を受けました。そして、ニューヨークの内分泌科医ハリー・ベンジャミンは、このような現象を性転換症(トランスセクシャリズム)とよび異性装や同性愛とは異なると報告しました。

このようにして、1950年代から1960年代にかけて、性の自己意識あるいは自己認知と呼ばれるジェンダーの概念や性別役割といった心理的、社会的性の概念が確立されるようになりました。

その意味では、ジェンダーの概念や性転換手術についての考えが成立したのはたかだか30~40年くたい前の、ごく最近のことといえましょう(2000年現在)。また、「性転換症」を「性同一性障害」と呼ぶようになったのは1970年代に入ってからのことです。

<身体的性別とジェンダーが一致しないとき、どのひとも必ずジェンダーを選ぶ>

多くのひとは、自分がどちらの性別に属するのかとか、どちらの性別で生活することがしっくりするか、などといった性別に対する自己意識や自己認知について改めて確かめたり、考えてみたりすることはほとんどなかったのではないでしょうか。ですから、性の自己意識をどうやってとらえるか、あるいはどんな形でジェンダーが表現されるか、と問われても当惑するかもしれません。

そこで、ます、性同一性障害のひとがもつ症状をみてみることにしましょう。

・反対の性に対して強く惹かれる ・・・ 自らのジェンダーにあった生活や遊びをすることが自分の気持ちにしっくりするため、その結果、生物学的な性別からみると反対の性の服装をしたり、反対の性の遊びや行動に強く惹かれ、求めることになる。

・自分の身体の性を強く嫌う ・・・ 自らのジェンダーに合わない身体的性の象徴に対する強い嫌悪感を示す。

・日常生活で、反対の性別役割をとろうとする

ここで、特に指摘しておきたいことは、性同一性障害のひとたちが、自らの身体的性別と自分のジェンダーのどちらを選ぶかをみますと、どのひとも必ずジャンダーを選び、身体をジェンダーの方に合わせようとすることです。

生物学的性別にジェンダーを合わせようとしたり、自分の身体的性別に合わないジェンダーを嫌悪し、拒絶しようとするひとは1人もいないということは、ひとの存在のあり方にジェンダーが重要な意味をもっていることを示す、大変示唆に富むことです。言い換えますと、ジェンダーはひとの考え方や行動を規定する、かなり大切なものであることを示唆しています。

◆ 役作りの一環

John Edgar Hoover, 1895.1.1 - 1972.5.2Jedgar

 

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追記◆ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル
        2/4ザ・シネマハスラー「J・エドガー」

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コメント

まだ見てないけど、アカデミー賞のノミネートからは外れたみたいだね。アメリカは進んだ国だから制度も優れているに違いないと言う幻想を打ち砕くものだね。アメリカと限らず、政府、政治制度は常に国民サイドからの知的で冷静な監視と論議がなされ続けなければ大いなる損害を国民自信が負うはめになるんだね。:-(

投稿: nono1 | 2012年2月 5日 (日) 11時41分

うんうん、無関心が社会悪の蔓延を招くんだよね。:-||

投稿: さくらスイッチ | 2012年2月 5日 (日) 19時29分

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